時計の気圧防水とは?気圧ごとの特徴も解説

作成日:2020年10月06日
最終更新日:2021年06月15日

時計

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腕時計を選ぶ際に気になるポイントのひとつが、防水性能でしょう。時計のいわゆる気圧防水機能には、耐圧性などによってさまざまな種類があります。どのくらいの防水性があり、自分にはどの程度の性能が必要なのか、わからない人も多いです。今回は、時計の気圧防水について分かりやすく解説します。防水機能付き腕時計の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

気圧防水とはなにか

「気圧防水とはなにか」のイメージ画像

画像引用 セイコー公式HP

 

気圧防水とは、時計の防水性能を気圧の単位を用いて表したものです。時計の防水性の高さは、どれくらいの水圧で内側に水が浸入するかによって決まります。

記載としては「bar(バール)」という圧力の単位が用いられ、1barは地球上で私たちが受けている1気圧に相当します。これは、水深10mで受ける水圧とほぼ同じとされていて、1barまで耐える時計を1気圧防水と呼ぶのです。
ちなみに、barの1000分の1であるmb(ミリバール)は、1991年まで日本では気圧を表す単位として使われていました。今日の天気予報などではhpa(ヘクトパスカル)が用いられますが、両者は同じもので1mb=1hpaです。地球上の空気の平均気圧(1気圧)はだいたい1013hpa(=1013mb)とされ、barに換算すると1.013barがより正確な値ということになります。

防水機能の種類

「防水機能の種類」のイメージ画像

腕時計の防水機能は、耐えられる水圧の強さに準じていくつかの種類分けがなされています。最も大きな違いは、日々の暮らしで水をかぶる程度の防水でよいのか、それとも本格的に潜水して使用するかという点です。
一般には、3気圧防水までを「日常生活用防水」、5~20気圧防水までを「日常生活用強化防水」と呼びます。前者は普段の洗顔や手洗い、後者は水を扱う仕事や水上スポーツ程度まで耐えることが可能です。
20気圧防水を超えるものは「潜水用防水」と呼ばれます。名前のとおり、スキューバダイビングなど本格的な潜水活動に使用することを目的としています。高性能なものでは、実に100気圧(水深1,000m)に耐えることも可能です。
潜水用防水の時計は、ダイバーズウォッチと表記されることもしばしばです。ただし、ダイバーズウォッチと銘打ってあっても、実際のスキューバダイビングなどには使えない製品も存在します。ダイバーズウォッチにはISO規格やJIS 規格が設定されているので、これらをクリアしたものを選ぶようにしましょう。
潜水用防水では、barを単位とした気圧よりも、「~m」と単純に潜水可能な水深で耐圧性能を記述することが多いです。また、商品の表記においては「日常生活用(強化)防水」は「Water Resistant」、潜水用防止では「Diver’s」と記載されるのが一般的です。実際にダイビングで着用するなら、耐塩水性をしっかり謳った商品を選ぶと、海水中でも安心して使えます。

 

ダイバーズウォッチについて詳しく知りたい方はこちら➡ダイバーズウォッチの魅力と選び方は?おすすめブランドとモデルを解説

防水式時計の構造について

「防水式時計の構造について」のイメージ画像

気圧防水時計は、水に浸かっても動き続ける時計というわけではありません。ひとたび機械部分に水が入ってしまうと、簡単に壊れてしまいます。あくまで水が本体内部に入り込むのを抑えるというものなので、キズなどが付かないようにすることが重要です。

腕時計の防水機能の要となっているのが、「防水パッキン」と呼ばれるゴム製の部品です。時計のムーブメントが収められているケースの裏蓋をはじめ、風防ガラスやリューズにはめ込まれており、水の侵入を防いでくれるのです。
パッキンはたいてい二重に入れられていて、腕時計本体の気密性と防水性を確保しています。また、ねじ込み式のリューズが付いている場合、これをひねって差し込むことで、ロックがかかり時計の密閉度をさらに高めることが可能です。
ただし、ゴム製のパッキンは使用しているうちにどうしても少しずつ劣化します。防水機能を重要視するのであれば、定期的に点検を行い、必要なら防水パッキンを交換するのがおすすめです。

気圧による種類

「気圧による種類」のイメージ画像

気圧防水の時計には、耐えられる気圧ごとに特徴があります。単に水に触れるかどうか、水に入るかどうかだけでなく、水中でどのような動きをするかによっても、適した気圧防水のレベルは異なってきます。それらの種類を把握し、目的に合ったレベルの気圧防水を選ぶことが大切です。

3気圧防水とは

一般的な気圧防水時計で、耐圧性が最も小さいのが3気圧防水です。汗や雨の水滴、洗顔や手洗いの際に手に飛び散る水など日常生活レベルの防水ならこれで十分といえます。ただし、水圧の変化には弱いので注意が必要です。

5気圧防水とは

調理や漁業など水のかかりやすい仕事で使うなら、5気圧防水あれば安心です。ただ、水中に潜ったり沈めたりすることはできません。シャワーなど水圧の高い水が直接あたることも避けなければなりません。

10気圧防水とは

10気圧防水から、時計を水に浸けても大丈夫とされています。とはいえ、水泳など水中での激しい動きに耐えるだけの防水性は備わっていません。気圧防水のなかでは最も一般的で、日常生活で水に触れる機会の多い人は、10気圧防水以上を目安にするとよいでしょう。

20気圧防水とは

競泳ぐらいまでの水中の運動に耐えられる性能を有しています。20気圧防水から、ダイビングにも使える潜水用防水のものが登場し、「200m防水」などと書かれることもあります。ただし、200mの水深まで潜れるということではなく、静止した状態で200mまでの水圧に耐えられるという意味です。

30気圧防水とは

一般に販売されている気圧防水ウォッチで、最も耐圧性の高いのが30気圧防水です。本格的なダイビングに使用することもできます。ヘリウムと酸素の混合ガスを封入していて、「飽和潜水」と呼ばれる深海での潜水にも耐えられます。

気圧防水のお手入れ方法

「気圧防水のお手入れ方法」のイメージ画像

気圧防水時計でも、その機能は永久不変というわけではありません。やがては経年劣化により使用に耐えなくなってしまいますが、日々のお手入れによってその寿命を延ばすことも可能です。逆に、いくら防水性や耐圧性があるからといって、粗略に扱い続ければ壊れやすくなってしまいます。

普段のケアとしては、こまめに水洗いして汚れや水分をきれいにふき取ることが基本です。このとき、お湯を使うとパッキンが変質・変形するおそれがあるので注意してください。ですので、潜水用防水などの耐圧性に優れた気圧防水時計であっても、温泉をはじめ入浴時には外すようにしましょう。
また、石鹸やシャンプーなどは、コーティングにダメージを与える可能性があります。洗剤などは使わず、水だけでやさしく洗うようにしてください。水をふき取るときも、できるだけ柔らかい布を使いましょう。

ただし、前述のとおりパッキンはゴムでできているため、経年による劣化は避けられません。電池交換の際に定期的に交換するのがおすすめです。電池交換の必要のないタイプでは、2~3年がパッキン交換の目安といわれています。

まとめ

気圧防水は、日常の生活環境で触れる程度の水から本格的なダイビングまで、幅広く活躍する機能です。種類も豊富なので、どのくらいの耐圧性能が入用なのか、きちんと見極めてから選ぶようにしましょう。

また、気圧防水機能は年月とともにだんだんと衰えていくので、万能のように考えるのは危険です。日々のお手入れや定期的なチェックを欠かさないようにして、長く上手に使用するように心がけてください。

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