2017/11/26 ( Sun )

タフな外観に秘められた高い技術力、オフィチーネ・パネライ

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デカ厚ブームを巻き起こしたイタリアを代表する時計ブランドのパネライについて今日は行きましょう。

 

プロツールとして誕生した元祖・ラジオミール

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でか」くてぶ「厚」い、「でか厚」の時計のムーブメント。
流行り始めた当初は、一時的なものと思われましたが当分収まりそうにもありません。
その理由は各ブランドが次々と、魅力的なでか厚のモデルをリリースしていることに加えて、元祖とされるブランドの魅力が失われてないばかりか、輝きを増しているからでしょう。

その元祖とされるブランドは「オフィチーネ・パネライ」。創業は19世紀後半、時計店・精密機器メーカーに始まるイタリアの老舗時計ブランドです。イタリア海軍との結びつきが強いパネライが、ダイバー用の時計の製造を依頼されたのが、時計ブランドとしてのスタートとなります。

高い防水性を保つこと、深海でもダイヤルが読みやすいこと、そしてもちろん正確であること。これら、非常にハードな要求を解決するために、パネライが開発したモデルには、様々なオリジナリティあふれる工夫が凝らされていました。

可能な限り丈夫なケースを用いる、認識製を高めるために巨大なダイヤルを使用する……結果、いかなる時計とも異なる外観を持つモデルが誕生。後に、リューズからの浸水を防ぐために独特なガードも追加されました。
今もなお、パネライの主力となっている「ルミノール」の原型です。

過酷な現場からも好評を得たルミノールは、イタリアだけでなく各国の軍隊にも採用され優秀性を発揮。その名前は広がっていくのですが、それは残念ながらプロフェッショナルの間でのこと。一般の人々が、パネライの名前を知るまでには、もう少しの時間が必要となるのです。

高まる一般人気、そして大ブレイクへ

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そんなパネライが一般向けの時計を発表し始めるのは1993年。
シルベスタ・スタローンが愛用するなど、時計好きの間で徐々に知名度を上げていくのですが、パネライが本当にブレイクを果たしたのは、リシュモン傘下に収まってからということができるでしょう。

リシュモンとはカルティエを中心とする、高級時計・宝飾品のコングロマリット。この一角をなすことで、パネライにも豊かな資本が注入されマーケティングを拡大、ますます名声は高まり大ブレイクを果たすことになるのです。
同時にパネライは、でかくて厚いだけでなく、腕にするとしっくりくる付け心地の研究や、独自のムーブの開発にも注力するようになりました。

パネライの一番の魅力は遠目からもわかる、そのルックス。
そんな成功に刺激された他のブランドも、デカ厚の時計をリリースして追随するようになり、今に続いているのですから、当時パネライが時計業界に与えたインパクトは相当なものだったのです。

大きなインパクトといえば、映画の世界でパネライが果たした役割も忘れることはできません。
監督・リュック・ベッソン、主演・ジェイソン・ステイサムの映画「トランスポーター」。冒頭でスクリーンいっぱいに映るのはパネライ・ルミノール・クロノグラフ。
パネライ・ファンのスタローンも主演した映画で着用、その名残はライン名「デイライト」として、今も高い人気を得ています。

人気を2分する、ルミノールとラジオミール

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パネライの代表的モデルといえば、先述のルミノーをあげることができるのですが、それと人気を二分するといえば「ラジオミール」をあげることができるでしょう。

ラジオミールは非常に乱暴にいってしまうと、ルミノールから特徴的なリューズガードを取り去った形状をしています。つまり、より一般向けを意識して考案されたラインということができるでしょう。
特徴はパネライ独特のヘビーデューティなイメージはそのままに、若干ドレッシーな雰囲気をたたえている点。過去にはケース直径40mmという、でか厚のパネライらしからぬ小ぶりのラジオミールが発表されていることからも、過酷なシーン以外でも使えることをアピールしたラインです。

また、ルミノール「レフトハンド」など、左利き向けに開発されたモデルの人気が高いこともパネライの特徴でしょう。
これは、通常ケースの右側についているリューズを左側に移したもの。右腕に着用し左手でスムーズに操作するために開発されましたが……実際はレフトハンドを左腕に巻いている人も多いもの。あの存在感の大きなリューズが手の甲に当たらない方が都合がいいという、右利きの人も愛用中なのです。

ヘビーデューティの枠を超えて!!

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ムーブメントはロレックスやジラール・ペルゴ、ゼニスなど一流メーカーに任せる。自社ではタフなケースの開発に尽力する、これが以前のパネライの姿勢でした。
しかし、自社製造のムーブメントの開発に取り掛かって以来その技術力も開花、がぜん注目を集めるようになりました。

とりわけ目立つのが「8デイズ」「10デイズ」と呼ばれるモデル。
これらは、いったんゼンマイを巻き上げたなら、8日間、そして10日間は動作し続けるという脅威のタイムリザーブを誇るもの。通常のムーブには1本しか積まれていないゼンマイを、3本搭載することで実現できた、パネライならではの仕組みです。

また単なる3針のモデルだけでなく、フライバック機能を搭載したクロノグラフやGMTなどバリエーションも豊富。近年では、トゥールビヨンを搭載したモデルまで発表し、多くの時計ファンがパネライの技術力の高さに驚いたものです。

ケース素材もゴールドやプラチナを使用したものも登場。
ヘビーデューティーな時計だけでなく、ラグジュアリーなムードを求める富裕層にも対応できるようになったパネライは、これからも多くの人々をひきつけるブランドであり続けることでしょう。

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