ホタテ真珠にあさり真珠!?パールを作る個性豊かな貝たち

作成日:2020年10月21日
最終更新日:2021年06月15日

宝石

アコヤ貝

 

真珠を作る貝と言えば「アコヤ貝」が有名ですが、実はアコヤ貝以外にも様々な種類の貝が真珠を作ることをご存じでしょうか?

 

中には「こんな貝も!?」というような意外な貝からも真珠が採れ、実際にSNSなどでも真珠発見の投稿が。

 

ということで今回は意外と知られていない、真珠が作られる様々な貝たちをご紹介します。

定番のアコヤ貝

「定番のアコヤ貝」のイメージ画像

日本の真珠養殖の大半を占めているのがこのアコヤ貝から成る真珠。

 

アコヤ貝から作られる真珠は「アコヤ真珠」とも呼ばれています。ホワイト・ゴールド・グレー系の色味が多く、品質の高いものは淡いピンク色をしていることもあります。

 

アコヤ真珠を、「形」「キズの有無」「巻き(層の厚さ)」「てり(光沢)」で評価し全てにおいて最高ランクのものは「花珠真珠」と呼ばれ、高い価値を持ちます。

 

大きさについては、ほどんどが2mm~9mm程度の大きさで、主張しすぎない上品さも魅力。

 

無垢で純粋な風合いと、上品な照りがあるので、結婚式などの冠婚葬祭にもおすすめです。

真珠?を作る貝たち

まずは、こんな貝からも真珠が!?

 

という真珠?を作る意外な貝たちをご紹介していきます。

ホタテ貝

 

北海の幸であるホタテ貝も真珠を生み出す貝のひとつ。

ホタテ真珠は「スキャロップ・パール」とも呼ばれ、極まれに見つかる高品質なものだとなんと100万円以上で取引されることも!

実話として、コンビニで買ったホタテの「焼き貝ひも」から真珠が見つかったこともあるそう。

ホタテの貝ひも部分は真珠を生成する「外套膜(がいとうまく)」に当たるため、こんな珍事も起こるんですね。

おつまみを食べていて「ガリッと」なるのは嫌ですが、状態によっては100万円以上となるとロマンがある、かも!?

あさり貝/はまぐり貝

 

私たちにもっとも身近な貝であるあさり貝や貝焼きで美味しいはまぐりも真珠を作ります。

貝の器官の中で、貝殻を作り出す部分を「外套膜」と言いますが、2枚貝はこの殻を作り出す外套膜を持つため、真珠ができる可能性があるわけです。

真珠ができる仕組みを簡単にご説明します。

 

  • 1.貝の中に砂などの異物が入り込む(これが真珠の核となります)
  • 2.入り込んだ核が外套膜が傷つけ、外套膜の欠片と共に膜の中に入り込む
  • 3.膜の欠片が広がり、核を包み込み「真珠袋」となる
  • 4.真珠袋が核のまわりに貝殻と同じ組織を形成し、真珠になる

 

偶然に混入した異物が核となるわけですから、天然の真珠ができる確率がいかに低いか分かるかと思います。

牡蠣(カキ)

 

焼いても生でも美味しいカキも真珠を作る貝です。

ただし、ここで謝らなければなりません!

・・・実はこれまでご紹介した「ホタテ」「あさり」「はまぐり」「カキ」

これらから採れる真珠は、「真珠のようで真珠ではない」のです・・・!

 

ごめんなさい!

でもちゃんと理由があるんですよ。

 

「真珠」は宝石です。宝石と呼ばれるには美しくなければなりません。

真珠は何が美しさの決め手になるかと言うと、もちろん珠の形もそうですが、「真珠層」を形成するということが必要になります。

なぜ「真珠層」が美しさの決め手かと言うと「構造色」という虹のように色が徐々に変わるからなんです。この真珠層でコーティングされることにより珠は光を受けてゆらゆらと煌めき「真珠」と呼ばれるわけですね。

