緑色の宝石11種類まとめ|名前の意味や特徴

作成日:2020年10月07日
最終更新日:2020年10月07日

宝石

緑色の宝石:ペリドット

 

自然界から産出する宝石にはさまざまな色があります。

 

地球が生み出した緑色の宝石には、代表的な「エメラルド」をはじめ、非常に美しい宝石が勢揃いしていることをご存じでしょうか。

 

知っているようで知らない、緑の宝石についてご紹介します。

緑色のイメージや与える印象

緑といえば、人類をはじめ動物が生きていくのに欠かすことができない植物の色です。

 

自然界にある代表的な色であり、「自然の優しさ」や「エコ」をアピールするデザインには緑色が多く使われます。目を休める効果もあり、パソコンやスマートフォンの使いすぎで目が疲れたときには、植物や緑の多い景色を眺めて休息する人も多いのではないでしょうか。

 

緑は黄色と青を混ぜ合わせることで生まれる色であり、黄色が持つ明るさ、青が持つ爽やかさの両方を持っている色だといえます。また、「安らぎ」や「癒やし」「落ち着き」の象徴としても。

 

そのほか、青信号に象徴されるように「安全」といったイメージもあります。総括するとネガティブな印象とは遠く、人々に寄り添い、自然の豊かな恵みを感じさせてくれる色だといえるでしょう。

緑色の宝石.1「エメラルド」

「緑色の宝石.1「エメラルド」」のイメージ画像

緑色の宝石の王様といえば、深みのある緑色を持つエメラルドです。

 

名前の由来は「緑色の宝石」を意味するギリシャ語で、宝石としての歴史は古く、古代エジプトの女王クレオパトラが愛した宝石としても知られています。エメラルドの品質は色によって左右され、黄色みや青みが強いものはエメラルドとは認められません。

 

エメラルドは、ベリルの中でもクロムまたはバナジウムによって理想的な緑色を持つことができた石だけに与えられる名前です。鉄イオンによって黄色っぽい緑に発色するベリルはグリーンベリル、淡いブルーのベリルはアクアマリンと呼ばれます。

 

エメラルドのカットは長方形の「エメラルドカット」がおなじみで、四角くゴージャスな宝石というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。宝石としては硬い部類ですが、エメラルドもともと内部に細かなキズをたくさん抱える宝石で、オイル処理をしてキズを目立たなくする処理が一般的に行われています。そのため超音波洗浄をすると振動によってオイルが抜け、割れてしまう危険があり、手入れには注意が必要です。デリケートな宝石だということを覚えておきましょう。

緑色の宝石.2「ヒスイ(ジェード)」

「緑色の宝石.2「ヒスイ(ジェード)」」のイメージ画像

ヒスイは、日本では縄文時代から勾玉(まがたま)の素材として用いられてきた不透明な緑色の宝石です。

 

国内では新潟県糸魚川市がヒスイの産地として知られて、現在も海岸でヒスイ拾いを楽しむことができます。

 

翡翠には硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)があり、この2つは異なる成分からできている別のものです。しかし色合いがそっくりなため見分けるのが難しく、長らく混同されてきました。

 

日本でより価値が高いのはジェダイトで、「本ヒスイ」や「ヒスイ輝石」といわれることもあります。中国ではネフライトもヒスイや軟玉ヒスイという表記で販売されているため、ジェダイトを入手したいときは注意が必要です。

緑色の宝石.3「ペリドット」

「緑色の宝石.3「ペリドット」」のイメージ画像

ペリドットは明るい黄緑色をした宝石で、古代エジプトでは闇を払う「太陽の宝石」として大切にされていました。

 

また、ロウソクなどのわずかな明かりの下でも美しく輝くことから「夜のエメラルド」とも呼ばれています。名前の由来はギリシャ語やアラビア語の「宝石」からといわれていますが、はっきりしたことは明らかになっていません。

 

ペリドットは、その色合いゆえに長いことエメラルドと混同され続けてきました。実際に、ドイルのケルン大聖堂にある200カラットの宝石は長いことエメラルドだと信じられていましたが、実際にはペリドットであることが分かっています。また、エジプトの女王クレオパトラが愛したエメラルドは実はペリドットであったという説もあります。

