奥が深い自動巻き腕時計とは?メリットや魅力について

作成日:2021年03月16日
最終更新日:2021年03月16日

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自動巻き腕時計を知っているでしょうか。手動(手巻き式)の腕時計は自分の手を使ってゼンマイを巻き上げる必要がありますが、自動巻き腕時計は腕時計自体が自動でゼンマイを巻き上げてくれる仕組みです。1920年代から始まった自動巻き腕時計は、今では機械式腕時計の多数派となり、バラエティも豊富。今回は、そんな興味深い自動巻き腕時計のメリットや魅力、注意点などをご説明いたします。各腕時計ブランドが様々なタイプの自動巻腕時計を展開しているので、ご興味が沸いたら、ぜひあなた好みの自動巻きを探してみてください。また自動巻き腕時計の買取についても解説しています。

実は奥が深い「自動巻き腕時計」とは?

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出典元:https://www.seikowatches.com/

機械式腕時計の針を動かすために何が必要かというと、「ゼンマイを巻き上げる」ことです。巻き上げられたゼンマイが元に戻ろうとしてほどける時にエネルギーが生まれ、このエネルギーを利用することで、振り子の原理が働きます。これにより、一定の周期で時を刻み続けられるという仕組みです。

 

「自動巻き腕時計」は、人の手を使わずに時計自身がゼンマイを巻き上げるメカニズムが組み込まれた腕時計。そのメカニズムは、機械の中のローターを、時計を身につけた腕の動きや振動によって自然に回し、歯車に動きを伝えることで、自動的にゼンマイを巻き上げる仕組みです。自動巻腕時計を「オートマチック」と呼ぶこともあります。

自動巻き腕時計のはじまりは1920年代から

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「手動でゼンマイを巻くのは面倒なので自動に変えたい」というアイデアは20世紀初頭には既に考えられていました。1924年には、イギリス生まれの時計職人であるジョン・ハーウッドが「半回転式のローターを活用し腕時計のぜんまいを巻き上げる」という自動巻のメカニズムを発明し特許を取得します。そして1926年になると、世界で初めての自動巻腕時計がスイスのフォルティス社から発売されました。

 

この自動巻きメカニズムをさらに改良して世に送り出したのがロレックスです。ロレックスは1931年、360度回転するローターを持つ現代の自動巻機構の原点とされている「パーペチュアル」を開発します。その次には、ロレックス独自の防水機構を備えた防水自動巻時計「オイスター・パーチュアル」を発売。自動巻時計が普及するきっかけになりました。

自動巻き腕時計で得られるメリットとは?

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自動巻き腕時計は、手動巻き腕時計では得られないメリットが多数。手で巻き上げなくて良く時間が狂いづらいといった使い勝手の良さや、種類豊富なところまで、自動巻き腕時計のメリットをご紹介します。

手で巻き上げる必要がなく、止まらず使用可能

自動巻き腕時計は、手巻き式のように毎日手で巻き上げる面倒は必要はありません。腕に装着するだけで、基本的にリューズを巻かなくて良いです。ただ、腕の動きが足りなかったり、装着する時間が短い場合は、ローターが必要な分回ることなく巻き上げが足りなくなる可能性もあり、この時には手で巻かなければなりません。身につけていない時は、ワインディングマシーン(機械式腕時計のゼンマイを腕に着けていなくても巻き上げられる装置)といったアイテムを活用すると良いでしょう。

精度が安定している分、時間が狂いにくい

自動巻き腕時計は、腕に装着しながら日常的な動きを行うだけで、その間ずっとゼンマイを巻き足すことができます。このため自動巻きは狂い辛いです。手巻き式腕時計だと、ゼンマイの駆動力がずっと十分でないと不規則な精度になりがちですが、自動腕巻き式は装着するだけでそのエネルギーが安定してキープされるため、時計の正確性も上がります。

自動巻きが主流となり、選択肢の幅が広い

多くのブランドの機械式腕時計は、自動巻きが主流で、メーカーやデザイン、モデルなど、幅広い選択肢があります。価格もリーズナブルのものから、超高級なものまで様々です。また、かつての手巻き式は、巻かなければ止まってしまう点により、シンプル設計のものが多くを占めていました。現在の手巻き式は進化し多機能設計のものも多数ありますが、自動巻き式はそれを上回るラインナップを提供しています。

自動巻き腕時計のデメリット

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自動腕時計は機能的には優秀ですが、多くのパーツ数が必要で、故障した場合のメンテナンスが必要、などといったデメリットも存在します。メリットと同時にデメリットも確認することで、自動腕巻き時計をより詳しく理解できるでしょう。

