デイトナ初のプラチナ素材を採用したRef.116506は、デイトナ生誕50周年を記念し、2013年に満を持して発表されました。文字盤には、ロレックスの中でもプラチナ製モデルのみに使用が許されたアイスブルーを採用しています。そしてそのアイスブルー文字盤にチェスナットブラウンと名付けられた絶妙な色合いのセラミックベゼルを組み合わせており、インダイヤルの枠もベゼルと同色のチェスナットブラウンを採用しています。爽やかなアイスブルーと落ち着いたチェスナットブラウンが、相性のいい仕上がりを見せており、他のデイトナとは一線を画す50周年記念モデルならではの高級感を際立たせています。
ロレックスのアニバーサリーモデルは、近年では2003年発表のサブマリーナ50周年記念モデル「16610LV」、2005年発表のGMTマスターの50周年記念モデルでYG無垢ケースにロレックスのコーポレートカラーであるグリーン文字盤を組み合わせた「116718LN」、正式にアニバーサリーモデルとは発表されていませんが、ミルガウス誕生50周年にコーポレートカラーであるグリーンサファイヤガラスを採用した「116400GV」などが挙げられます。ロレックスのアニバーサリーモデルは、他のブランドと違って、本数限定にするわけでもなく、シリアルナンバーを奇抜なものにするわけでもなく、モデルの一つとしてその後もラインナップに加わるのですが、長い歴史の中でも、その数は少なく、大変貴重な存在ともいえます。
デイトナ生誕50周年のアニバーサリーイヤーに、大方の予想では「ついにSSモデルのデイトナがマイナーチェンジか」、という噂が飛び交っていましたが、この「116506」の発表により、見事にその予想を覆した形となりました。

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