ワインディングマシーンとは?メリット・デメリットや使い方について

作成日:2020年11月10日
最終更新日:2021年06月15日

時計

ワインディングマシーン

 

自動巻き時計の愛好家の間で普及している「ワインディングマシーン」

 

腕時計をアクセサリーやコレクションの対象と考える人たちに人気のアイテムですが、いったいどのような機械で、どのようなメリットがあるのでしょう。

 

この記事では、そんな気になるワインディングマシーンの仕組みや種類、使い方などについて詳しく解説します。

ワインディング マシーンとはなにか

「ワインディング マシーンとはなにか」のイメージ画像

ワインディングマシーンとは、ひとことで言うと「機械式腕時計のゼンマイを巻き上げるための装置」です。

 

もともとは時計店などで修理やメンテナンスを行った際に、最終チェックとして用いられていたプロ仕様の機材でしたが、それが徐々に一般向にも普及するようになりました。

 

 

とくに、2000年代に入って自動巻き時計が登場すると実用性が認められるようになり、今日ではさまざまなメーカーから多様なワインディングマシーンがリリースされています。

 

ここで、自動巻きなのにゼンマイを巻くための機械が要るというのは、不思議に思われるかもしれません。

 

 

そもそも自動巻き時計というのは、着けた腕を動かすことで内部のローターが回転し、ゼンマイが巻かれるという仕組みになっています。

 

 

そのため、着用せずに長時間ただ置かれたままの状態にしておくと、ゼンマイが切れて動かなくなってしまいます。

 

そこで、非着用時に腕時計をワインディングマシーンにセットしておくと、ゆっくりと動かしてゼンマイを巻き続けてくれるというわけです。

 

 

したがって、いくら高級な腕時計でも、電池式など機械式以外のタイプであれば、ワインディングマシーンはまったく意味のない機会ということになります。

ワインディングマシーンのメリット

ワインディングマシーンを使用すると、ゼンマイ切れで時計が止まる心配がなくなるだけでなく、次のようなメリットもあります。

(1)油が常に全体にいきわたる

時計の機械部分には油が差してあり、ムーブメントが動くことで全体に機械油が循環します。止まったままで長い期間放置しておくと、油が偏ったり固まったりするおそれがあります。時計を一定のリズムで動かし続けることは、コンディションを保つうえでも重要です。

(2)インテリアとして機能する

市販のワインディングマシーンは、時計を収めた状態できちんと見栄えがするように設計されています。ただ単に時計をしまっておくよりも、ワインディングマシーンに収納することで、自慢の腕時計を非着用時でもお部屋のインテリアとして活用できます。

(3)安心してストックできる

自動巻き腕時計を複数本所有している人にとっては、ワインディングマシーンはほとんどマストのアイテムといえるでしょう。毎日すべての腕時計を着けて生活するわけにはいかないので、どうしても着用せずに置いておく時計が発生します。とくにお気に入りが決まっている場合は、それ以外のストック分の時計を保管するためにも、全巻き状態を維持できるワインディングマシーンはたいへん便利です。

ワインディングマシーンのデメリット

便利なワインディングマシーンにもデメリットはあるので、続いて解説します。

(1)帯磁の可能性

ワインディングマシーン自体は電動モーターを動力源としているので、作動により磁界が発生します。その作用で時計が磁気を帯びると、誤作動の原因となるおそれがあるといわれています。

ただし、ワインディングマシーンの動作は一般にとてもゆっくりしたもので、よほどの粗悪品でなければそこまでの心配はありません。

(2)部品の消耗・劣化を早めてしまう

時計を動かし続けるというのがワインディングマシーンの使用目的であるため、どうしても精密な部品に負荷がかかってしまいます。とはいえ、時計が止まってしまえば、再び動かす際にやはり大きな負荷がかかるため、ワインディングマシーンの使用により時計の劣化が早まったことを証明するというのは困難です。

(3)巻上方向に注意しなければならない

ひとくちに自動巻き腕時計といっても、実は巻き方に「右巻き」「左巻き」「両巻き」の3種類があります。それぞれの規定の方向にローターが振れた際に、ゼンマイが巻かれる仕様となっているのです。

