ルイ・ヴィトンなど、有名ブランドが並ぶグループ「LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)」は世界中で知られている巨大組織です。
LVMHは、衣料品だけではなく、飲料品やジュエリーなどを取り扱うブランドも傘下に置き、ハイクオリティなアイテムを生産しています。
しかし、一方で「LVMH」を耳にしたことがない方や、どのようなグループかご存じない方も少なくありません。
そこで、今回はLVMHの概要やグループの代表ブランド、取り扱い製品について解説します。
目次
LVMHとは
LVMHとは、ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが手を取り合って誕生したグループです。
LVMHに属するブランドの多くは、ヨーロッパの高級メゾンであり、5つの主要部門で構成されています。
LVMHに属するブランドの数は、現在60ほどで、衣料品やジュエリー、飲料品など多岐に渡ります。
LVMHの代表ブランド
ここからは、LVMHの代表ブランドをご紹介します。
LVMHには、どのようなブランドが属していて、それぞれどのような特徴があるのかご覧ください。
ルイ・ヴィトン
LVMHの代表ブランドとして、まず挙げられるのが「ルイ・ヴィトン」です。
ルイ・ヴィトンは、知名度が高いうえに、アイテムの評価も高く、人気のあるブランドです。
取り扱い製品は、バッグや財布、アクセサリーで世代を問わずに多くの愛用者がいます。
ルイ・ヴィトンは、1854年の創立以来、様々なコレクションを生み出してきました。
模造品の製造防止のためにデザインされたモノグラムやダミエは、現在、ルイ・ヴィトンの定番となっています。
ちなみに、ルイ・ヴィトンのラインは、90を超えていて、それぞれが個性的かつ印象的なデザインです。
ベルルッティ
1895年に設立したファッションブランド「ベルルッティ」は、LVMHに属するブランドの一つです。
ベルルッティのアイテムの品質は非常に高く、中でも一枚革から作られるシューズは、「ステッチが見えず、純然たるラインが見事」と評価されています。
また、色染め技術も高く、「レザーをいきいきとさせるユニークな方法」を取り入れていて、その方法は40種類以上にも及びます。
そのうえ、ベルルッティの製品は手作業で製造されていて、ホットスタンプ(転写)でイニシャルを入れてもらうこともできるのです。
セリーヌ
LVMHに属するブランドの一つが「セリーヌ」です。
セリーヌは、1945年にフランスのパリで誕生した高級ブランドであり、現在は世界各国に展開しています。
主な取り扱いアイテムは、衣料品やバッグ、靴などで「シンプルなデザイン」が多く、世代を問わずに使いやすいアイテムを数多く発表しています。
セリーヌのアイテムは「セレブ」をはじめとした富裕層の愛用者が多く、世界中の女性の憧れでもあります。
ちなみに、日本には「セリーヌ・ジャパン」として、東京都港区の青山に拠点があります。
ロエベ
LVMHに所属する代表的なブランドであるのが「ロエベ」です。
ロエベは、スペイン発祥の高級皮革ブランドであり、高品質な革製品を多数取り扱っており創立から150年以上経過した、歴史あるブランドでもあります。
主な取り扱い製品は衣料品やシューズ、財布などですが、中でも「バッグ」は耐久性が高いのに柔らかく、シンプルなデザイン性が多くの女性の評判を呼びました。
かつては、上流階級のみをターゲットとしていたロエベですが、現在は中流階級も対象とし、比較的安価なアイテムもあります。
フェンディ
フェンディは、LVMHの「ウォッチ&ジュエリー」に分類される高級ブランドです。
世界中の人々に愛され、イタリアを代表する高級ブランドです。
フェンディは、1925年の創立当初、毛皮工房として展開していましたが、その後様々なジャンルのアイテムを取り扱うファッションブランドとなりました。
現在、衣料品やバッグ、ジュエリー、時計など幅広いアイテムを手掛けています。
これまでにヒットしたアイテムの多くはユニークなものであり、日本語で「いないいないばぁ」を意味するビーカブーというバッグが話題を呼びました。
ビーカブーは金具を外すといないいないばぁをしているように見える、ということからこのような名前が付けられたのです。
他にも、モンスターをモチーフにしたアイテムや、個性的な柄をあしらったものなども人気です。
ショーメ
1780年創立の「ショーメ」は、LVMHに属するブランドの一つであり、高級なジュエリー・時計を取り扱っています。
ショーメは王室ご用達となったアイテムも多く、世界五大宝飾店の一つです。
ショーメのアイテムは、数百万円にも及ぶものも多く、世界中の女性の憧れでもあります。