これまでご紹介したアコヤ貝以外の貝の内側は、残念ながら虹色ではなく白色です。「ホタテ」「あさり」「はまぐり」「カキ」は真珠層を形成する貝ではない、のですね。

これらから出てきた珠は「真珠のようなもの」という意味で「真珠様物質(しんじゅようぶっしつ)」と呼ばれています。

ただし、「真珠様物質」であっても形状も光沢も美しい高品質のものは、高値で取引されることに間違いはありません。

オオシャコ貝

「オオシャコ貝」のイメージ画像

出典元:https://www.bbc.com/japanese/37171869

「真珠のようなもの」であっても一攫千金が狙える!という話題。

オオシャコ貝は、殻長が2m近く、重量は200kgを超えることもある超大型の貝ですが、規格外であっても二枚貝のため「真珠(のようなもの)」は形成されます。

2016年にはフィリピンで重さが34kgもある珠が発見され、BBCニュースにも取り上げられました。記事内では「真珠」と表記されていますが、正しくはこれも「真珠様物質」となります。

 

パラワン当局のアイリーン・アムラオさんによると、10年前に地元漁師が発見したもの。漁師はその価値に気づかず、幸運のお守りとして大事にしていたという。「持ち込まれたときはびっくりした」とアムラオさんは地元メディアに話した。

真珠は、横61センチ縦30センチ。これまで世界最大とされてきた「老子の真珠」は重さ6.4キロなので、今回の34キロの真珠はそれをはるかにしのぐ。

引用:BBC news「フィリピンで発見の真珠、「世界最大」か」

 

その価値はなんと100億円!?とも言われています。

海にはどでかいロマンがありますね!

真珠を作る貝たち

ここからは「真珠のようなもの」でなく、厳密に「真珠」と定義される珠を作り出す貝たちをご紹介していきます。

【あわび貝】

「【あわび貝】」のイメージ画像

アワビと言えば高級食材で知られていますが、実はアコヤ貝と同じように真珠が作られる貝でもあります。

みなさんも今度あわびを召し上がる機会があったときは殻の内側をご覧ください。きらきらと虹色に輝いているはずです。

真珠貝の中でも特に珍しい巻貝で、希少性もアコヤ真珠より高い為、しばしば高値で取引されます。

アバロンパール

「アバロンパール」のイメージ画像

出典元:https://www.yosiyosi.co.jp/shop/c/abalone.html

あわび真珠は「アバロンパール」「アバロニパール」とも呼ばれ、カラーは、エメラルドグリーンの海を感じさせるピーコック・グリーンやブルーを主とした極彩色で、孔雀の羽を思わせる美しさがあります。

日本では宮城県、長崎県、海外では北米、メキシコ、ニュージーランドなどで作られています。

一つ身に着けると華やかな存在感を放ってくれるので、シンプルなドレスなどと相性がいいですよ。

【白蝶(シロチョウ)貝】白蝶真珠(南洋真珠)

「【白蝶(シロチョウ)貝】白蝶真珠(南洋真珠)」のイメージ画像

画像引用 amazon

インド洋や東南アジアなどに生息している貝で、真珠貝の中では大き目のサイズが特徴。

大きいものであれば30センチを超えるものもあるのだそう。貝が大きければ真珠も大きくなりやすく、約10mm以上の南洋真珠も多く見られます。

色味はシルバーやゴールド系がほとんどで、普段のカジュアルファッションから、パーティや式典などにも合わせやすいため、人気の真珠でもあります。ドロップと呼ばれる涙型の形は貴重価値が高くなっています。

アンティークのような雰囲気と、肌を明るく見せてくれる華やかなカラーリングが魅力です。

金色の白蝶貝から採れる「ゴールデンパール」

「金色の白蝶貝から採れる「ゴールデンパール」」のイメージ画像

画像引用 amazon

フィリピン南西部の海域には金色に光る白蝶貝「ゴールドリップ」が生息しています。このゴールドリップから採取されるのが黄金色に輝く「ゴールデンパール」です。

真珠と言えば誰もが白色を思い浮かべるだけに、天然でこんなにきれいな金色の真珠があるなんて驚きですね。

小さめのアコヤ真珠と違って南洋真珠は10~12mmの大粒なものが多い為、ゴールデンパールの指輪やペンダントで存在感を主張することができます。

【黒蝶(クロチョウ)貝】黒蝶真珠

「【黒蝶(クロチョウ)貝】黒蝶真珠」のイメージ画像

出典元:https://www.creema.jp/item/5958515/detail

日本では沖縄や小笠原諸島、海外ではタヒチなどの熱帯、亜熱帯の地域に生息している貝です。

真珠と言えばホワイトやクリームのカラーを想像するかと思いますが、この黒蝶貝では「黒真珠」と呼ばれる、深みのあるダークカラーが特徴です。ブラックだけでなくグレーやグリーン、レッド、ブルー系などの幻想的なものもあり、中でも最高級なのは「ピーコック・グリーン」と呼ばれています。