緑色の宝石.4「グリーン・トルマリン」

「緑色の宝石.4「グリーン・トルマリン」」のイメージ画像

トルマリンはシンハラ語で「混ざり合った宝石」を意味する言葉を由来とし、「ない色はない」といわれるほど多彩な色合いを持つ宝石です。レッドトルマリンには「ルベライト」、ブルートルマリンには「インディゴライト」など、色合いによって別々の名前がつけられています。

 

グリーントルマリンはやわらかな濃い緑色をしたトルマリンのことで、ほかの緑色の宝石と同じくエメラルドと混同されていたことがあります。

 

鉱物学が発展し、主成分などから宝石を正確に見分けられるようになるまでは、こういった異なる宝石の同一視が珍しくありませんでした。裏を返せば、グリーントルマリンはルビーと比較しても遜色のない美しさを持った宝石だともいえます。色合いについては、鮮やかな緑であるほど価値が高いとされています。

緑色の宝石.5「クリソベリル」

「緑色の宝石.5「クリソベリル」」のイメージ画像

クリソベリルは和名では「金緑石」といわれる鉱物で、強い輝きを持ち、黄色や黄緑、緑といった色をしています。名前はギリシャ語で「金」を意味する「chrysos」と、緑の宝石をあらわす「beryllos」が由来となっています。

 

太陽光と人工照明の下では異なる色を見せる(カラーチェンジする)「アレキサンドライト」と、猫目石と呼ばれる「キャッツアイ」は、クリソベリルの変種です。両方の特徴を合わせ持つ「アレキサンドライト・キャッツアイ」という宝石も存在します。

 

変種であるアレキサンドライトとキャッツアイは高い人気を誇り、宝石に興味のない人にもよく知られている一方で、クリソベリルという名前はさほど知名度が高くありません。これは宝石になるような透明度の高いものの産出量が少なく、市場にほとんど出回っていないことも関係しています。

緑色の宝石.6「スフェーン」

「緑色の宝石.6「スフェーン」」のイメージ画像

スフェーンの名前の由来は、ギリシャ語で「くさび」を表す言葉です。結晶がくさびの形をしていることから名づけられました。色は黄色っぽい緑色をしています。

 

スフェーンの大きな特徴はダイヤモンド以上といわれるその輝きで、キラキラを通り越してギラギラしているとも表現されます。光り方も独特で、角度によって黄色や緑、オレンジなどさまざまな色を見せ、元の色合いを見失ってしまうほど。輝きの強い宝石を求めている人にとっては、このうえなく魅力的な存在です。ただし宝石として試用できるクオリティーのものが産出されることは少なく、研磨が難しいこともあって、流通量はさほど多くありません。

緑色の宝石.7「マラカイト」

「緑色の宝石.7「マラカイト」」のイメージ画像

マラカイトは深みのあるグリーンに独特の縞模様が入っている石です。この模様によって石ごとに表情が異なり、落ち着いた色合いも相まって、ジュエリー加工すると非常に個性的かつ魅力的な雰囲気をまといます。

 

名前の由来は、ギリシャ語で「アオイの葉」を意味する「malache」だといわれていますが、諸説あります。和名の「孔雀石」は、独特の模様が孔雀の羽に似ていることからつけられました。マラカイトは銅の二次鉱物であり、美しい緑色は銅の青サビと同じものです。マカライトの原石はかなり巨大なものも産出するため、建材やオブジェの材料として用いられることもあります。

 

非常に古くから人類に知られている存在で、マラカイトの粉末は絵の具や化粧品としても用いられてきました。エジプトの女王クレオパトラがアイシャドウに使っていたという伝説もあり、現代では炎色反応を利用して花火の発色にも使われています。

緑色の宝石.8「ミントグリーン・ベリル」

「緑色の宝石.8「ミントグリーン・ベリル」」のイメージ画像

出典元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/rarestone/m1923.html

ミントグリーンベリルとは、ベリルの中でもさわやかなミント色をした宝石のことです。

 

