銀の埋蔵量と総量は?今後の価値や具体的な用途について

作成日:2020年04月07日
最終更新日:2023年07月25日

貴金属

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銀は金よりも価値が低いものの、世界中で需要が高い金属です。

 

シルバーアクセサリーや調度品として、銀をコレクションする方も少なくありません。

 

しかし埋蔵量には限りがありますので、いずれはすべての銀が採掘されてしまうといわれています。

 

そこで、今回は銀の現在の埋蔵量や、総量、今後の価値と具体的な用途について、詳しくご紹介します。

地球上に存在するといわれている銀の総量は140万トン

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現在、地球上に存在するといわれている銀の総量は140万トンです。

金の総量が23万トン程度であることを考えると、銀は比較的多く地球上に存在している金属です。

 

希少性でいうと、金やプラチナと比較すると低いので、市場の価格設定も安価です。

 

ちなみに、銀は電気伝導率や熱伝導率があらゆる金属の中でも最も高く、そのうえ、金の次に展延性に優れ加工しやすい物質です。

また、金をも溶かす「王水」に反応しにくいという特徴があります。

現在の銀の埋蔵量は40万トン

銀の埋蔵量は、2018年時点でおよそ40万トンであるといわれています。

 

一見、多いように見えますが、このまま採掘が続けられるといずれは枯渇してしまいます。

2018年時点では、埋蔵されている銀は、2040~2050年頃には枯渇してしまうと考えられているのです。

 

銀が採掘し尽されてしまうのは、意外にも遠い先の話のことではありません。

これまでに採掘された銀の量は100万トン

「これまでに採掘された銀の量は100万トン」のイメージ画像

これまでに採掘された銀の量は、およそ100万トンです。

その多くが工業やアクセサリー、調度品に使われていますので、生活の至るところで目にするのではないでしょうか。

 

銀は有用性が高く、現在すでに100万トンもの量が採掘されていながら、まだまだ需要があります。

銀の希少性

銀は需要が高いものの、希少性でいうと極端に高いということはありません。

そもそも、生産量が多いことから、希少性は金には及ばないのです。

 

とはいえ、今後銀が枯渇してしまった場合、急激に希少性が高まる可能性は十分に考えられます。

 

工業の発展や新たな分野での需要の増加が起きれば、銀へのニーズはさらに高まる一方、新たに採掘できないことから、価値の高い金属となるかもしれません。

銀のリサイクル

「銀のリサイクル」のイメージ画像

銀はリサイクルし、新たな使い方ができるように加工できます。

 

貴金属回収業者などによって集められた不要な銀は、一度溶解し精製します。

 

これにより、新しく地銀としてよみがえらせるのです。

 

ちなみに、2020年3月現在、銀を買取に出した場合の価格は、1gあたり数十円程度です。

金の買取価格が1gあたり6,000円前後であることを考えると、銀の買取価格は非常に安価です。

しかし、不要な銀が大量にある場合は、思わぬ臨時収入となるでしょう。

これからの銀の価値

銀は、生産量が非常に多い金属ですが、一方で需要も非常に高いものです。

さらに、2040~2050年頃には枯渇してしまうと考えられますので、これからじわじわと銀の価値が高まる可能性があります。

 

用途も幅広く、「宝飾品」「硬貨」「工業用品」「医療」など様々ですので、需要が下がることはなく、価値が低下することもないでしょう。

まとめ

「まとめ」のイメージ画像

このページでは、銀の埋蔵量や総量、希少性、価値などについて解説しました。

 

銀は比較的身近な金属であり、金と比べると希少性や価値も低いものです。

しかし、今回ご紹介した通り、2040~2050年頃には枯渇してしまう可能性があります。

 

もしかしたら、銀の価値が今よりも高いものとなるかもしれません。

 

現在、銀についての情報をお探しの方は、今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。

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