世界最古の時計ブランド、輝きは不変、ヴァシュロン・コンスタンタン

作成日:2017年11月25日
最終更新日:2020年05月11日

ヴァシュロンコンスタンタン

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ヴァシュロン・コンスタンタン、創業は1775年のスイス。

 

1775年といえば、アメリカでは独立戦争が始まった年。日本では平賀源内がエレキテルを完成させた年。

 

ヴァシュロンは老舗の一言で片付けるのが申し訳なくなるほど、長い歴史を誇るブランドなのです。

 

それを特に実感できるのは、他の名門ブランドと比較したとき。パテック・フィリップの創業は1839年、オーデマ・ピゲは1875年なのです。

 

そんな長期間に渡って一度も途切れることなく時計を手がけ続けてきたというのが、ヴァシュロンがファンの間でも持てはやされている第一の理由といってよいでしょう。

 

しかし! こんな話をすると「ただ、長く続けているだけが尊いのか?」という声も聞こえてきそうです。

そんな場合は変化が激しい時計の世界を思い浮かべてください。

 

手がける製品も置き時計から懐中時計、そして腕時計へと変化しています。工程の機械化やクオーツショックという時計業界全てを巻き込んだ大事件もありました。

他社との激しい生存競争もあったでしょうし、大恐慌や2つの大戦を始めとしとした荒波をもヴァシュロンは越えてきた、250年近くこんな世界を生き抜いてきたのです。

 

「世界最古の時計ブランド」ということが、それだけで賞賛に値するのを理解してもらえるでしょう。

ヴァシュロンの支柱的存在、アトリエ・キャビノティエ

「ヴァシュロンの支柱的存在、アトリエ・キャビノティエ」のイメージ画像

さて、2017年のヴァシュロンの展示会で発表されたモデルを見てみましょう。

 

23の複雑機構を搭載した製品、ブランド初のグランソヌリ、そして美麗な天文時計……これらは全て、顧客の要望に応えて造られたワンオフのもの。単に複雑なだけでなく、ため息が出るような外観を持つ作品の数々です。

 

これらは特殊なオーダーのためにヴァシュロンが設けた工房「アトリエ・キャビノティエ」が手がけたもの。

通常なら一般の目には決して触れないものなのです。

 

こんな特殊な作品を、わざわざSIHHに出展したのはなぜか? それは、ヴシュロンの製品すべてにアトリエ・キャビノティエが手がけた作品同様、高い技術や哲学に裏付けられていることを示すためでしょう。

 

数々の名門時計ブランドが一堂に会する展示会、SIHHにおいても唯一無二の存在感を発揮するのがヴァシュロンなのです。

これぞヴァシュロン! といえば、やはりパトリモニー

「これぞヴァシュロン! といえば、やはりパトリモニー」のイメージ画像

英国やエジプトといった王室の特殊なオーダーを手がける、総カラット数130のダイヤを使用した宝飾時計を手がける……こんな輝かしい歴史を積み重ねつつ、一般の人々にも頑張れば手が届くドレスウォッチを数多く手がけてきた、ヴァシュロン・コンスタンタン。

 

そのメインとなるコレクションは「パトリモニー」と呼ばれるオーソドックスなシリーズです。

 

そのデザインは1950年代の自社が手がけたコレクションから着想を得たといいますから、決して古びることのないムードを持っています。親から子、そして孫へと受け継いでいくのにふさわしいモデルということができるでしょう。

 

そしてオーソドックスとはいうものの、パトリモニーのケースサイズは36~40mmと現代的なところも面白いところ。一方で、その厚さは10mmを切るというという、薄さを保っているところに、ヴァシュロンの技術の高さがうかがえます。

 

さして、パトリモニーの上位モデルにはレトログラードやパーペチュアルカレンダーが搭載されたものもあるのがあるというのも注目のポイント。オーソドックスなモデルもあれば、持てる技術を詰め込んだ超複雑なモデルもある。

 

こんなシリーズが、ヴァシュロンの代名詞・パトリモニーなのです。

トレンド感を持つシリーズ・オーヴァーシーズ

「トレンド感を持つシリーズ・オーヴァーシーズ」のイメージ画像

パトリモニーだけでなく「トラディッショナル」、「ハーモニー」、「マルタ」、「1972」……ヴァシュロンの長い歴史にふさわしいコレクションは堂々たる外観を持っていますが、少しコンサバティブ過ぎと思いませんか?

 

同様の感想をヴァシュロンの経営陣も思ったのかもしれません。1996年にデビューした「オーヴァーシーズ」は非常に現代的なモデルです。

 

外観でまず目をひくのが凸凹があるベゼル部、この意匠は1880年に意匠登録して以来、ヴァシュロンのシンボルとしている「マルタクロス」に着想を得たもの。

 

もちろん現行のオーヴァーシーズでも意匠は健在で、一目見ればそれとわかるアイデンティティとなっています。

 

また、このモデルはヴァシュロンの中で、最もトレンドに敏感なモデル。

2016年に発表となった現行のオーヴァーシーズではメタルのブレスレット以外にも、クロコダイルやシリコンラバーなど各種のストラップが用意されており、しかもカンタンに着脱できるという面白い仕組みをもっています。裏を返せばシースルーとなっており、ヴァシュロンらしい細部まで手を抜かない仕事を満喫できるという仕掛けもうれしいもの。

 

そんな特徴を備えていながらも、防水性能は150m、パワーリザーブは52時間と実用性は充分なのも、オーヴァーシーズが人気の理由。価格もヴァシュロンの中では、比較的手が出しやすく設定されています。

3つのバランスこそが、ヴァシュロンの秘密

「3つのバランスこそが、ヴァシュロンの秘密」のイメージ画像

超複雑なワンオフの作品、パトリモニーに代表されるエバーグリーンなコレクション、そして多くの人にアピールするオーヴァーシーズ。現在のヴァシュロン・コンスタンタンを支えているのは、この3つのラインです。

 

これらは、ヴァシュロンの高い技術、受け継がれてきた伝統、そしてトレンド感を象徴するもの。

 

3つのバランスを上手く取り続けてきたからこそ、世界最古の時計ブランドは現在もなお、強い存在感を放ち続けることが可能なのです。

 

古くからのファンは「バセロン・コンスタンチン」と呼んだりもしたのですが……呼ばれ方は変わっても、その輝きは不変といったところでしょうか。

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