世界から注目されるゼニスの時計は、買取業界でも高値で取引されています。多くのビジネスマンがゼニスの時計を愛用し、「エル・プリメロ」のムーブメントは高い評価の対象です。
この記事では、そんなゼニスの資産価値を知るために、ブランド評価や魅力を振り返り、ゼニスの市場価値や高値が期待できるモデルについて紹介します。
ゼニス時計の資産価値はどれくらい?
資産価値を考える上で重要な指標のひとつに「換金率(リセールバリュー)」があります。購入価格に対する販売価格の割合を表したもので、この数値が高いほど資産価値が優秀と言えるわけです。
ゼニスの換金率については、「購入先が正規店か並行店かで大きく変わってくる」のです。
正規店と並行店の違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:ブランドの並行輸入品とは?高く売りたい方に買取事情も詳しく解説
他の高級時計ブランドと比較したゼニスの資産価値は、
・正規店購入ならば、換金率が35%前後で資産価値は低め
・並行店購入ならば、換金率が55%ほどになり資産価値が高め
上記のようになります。
というのもゼニスは正規品と並行輸入品との価格差が大きいブランドであり、並行輸入品なら正規品の6割ほどの値段で買えてしまうのです。
並行輸入品にもいくつかデメリットはございますが、資産価値まで考えてゼニス時計を所有するなら並行輸入品も検討する価値はあるでしょう。
買取実績で見るゼニスの資産価値
では弊社買取実績を元にゼニスの資産価値を見ていきましょう。
クロノマスター・シャルルベルモ・トリビュート 03.20416.4061/51.C700
買取価格 |
¥475,000 |
定価(正規店) |
¥954,800 |
換金率(正規品購入) |
36.0% |
換金率(並行輸入品購入) |
56.2% |
買取日 |
2021年2月 |
ブランド人気モデルのひとつクロノマスター。
こちらはゼニス復活の立役者となったエンジニア「シャルル・ベルモ」氏へのトリビュートモデルです。
クロノマスターは1944年に誕生し、エルプリメロ搭載モデルが多く、ベゼルは薄いラウンド型。エルプリメロの初代Cal.3019 PHの設計と酷使するCal.400系を仕様したモデルが多数展開されています。
クロノマスター・オープンムーン&サンフェイズ 03.2160.4047/01.M2160
買取価格 |
¥530,000 |
定価(正規店) |
¥1,468,800 |
換金率(正規品購入) |
36.1% |
換金率(並行輸入品購入) |
56.4% |
買取日 |
2020年8月 |
6時位置にムーン&サンフェイズ表示を備え、月と太陽という2つの天体の軌道を知ることが可能なモデルです。
クロノマスターの特徴であるオープンダイアルに加えムーンフェイズをも備えた多機能モデルですが、それらが一体感あるデザインとして融合している点はさすがゼニスと言えるでしょう。
クロノマスター・グランドデイト(ムーン&サンフェイズ) 03.2160.4047/21.C714
買取価格 |
¥480,000 |
定価(正規店) |
¥1,430,000 |
換金率(正規品購入) |
33.6% |
換金率(並行輸入品購入) |
52.5% |
買取日 |
2020年10月 |
こちらは2012年にラインナップされたブラックダイアルモデル。
機能性やデザインは03.2160.4047/01.M2160を踏襲しており、ベルトにはクロコダイルが使用されたラグジュアリーな1本です。
ご紹介したようにゼニスの中でもクロノマスターであれば並行輸入品価格に対しての換金率では50%を超え、優秀な資産価値を持つでしょう。
ゼニスの評価と魅力
ここからはゼニスというブランドの評価や魅力についてご紹介していきます。
懐中時計からはじまったマニュファクチュール
ゼニスは、1865年にゼニスジョルジュ・ファーブル=ジャコによって創業されました。
創業の場所は現在、スイス時計産地の聖地とされ世界遺産にも登録されたル・ロックルです。ゼニスの大きな特徴は、自社生産のみで時計を製造する「マニュファクチュール」の体制をいち早く整えたところ。
マニュファクチュールでは、製造する時計の価格が高騰しやすい代わりに、独自性のある時計を製造できるメリットがあります。
製造体制を時計ブランドであると同時に高度なメーカーとして認知され、時計業界から高く評価されています。
「エル・プリメロ」は高精度ムーブメント
「エル・プリメロ」は、1969年にゼニスが発表した、一体型自動巻きクロノグラフです。