落ち着いた風格があるので、冠婚葬祭におすすめです。

【池蝶(イケチョウ)貝】淡水パール

「【池蝶(イケチョウ)貝】淡水パール」のイメージ画像

出典元:https://shop.aquarium.co.jp/recommend/1576/

真珠貝は海で育つイメージがありますが、この池蝶貝では湖や沼などの淡水で育ちます。

そのため作られた真珠は「淡水真珠/淡水パール」と呼ばれることもあります。日本では琵琶湖などで繁殖していますが、主に中国から輸入されています。

色味は、定番のホワイトからオレンジ、ピンク、ローズなどと他の貝とは違うカラーも作られています。楕円形がほとんどですが、ドロップやスティックなどまで、形のバリエーションも豊富なことが魅力と言えるでしょう。

デザイン性のある真珠ジュエリーを選びたい方におすすめです。

【マベ貝】

「【マベ貝】」のイメージ画像

出典元:http://pearlstory.x0.com/blog/pearl/pearl2

マベ貝は熱帯から亜熱帯の海に生息する貝で、日本では奄美大島のマベ貝が有名です。「マベ」とは「貝」を意味する沖縄の方言が由来。

マベ真珠の一番の魅力は、よりはっきりとした虹色の光沢があることでしょう。

これは他の真珠には見られない、マベ真珠だけの魅力と言えます。色の出方もピンク、ブルー、グリーン、ゴールドと色彩豊かで、「真珠の中でも最も美しい」とも言われています。

1970年に真珠ジュエリーの世界的ブランド「TASAKI」が養殖に成功しましたが、それまでは「幻の真珠」とされていました。

マベ真珠(マベパール)

「マベ真珠(マベパール)」のイメージ画像

出典元:https://www.wsp.ne.jp/fs/pearls/other-pias-168

真円の形ではなく、半形真珠ができやすいため、ジュエリーに加工するときはイヤリングやペンダントトップとして使われることが多いそうです。

マベ真珠は、一度見ると吸い込まれてしまいそうな独特の雰囲気を持っているので、憧れる女性も多いのではないでしょうか?

身に着けるのも良し、インテリアとして飾っても圧倒的な存在感を放つのがマベ真珠です。

【コンクシェル(ピンク貝)】

「【コンクシェル(ピンク貝)】」のイメージ画像

カリブ海沿岸に生息する「コンクシェル」という巻貝から採れるピンク色の「コンクパール」

現地では古くから食用とされており、20世紀半ば頃からはアメリカや中国にも輸出されていたため、乱獲によって数が減少していきました。

現在ではワシントン条約により、「許可がなければ商取引できないもの」に指定されています。(食料として扱われてきた背景から「採取規制」からは除外されています)

養殖技術も確立されていないため、天然からの産出以外ありません。

しかもコンクシェルは他の真珠貝と違って巻貝のため、構造的に殻の内部に核となる粒子が入りにくく、まれに入った粒子もすぐに排出されてしまうことが多いのです。

 

コンクパールが、コンクシェルから見つかる確率は1/10000程度だとか。

 

こういった理由が重なり、コンクパールは「世界で最も稀少な真珠」と言われています。

コンクパール

「コンクパール」のイメージ画像

出典元:https://www.kyocera-jewelry.com/products/detail6486.html

ピンクや白、紫がかった白、オレンジがかったピンクなど、柔らかくて女性らしいカラーが特徴です。

特に上質な物として扱われるのは、真珠の表面に模様が見えるもの。採ることが難しく入手が困難なため、ジュエリーの単価も上がってきているということですね。

真珠マニアの心を虜にする幻の真珠と言って良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?真珠を作る貝の種類や特徴をご紹介してきました。

 

一言で真珠と言っても、生まれる貝や生息地がそれぞれ違うから、色んな風合いや独特のカラーリングを楽しむことができるんですね。

 

真珠ジュエリーが好きな方も良く知らない方も、この記事でより真珠に興味を持っていただけたらと思います♪

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