エルメスのケリーバッグと言えばバーキンと並んで人気が高いバッグで世界中のセレブから愛用されているバッグです。
モナコ公妃も愛用したと言われ様々な逸話があるケリーですが
ケリーバッグとはそもそもどういったバッグなのか?サイズ展開、購入方法や買取事情についても解説していきます。
ケリーバッグについて知りたいという方は是非ご覧ください。
目次
エルメスのケリーバッグとは
ケリーバッグとはエルメスの高級バッグの一つです。
見た目はバーキンと似ていますが、ショルダーストラップがついていたり、バッグのふた部分のデザインが異なっていたり、持ち手がワンショルダーであったりと独自のデザインをしています。
以前はバーキンの方が人気がありましたが、ここ数年でケリーの人気は一気に上がりバーキンと変わらない程の人気を獲得しています。
2000年以前のケリーバッグは主に外縫いのボックスカーフ素材が主流だったという事もあり、カジュアルな雰囲気で持つなら“バーキン”、スタイリッシュに持つなら“ケリー”と言われていた時代もありました。今はカジュアルな雰囲気のケリーバッグも多く展開されています。
またケリーには内縫いと外縫いと言う縫い方にも種類があります。外縫いはどちらかと言うとフォーマルな印象、内縫いはどちらかと言うとカジュアルな印象です。ここ数年は内縫いが主流で縫い方の種類があるという点もケリーバッグならではの特徴です。
ケリーバッグの誕生秘話
ケリーバッグの原型である『サック・ア・クロア』が誕生したのは1930年代初頭の頃で、サドルバッグをモデルにして作られました。
当時は一部のエルメス愛用者やセレブから親しまれていましたが世間の知名度は今ほど高くはありませんでした。
ケリーバッグが一躍注目を浴びたのは1955年の事。当時妊娠中であったモナコ王妃のグレースケリーがパパラッチから腹部をとっさに持っていたサック・ア・クロアで隠し、その写真が掲載されたことにより、サック・ア・クロアが注目されるようになりました。
あまりの人気と影響度の高さから『ケリー(KELLY)』と言う名前に変更されたのです。
ケリーバッグのサイズ展開
ケリーバッグのサイズ展開はバーキンと異なり15cm、20cm、25cm、28cm、32cm、35cm、40cmと細かく刻まれています。
中でも人気が高いサイズは28cm、32cmですが小さめのケリーも人気があり、25cmは高い需要があります。
以前は32cmや35cmと言った今よりも少し大きいサイズの需要が高かったですが、時代の流れとともに需要のサイズは少し変わっています。
サイズごとに特徴を少し解説します。
15cm
最も小さい15cmサイズのケリー(kelly)。「ミニミニケリー(kelly)」とも呼ばれるほど小さいサイズですが、財布や化粧ポーチといった小物類は十分入るサイズになります。
ですが、エルメス(HERMES)の市場にあまり出回っていないサイズなので、非常に希少なバッグです。
20cm
そして同じくエルメス(HERMES)の中でも希少な20cm。こちらも小さいサイズから「ミニケリー(kelly)」とも呼ばれています。
このサイズになると生地やカラーのバリエーションも増え、パーティーやちょっとしたお出かけなどにも使えます。
25cm
次に大きいサイズが25cm。このサイズになると販売数も多くなり、エルメス(HERMES)ファンの間でも持っている方もよく見かけます。
15cmや20cmよりも収納スペースがあるので、パーティーだけでなく普段使いとしても便利になります。
28cm
25cmよりもやや大きい28cm。このサイズだとノートや手帳はらくらく収納できるので仕事用にも活用できます。
さらに、持ち運びも簡単なコンパクトなサイズなので、通勤だけでなくデートにもぴったりです。
32cm
最も定番なサイズとして知られるのが32cm。小柄な人でも持ち運びがしやすく、ノートパソコンもすっぽりと入ってしまうので、日本人の女性から非常に人気の高いサイズです。
お出かけをメインに使いたい方は28cm、ビジネスや通勤に使いたい方は32cmを選ばれることが多いです。
35cm
32cmより一回り大きい35cm。収納力もありますので荷物が多い方にはオススメのサイズです。
以前はこの35cmを持っている方が多かったこともあり、中古の市場では比較手に入れやすいサイズでもあります。
40cm
存在感がある40cm。大きめのバッグがお好きな方にはオススメのサイズです。
40cmはそこまで数が多くないためなかなか自分が好きな色味の物を買うには難しいサイズです。
ケリーバッグを買う方法
ケリーもバーキンと同様に正規店で購入するのはかなり困難なのが現実です。
定価で購入ができない為、購入方法としてはリサイクルショップなどで購入するという方法がありますが、定価を超えた金額がついている事が多々あります。定価を超えてまで購入したくないという方もいらっしゃいますが、仮に売却するとなればタイミング次第では十分な価格が付く可能性もあります。
正規店で買えない場合はリサイクルショップなどで購入するというのも検討されてみてはいかがでしょうか。
①信頼があるお店から買う
②状態や付属品をしっかりと見る
まず1点目は信頼ができるお店で買うということ事です。ケリーバッグにも偽物が出回っており中にはかなり精巧にできている物もあります。
一般の方では見分ける事が困難な場合がありますので購入する際はよくわからないサイトで購入したりせずに、信頼が出来るお店で購入するようにしましょう。
そしてもう1つが付属品と状態をしっかりとチェックするということです。ケリーには箱以外にショルダーストラップとカデナ、クロシェットが付属されています。価格が安いと言って付属品を確認せずに購入すると後で後悔する事にもなりかねます。
また状態もしっかりとチェックして購入しましょう。中にはほとんど使っていない場合でも変色している場合もあります。ケリーやバーキンは底面は基本的に変色しませんので底面と表面の色味を比較すると変色に気づく事が出来ます。以上の2点を注意して購入するようにしましょう。
ケリーで使われている素材について
ケリーも他の革製品と同様に、トゴやヴォーエプソンなどの定番の素材から、クロコダイルやオーストリッチ、リザードと言った爬虫類素材も使われています。
またヴィヴラートと言う素材の断面を使用したエルメスならではの素材や、革とキャンバスを組み合わせた素材などバリエーションはかなり豊富にあります。
そして幻のクロコダイル素材の最高峰“ヒマラヤ”を使ったケリーバッグも存在していますが、幻といわれるだけあって数千万の金額で取引されています。
ケリーバッグの買取事情について
ケリーバッグはその特徴でもあるショルダーストラップがついているかどうかでまず買取の金額が万単位で変わってきます。
クロコダイル素材になると50万以上変わってくる場合もあるほどです。
色味や素材によっては使っていても定価を超えた金額で買取出来る場合もあり、その人気と需要の高さを伺えます。
冒頭にも少し触れた通り、以前はバーキンの方が人気が高く買取相場も高い傾向にありましたが、今はほとんど変わらない程価格が高騰しています。
ケリー全般が高騰しており、何十年も前のバッグも同様に数万から数十万単位で高騰しています。特に付属品が全て揃っている物、状態が良い物の価格が高騰しています。
ケリーだけではなくエルメスのバッグすべてに共通する事ですが、スレてしまった汚れてしまった箇所をリペアされている方がいらっしゃいますがエルメス以外で行うとマイナス査定となってしまう場合がありますのでご注意ください。