万が一お互いに逆方向のワインディングマシーンと腕時計を取り合わせてしまうと、いつまでたってもゼンマイが巻かれることはありません。両者の巻上方向を事前にチェックするか、両巻き対応のワインディングマシーンを購入する必要があります。

ワインディングマシーンの種類

「ワインディングマシーンの種類」のイメージ画像

ワインディングマシーンにはさまざまな種類がありますが、大きく分けると「1本タイプ」「複数本タイプ」、そして「収納スペース付」の3つに分類されます。

 

1本タイプは呼び名のとおり腕時計を1本だけ収められるもので、基本的に最もシンプルかつ安価です。

 

手持ちの自動巻き腕時計が1本ないし2本という人は、これで十分でしょう。

 

3本以上のストックが2本以上あるという場合は、複数本タイプがおすすめです。

 

腕時計がケースに並んで収蔵されているようすは見た目にも壮観で、コレクション展示にもぴったり。

 

収納スペース付タイプは、自動巻き以外の腕時計も合わせて保管することができます。

 

家庭用ワインディングマシーンはインテリアとして用いられることが多いため、素材も重要なポイントです。

 

高級感を求めるならウッド調のケースのものを、カジュアルに飾るならプラスチック製やラバーコーティングのものが人気です。

ワインディングマシーンの寿命

「ワインディングマシーンの寿命」のイメージ画像

ワインディングマシーンはモーターで動く機械です。

ゆっくり回転するのでそこまで負荷は大きくありませんが、それでも毎日使用すると、モーター本体やベルトなどが劣化したり故障したりします。

寿命についてはっきりしたことはいえませんが、だいたい2~3年で何らかの不具合が生じることが多いです。

とくに外国産のモーターを使用した安い商品だと、1年未満で故障してしまうことも少なくありません。

多少値段が上がっても、国産モーターのしっかりした製品を選ぶのが無難です。

ワインディングマシーンの使い方

「ワインディングマシーンの使い方」のイメージ画像

ワインディングマシーンについて、だいたいのイメージはつかんでいただけたことと思います。

それでは、実際にどのように使用すればよいのでしょう。

手順を追って説明します。

 

①腕時計をセット

 

所定のターンテーブルに腕時計をはめてセットします。このとき、隙間ができると回転するうちに時計がずれてしまうので、ぴったり密着させてください。

 

②回転プログラムを設定

 

ワインディングマシーンが両巻き対応の場合、腕時計の巻上方向に合わせて回転方向を指定します。

 

③スイッチオン

 

あとは、スイッチを入れるだけです。基本的にオフタイマー機能などは付いていないので、モーターの消耗が気になる場合は止め忘れに注意してください。

ロレックスもワインディングマシーンが使えるか

「ロレックスもワインディングマシーンが使えるか」のイメージ画像

結論から言うと、ロレックスなどの高級腕時計にワインディングマシーンを使用しても、キズが付いたり故障の原因となったりする心配は基本的にありません。

ワインディングマシーンの動きはとてもゆっくりなので、腕時計に直接的なダメージが及ぶということは考えにくいのです。

ワインディングマシーンを代用する方法

「ワインディングマシーンを代用する方法」のイメージ画像

これまで説明してきたとおり、ワインディングマシーンは基本的にはモーターを動かすだけのシンプルな機構です。

 

そのため、回転数を低く抑えられるモーターやギアがあれば、自作することも不可能ではありません。

ただし、自動巻き腕時計は高価かつ精密な機械なので、あまり粗略に扱うのはもったいないというもの。

 

できるだけ正規のきちんとしたワインディングマシーンを用意したほうがよいでしょう。

まとめ

ワインディングマシーンは、非着用時間の長い自動巻き腕時計を所有している人や、腕時計をインテリアとしても楽しみたい人にはとても便利なアイテムです。

 

大切な時計を長く使い続けるためにも、自動巻き腕時計を購入する際には合わせて入手することを検討してみてください。

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