ベリルの仲間には緑色のエメラルドがありますが、エメラルドがクロムもしくはバナジウムによって緑に発色している一方、ミントグリーンベリルは鉄イオンによって緑色に発色しています。同じように鉄イオンで緑色に変色したベリルにはライムベリルと呼ばれるものもあり、これらをまとめてグリーンベリルとも呼びます。

 

ミントグリーンベリルの魅力は、何といっても清涼感あふれる色合いでしょう。名前の通り、ミントの香りが漂ってきそうな、すっきりと明るい緑色をしています。「エメラルドは重厚すぎる」「軽やかな緑色を身につけたい」という人にうってつけの宝石だといえるでしょう。ちなみにグリーンベリルを加熱すると、青色のアクアマリンとなります。

緑色の宝石.9「デマントイド・ガーネット」

「緑色の宝石.9「デマントイド・ガーネット」」のイメージ画像

ガーネットというと赤色の宝石というイメージが定着していますが、実は黄色や緑、オレンジなどさまざまな色合いのものが存在します。

 

デマントイド・ガーネットはガーネットグループに属する緑色の宝石で、ロシアのウラル山脈で発見されました。デマントイドという名前は、オランダ語で「ダイヤモンドのような」という意味で、名前の通りダイヤモンドにも引けを取らない輝きを放ちます。また、ロシア産のものは馬の長い尻尾のように見えるインクルージョン(ホーステール・インクルージョン)を内包しているのも大きな特徴です。

 

デマントイド・ガーネットの緑色は、伸び盛りの植物を思わせるような理想的な色合いで、見た人をとりこにする魅力にあふれています。ただし、「ガーネットは赤い宝石」という認識がある通り、緑色のデマントイド・ガーネットはかなり希少な存在。流通量も減少しており、手に入れるのは容易ではありません。

緑色の宝石.10「グロッシュラー・ガーネット(ツァボライト)」

「緑色の宝石.10「グロッシュラー・ガーネット(ツァボライト)」」のイメージ画像

グロッシュラー・ガーネットはデマントイド・ガーネットと同じく、ガーネットグループに属する宝石です。グロッシュラーという名前は、西洋スグリのラテン語名に由来します。グロッシュラー・ガーネットのうち、緑色系のものをツァボライトオレンジ色系のものをヘソナイトといいます。

 

ツァボライトが発見されたのは、1960年代から1970年代にかけてのことです。命名したのはジュエリーで有名なティファニー社で、ケニアのツァボ国立公園で発見された緑色のガーネットにツァボライトと名づけ、プロモーションを行いました。エメラルドとも見紛う美しい緑色が特徴で、希少価値もあり高価です。

 

デマントイド・ガーネットもツァボライトも同じ緑色のガーネットですが、デマントイドはクロム、ツァボライトはバナジウムとクロムによって緑になるという違いがあります。かつては区別がつけられていませんでしたが、現在ではグリーンガーネットといえばツァボライトと広く認識されています。

緑色の宝石.11「プレナイト」

「緑色の宝石.11「プレナイト」」のイメージ画像

プレナイトは、すりガラスのような独特の透明度を持つ宝石です。

 

多くはブドウの房のように集合体で産出することから、ブドウ石とも呼ばれています。採掘したばかりのプレナイトは、その色と形状からまるでマスカットのようにも見えます。プレナイトという名前は、宝石としては珍しく人名に由来し、オランダのヘンドリク・フォン・プレーン大佐の名前からとられました。

 

マスカットのような明るくやさしい緑色と、半透明で控えめな輝きを持つプレナイトは、ほかの緑色の宝石とは一線を画すオリエンタルな雰囲気を持っています。ジュエリーとして身につけても目立ちすぎることはなく、性別や年代を問わずに身につけられるのが魅力です。

まとめ

落ち着きや爽やかさを感じさせる緑色の宝石をご紹介しました。

 

自然の象徴でもある緑は、男性にも女性にもよく似合う色であり、そこに宝石の輝きが加われば高貴さすら漂います。ぜひお気に入りの緑の宝石を見つけてみてください。

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