ロレックスデイトナ16523 買取価格相場

1988年にデイトナはフルモデルチェンジを果たし、同モデルで初めて自動巻き化に成功したSS（ステンレス）モデル「16520」が登場しました。手巻きデイトナから完全刷新されたこのモデルには、ゼニス製のエル・プリメロにロレックス独自の改良を加え、振動数を毎時36,000振動（毎秒10振動）から毎時28,800振動（毎秒8振動）へとダウンさせることで、耐久性と信頼性を増したより高性能な「CAL.4030」を搭載しています。
この新生デイトナが生まれた1988年は、デイトナでは初のコンビモデルとなる「16523」も誕生しました。こちらも「16520」同様「CAL.4030」を搭載、防水性能も100ｍを達成し、前モデルの手巻きデイトナに比べ更に高い機能性を誇っています。
またベゼル・ブレス中央部分は、YG（イエローゴールド）仕様となり、デイトナ初のコンビモデルとあって、今までにないラグジュアリーな仕上がりとなっています。SS（ステンレス）に比べ、文字盤バリエーションも豊富でブラック・ホワイト・グレー・シャンパン・ブラック8Pダイヤ・ホワイト8Pダイヤ・シャンパン8Pダイヤ・ホワイトシェルアラビア等の多彩なバリエーションがあります。こちらのコンビモデルの登場は、今までSS（ステンレス）モデルのみに特化し、ロレックス唯一のクロノグラフとして君臨していたデイトナのラグジュアリー化を成功させ、デイトナの新たな分野を開拓したといえるでしょう。
そんな「16523」の生産期間はステンレスモデル「16520」と同様で1988年～2000年。初期生産分には、「ポーセリンダイヤル」・「段落ち5行表記」・「200タキ・225タキ」・「逆6」等のレア仕様が確認されており、プレミア価格で取引されています。ただSS（ステンレス）モデルと大きく違うのは、コンビモデルに関しては最終品番であるA番・P番は高騰していないということです。A番P番のエル・プリメロはコンビモデルでは、手の届く値段設定となっているのです。本来定価ではコンビモデルのほうが高いのですが、現在ではその立場は逆転しています。これもロレックスならではの現象といえます。ただ流通量に関してはこの5桁のコンビモデルも決して多くはないので、今後相場がどのように推移していくのか非常に楽しみです。
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