特に、ブライダルコレクションは人気が高く、「大切な人とのかけがえのない絆を象徴するアイテム」「ナポレオンの最愛の人をイメージして作られたアイテム」など、ロマンチックなものが多いものです。
ショーメならではの表現力によって、愛が美しく形にされています。
ウブロ
ウブロはLVMHに属する時計部門の中でも、代表的な高級ブランドです。
時計業界の中では比較的新しいブランドでありながら、「ビッグバン」「クラシックフュージョン」「アエロフュージョン」など多くのヒット作品を生み出しています。
ウブロの時計は、控えめでシンプルなデザインのものから、華やかでゴージャスなものまであり、シーンに合わせて選べるのが特徴です。
高級なウブロの時計を持っていることは、高いステータスの証明にもなるといわれていて、性別を問わずに人気を集めているのです。
ブルガリ
ブルガリは、高級宝飾品としてLVMHのグループに加入しているブランドです。
1884年の創立当初は、宝飾品のみの取り扱いであったものの、現在は時計や香水などにも進出し、豊富なラインナップとなっています。
特に、宝飾品は様々な素材を取り入れていて、一般的なジュエリーに使われることが多い金やシルバーだけでなく、大理石やセラミックなども使用しています。
イタリアブランドならではのエレガントなデザインは老若男女に長く愛され、現在も次々に発表される新作が注目されているのです。
ブルガリは、日本でも百貨店などで取り扱いがあり、入手しやすいブランドです。
LVMHの主要部門
LVMHには主要部門が5つあります。
それぞれの部門に、ブランドが配置されているのです。
同じ部門であっても、ブランドの個性が光る製品が並んでいて、ラインナップも豊富です。
ここからは、LVMHの主要部門と、それぞれの特徴について解説します。
ワイン&スピリッツ
LVMHの主要部門の一つであるのが「ワイン&スピリッツ」です。
ワイン&スピリッツの部門には、品質の高い酒類を提供するブランドが集結しています。
そのうえ、ブランドの多くは、ワイン生産地を拠点としているのも特徴でアイテムは、どれも評判が高く、世界中に数多くのファンがいるほどです。
ちなみに、ワイン&スピリッツ部門に集結しているブランドは、1365年創業の「CROS DES LAMBRAYS」や、2013年創業の「AO YUN」など、全28ブランドです。
ファッション&レザーグッズ
LVMHの主要部門には「ファッション&レザーグッズ」があります。
個性的でありながら高品質なアイテムを提供する高級ブランドが並びます。
ファッション&レザーグッズには、ルイ・ヴィトンやロエベなどの世界的有名ブランドの他、FENTYやNICHOLAS KIRKWOODなど新しく今後の活躍が期待されているブランドもあります。
老舗の高級ブランドだけではなく、2004年や2019年創立の比較的新しいブランドもあるのが「ファッション&レザーグッズ」部門の特徴でもあります。
パフューム&コスメティクス
香水やメイク用品などのブランドが並ぶのが、「パフューム&コスメティクス」です。
美容関連のジャンルは競争率が高い中、LVMHのパフューム&コスメティクスは、多くのファンの獲得に成功しています。
香水やメイク用品だけではなく、スキンケアでも人気を誇るブランドが並んでいて、幅広い世代に愛用者がいます。
また、14ブランドのうち、5つがブランド創立2000年以降と若いブランドであり、新しいブランドのポテンシャルも重視しています。
ウォッチ&ジュエリー
LVMHの主要部門の一つが「ウォッチ&ジュエリー」です。
ウォッチ&ジュエリーは、LVMHで最も新しい部門です。
ブルガリやショーメなど歴史に名を残した有名かつ高級ブランドが並び、主に富裕層からの支持を集めています。
国際的な評価や創造性、革新性など、個性のあるブランドが集結しているウォッチ&ジュエリーは、6つのブランドで構成されているのが特徴です。
セレクティブ・リテーリング
LVMHには、「セレクティブ・リテーリング」という主要部門があります。
セレクティブ・リテーリングには、百貨店やセレクトショップなど、ショッピングを楽しめる施設が集結しています。
「ショッピングを特別な体験にすること」を目標としていて、最高の対応力と商品のラインナップが魅力です。
まとめ
有名な高級ブランド「ルイ・ヴィトン」も属するLVMHは、個性的な主要ブランドも所属し、それぞれが創造性を駆使して高品質なアイテムを提供しています。
LVMHは富裕層の顧客が多いものの、「プレゼント」「自分へのご褒美」などとして、一般人の利用も少なくありません。
ワンランク上のアイテムが欲しい、というときには、ぜひLVMHのブランドをチェックしてみてはいかがでしょうか。