パーツが大きく腕時計本体が重い

手巻き時計の場合は、手巻きの手間がかかる一方、シンプルでムーブメントを薄くでき、腕時計自体を軽くしやすいのが利点です。一方自動手巻きは、手巻きが不必要な分だけローターなどの機構が追加され、多くの部品が必要な場合も。そのため、時計のケースが厚く重たくなりやすいのがデメリットとなります。ですが、自動巻きかつ薄型設計されているモデルもあるため、必ずしも自動巻きがゴテゴテに分厚くなるわけではありません。パテックフィリップ ノーチラスジラールペルゴ ロレアートブルガリ オクトフィニッシモなどが、自動巻きであり薄型でもある腕時計の代表例になります。

手入れなどのメンテナンス費用が高くなる恐れも

自動巻き腕時計は、ムーブメントの構造がとても複雑でパーツ同士が摩擦を起こしやすく、パーツの数も多いため、メンテナンスも簡単ではありません。ですので、一般的な腕時計よりも高い代金が必要になる可能性も。ただ、自動巻き腕時計のメーカーが独自に耐久性や耐衝撃性の高い丈夫なムーブメントを開発しているため、ある程度故障しにくい工夫がされている商品もあります。また、ケース自体の耐久性を高める手法をとっている場合も。

自動巻き腕時計を取り扱う際の注意

自動巻き腕時計は、性能は良い反面内部の構造が精密で、取り扱う際にも注意が必要です。強い磁気や刺激に弱い面があるため、故障させずにできるだけ長く使い続けられるよう、以下の注意点を押さえておきましょう。

強い磁気が発生するスマホやパソコン周りには放置しない

「強い磁気が発生するスマホやパソコン周りには放置しない」のイメージ画像

自動巻き腕時計のムーブメントは、細かい金属部品で組み合わされており、磁気を帯びやすいです。その中でもゼンマイは細い糸のような金属でできているため、強い磁気を帯びるとゼンマイ同士が引き合いを起こし、振動しにくくなることも。さらに、時間を進める速さを決めるメインの部品「テンプ」も磁気からの影響を受けると精密な動きがしにくくなることがあります。そのため、強い磁気が発生するスマホやパソコン周りには放置しない方が良いでしょう。他にもスピーカーやハンドバッグの留め具なども注意が必要です。一度時計が磁気を帯びると、そのままにしてても磁気が抜けず、専門店で磁気抜き修理をしなければならない場合もあります。私たちの周囲には意外と多くの磁気製品があるため、なるべく気をつけるようにしましょう。

強い刺激は内部の歯車を狂わせる原因に

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自動巻腕時計を取り扱う際には、強い刺激を与えるのは避けましょう。たくさんの細かい金属部品からなる機械式ムーブメントなので、強い刺激で内部の歯車などが狂う可能性もあります。スポーツや仕事などで身体を激しく動かす時は、時計は外しておいた方が無難です。また、自動巻腕時計を着けていない日があった場合、手に持って時計を振るのも、日常動作程度ならOKですが、必要以上に強く振るのはNGです。故障の原因になるため、ワインディングマシーンを活用したり、手動でリューズを巻き上げるなどの方法をとりましょう。

自動巻き腕時計の買取について

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自動巻き腕時計の場合はクオーツ式に比べて壊れる可能性がありますので、買取時において必ず内部の機械がどれくらい正常に動いているのか?またオーバーホールなどのメンテナンスが必要でないか?などをチェックします。自動巻き腕時計のデメリットでもあるようにメンテナンス費用が高い場合もあり万が一内部に故障が見られる場合は査定額に影響を及ぼします。ご自身ではなかなか内部の機械の調子や状況を把握する事は難しいのですが時間が大幅に遅れる場合や逆に早くなる場合は内部に何らかの問題が出ている事もありますので購入店や近くの買取店などに相談して見ましょう。

魅力的な自動巻き腕時計を探してみよう

自動巻腕時計は手で巻き上げずに使用できて時間が狂いづらいため、性能の良い腕時計が欲しい時にはぜひ候補に入れてほしい時計です。しかも自動巻き腕時計の種類は多く、あらゆる選択肢の中から自分好みの腕時計を選べるのも嬉しいところ。磁気や刺激に弱くメンテナンスも必要な面もありますが、それ以上にメリットも多いです。ぜひ、奥が深く魅力的な自動巻き腕時計を探してみてはいかがでしょうか。

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