パワーリザーブは50時間で、毎時3万6,000回もの高速振動を行います。ハイビートで高い精度を出し、尚且つ長時間の利用ができたことから当時多くのファンを獲得しました。
また、多くの時計ブランドがエル・プリメロに注目し、ロレックスでは1988~2000年頃のデイトナにエル・プリメロを搭載させました。
自社製造で一貫してムーブメントを制作していたロレックスが、外注品を導入することは異例であり、それだけエル・プリメロが信頼できるムーブメントだったことがうかがえます。
多くのビジネスマンが愛用
ゼニスは、多くのビジネスマンが愛用している時計としても有名です。デザインや視認性の高さが、ビジネスマンに受け入れられているのです。
例えば、スケルトン仕様の文字盤は視認性が損なわれやすいですが、ゼニスでは時分針をしっかりと見せることで視認性を高める工夫が見られます。
またケースサイズも大きすぎないため、フォーマルなコーディネートに取り入れやすくなっています。
日常使いができる人気が、ゼニスの資産価値を押し上げているのです。
ゼニスの人気モデル
クロノマスター以外に高い資産価値を誇るモデルについて詳しく紹介します。
スポーツウォッチ「デファイ」
ゼニスのスポーツウォッチ「デファイ」は、エッジの効いたデザイン性と丈夫さが魅力的なモデルです。
1960年代後半に発売されたデニスは、衝撃吸収リング・ムーブメントサスペンションシステムを採用して他社の時計に負けないタフさをアピールしました。
またフォルムには、セラミック・チタンを使いスケルトン仕様の文字盤からは、時計の内部の動作が見れるように作られています。
デファイにしかない斬新なデザインは人気で、生産数も少なく希少性が高さが特徴です。
シンプルでエレガント「エリート」
「エリート」は、エルプリメロからクロノグラフを抜いたエリートムーブメントを採用したモデルです。
余計な装飾を削ぎ落としたエレガントさで、ビジネスシーンやドレスなどにコーディネートしやすいでしょう。また、デザインだけでなく、機能面も最小限に抑えたシンプルさを追求し、ほかのモデルと比べると価格帯もリーズナブルなのが特徴です。
高級時計を初めて購入する時に検討したい一品と言えるでしょう。
古き良きパイロットウォッチ「パイロット」
「パイロット」は、ゼニスがフランス航空へ供給したコックピットクロックであるタイプ20をオマージュしたコレクションです。
秒針に使われているコブラ針や、アラビア文字の時計表記など、コックピット内での視認性を高める仕様がそのまま残されているデザインが魅力。
また、ゼニスはパイロットを支え続けてきたことから、文字盤に表記される「PILOT」の文字を刻印されています。ゼニスだけに許される印だと言われ、時計マニアが唸るポイントです。
時計を高く売るために
資産価値の高いゼニスを査定額に反映させるために、できるだけ時計を高く売るために以下3つを紹介します。
付属品と保証書を査定に持っていく
時計の付属品や保証書を、わすれずに査定へ持っていきましょう。付属品や保証書を揃えることで買取店側が再販しやすくなり、高価買取につながります。
とくにゼニスのような本体価値が高い高級時計は、箱の付属の有無だけで数万円の買取額が変わることも珍しくありません。
保管してあれば、時計と一緒に持っていきましょう。
買取相場をチェック
ゼニスを査定に出す前に、買取相場をチェックしておきましょう。時計の査定額は、経済や社会情勢によって変動します。
日々確認して価格が高騰するタイミングを見極め、買取に出してください。
実際の買取価格は、買取店に事前査定でお問い合わせを。資産価値が高いゼニスでも、買取店によって査定額は変わります。複数店舗で査定額の見積もりを出してもらい、もっとも高値で売れる買取店へ売却しましょう。
時計に精通する専門店へ売る
ゼニスの資産価値を最大限反映させるためには、時計に精通する専門店への売却がおすすめです。時計の専門店であれば市場から価値を正確に見極め、適正な価格で買取してくれますよ。
また、時計の専門店であれば独自の再販ルートを持つことも多く、より高価買取が狙えるでしょう。
ウォッチニアン買取専門店はゼニスを積極買取!
買取専門店「ウォッチニアン買取専門店」では、ゼニスを積極買取しています。
弊社はゼニスの買取実績が豊富です。業界トップクラスの買取数を誇り、定番モデルからレアモデルまで、さまざまな買取経験があります。
時計の市場価格に精通した経験豊富な鑑定士が各店に在籍し、最新価格を把握していますので、お客様の大切なお品物を丁寧に査定し、高価買取が可能です。
手数料なども一切かかりませんのでお気軽にお申し付けくださいませ。