出典:GEM SELECT https://www.gemselect.com/japanese/topaz/topaz.php
11月の誕生石とされるのが「トパーズ」と「シトリン」。
どちらもそれなりに有名な宝石であるため、名前は聞いたことがあるという方も多い一方で、石の持つ意味や宝石言葉などはあまり知られていません。
そこで今回は11月の誕生石であるトパーズとシトリンについて、意味や石言葉、名前の由来などをお話していきます。
目次
11月の誕生石|トパーズ 意味や石言葉
トパーズは黄色やオレンジ色でよく知られていますが、そのほかにも赤や無色、青色のものも人気で、特にピンク色のピンクトパーズは高値で取引されています。
主な産地はブラジルやパキスタンなど。
和名では「黄玉(おうぎょく)」と呼ばれます。
トパーズの石言葉としては、
・友情
・誠実
・希望
・潔白
など。
また「探し始める」という名前の由来から、「探し物に出会わせてくれる石」とも言われます。
パワーストーンとしては、直感や洞察力を高め目の前をはっきりさせることで、目指す場所を分からせてくれるとされています。
トパーズの由来
トパーズという名前の由来は諸説あり、ギリシャ語で「探し始める」という意味の「topazos(トパゾス)」あるいはサンスクリット語で「炎」という意味の「topas(トパス)」から来ているとする説。
または、紅海のギリシャ語で「トパジオス」と呼ばれる島に由来するという説も有力です。
ちなみにこのトパジオスではトパーズは産出されておらず、かつてトパーズと混同されていたペリドットの原産地であったことからそう呼ばれていました。
インペリアルトパーズとは
出典:ハリックァ https://www.power-stones.jp/dictionary/topaz/imperial-topaz/
トパーズの中でも赤みが強く、オレンジがかったシェリー酒のような色のものを「インペリアルトパーズ」と呼びます。
19世紀後半、アメシストを加熱した「シトリン」が「ゴールデントパーズ」の名で大量に出回ったため、混同を避けるために「インペリアル」の呼び名がついたとされています。「皇帝」を表す「インペリアル」は、トパーズの主産地であったブラジルで当時即位していた「皇帝ドン・ペドロ2世」にちなんだものです。
ピンクトパーズとは
出典:GEM SELECT https://www.gemselect.com/japanese/other-gems/pink-topaz.php
ピンク色のピンクトパーズもトパーズの代表色。
インペリアルトパーズと混同されがちですが、インペリアルトパーズがオレンジがかった色なのに対し、ピンクトパーズは赤みが少なくすっきりとした色合いをしています。
ほとんどが加熱処理されてピンク色の発色に仕上げられていますが、パキスタン産などでごく稀に天然でも美しいピンク色の個体が産出され、高値で取引されています。
トパーズの買取価格
トパーズの価値ですが、非加熱のオレンジがかったインペリアルトパーズの場合ですと、3ctあたり6~20万円
より赤みの強いインペリアルトパーズになると、3ctあたり40万円
ほどが買取相場になります。石だけでなく素材部分についてもきちんと査定されますので、18金やプラチナが使用されている場合は、その重さ分も金額にプラスされます。
パーツが破損していたり、金属部分がくすんだりしていても、素材の価値をしっかりと査定し、金額をお出ししますのでお気軽にお申し付けください。
11月の誕生石|シトリン 意味や石言葉
出典:GEM SELECT https://www.gemselect.com/citrine/citrine.php
トパーズと並んで11月の誕生石として知られているのが「シトリン」。
クオーツ(水晶)の1種で黄色からオレンジ色に発色しているものを指す呼び名です。
古くは紀元前4世紀~1世紀頃のギリシャでジュエリーとして使われており、邪気を払う幸福の石とされていました。
和名では「黄水晶(きすいしょう)」と呼ばれます。
シトリンの石言葉としては、
・繁栄
・成功
・富
・幸福
・希望
などがあり、黄金色の輝きから特に金運を上げてくれる宝石とされ商売繁盛の効果があると信じられています。
シトリンの由来
シトリンという名前の由来は、フランス語で「レモン」を意味する「Citron(シトロン)」、またはラテン語で「黄色」を意味する「Citrina(シトリナ)」から来ているとされます。
どちらも黄色い発色からの呼び名ですので分かりやすいですが、天然のシトリンは無処理のままだとやや黒みがかった黄色です。
シトリンとアメジスト
出典:GEM SELECT https://www.gemselect.com/japanese/group/gemselect.php?a=0&g_type=92&s_str=ametrine
画像はアメトリン
天然のシトリンは鉄由来の黄色ですが、産出量はごくわずか。
そんな中で1883年に全くの偶然によりアメジストを加熱すると鮮やかな黄色に変色することが発見されました。
自然に存在するシトリンもアメジストが地熱などで熱せられ、シトリンへ変化したものだと判明したのです。
それ以来市場に出回るシトリンのほとんどが、人工的に加熱されたアメジストです。
また天然でもごく稀に1つの石の中にアメジストとシトリンの2種が混じった「アメトリン」という宝石も見つかります。
このアメトリンは世界でブラジルとアフリカのボリビア・アナイ鉱山でのみ産出される希少なバイカラーの宝石。
アメトリンの石言葉としては
・光と影
・静と動
・調和
・安定
などがあります。2色のバイカラーな宝石だけに「バランスを保つ」「心のバランスをとる」という意味もあります。
シトリンの買取価格
シトリンは水晶の1種だけに宝石の中では比較的ポピュラーな存在。
買取価格も10ctあたりで1万円から、高くても12万円ほどが相場です。
ただし、素材に金やプラチナが使われていれば査定額にプラスされますし、ブランドジュエリーでしたらブランドのネームバリューも金額にプラスして査定されます。
まとめ
11月の誕生石トパーズとシトリンについてお話してきました。
いずれの宝石も黄色~オレンジ色が代表的な宝石で、気持ちを前向きにしたり明るくさせる意味をもった石です。
皆さんもこれをきっかけにしてトパーズとシトリンの魅力に触れてみてください。