ここ数年のロレックスの価格高騰には凄まじいものがあり、一体いつまでこの高騰が続くのか?と気になる方も多いのではないでしょうか。
そんな中、2022年に入ってから急激に高騰したモデルがあります。
今回はそんなロレックスの価格高騰はいつまで続くのか予想すると共に、そもそもロレックスの価格の高騰が進んでいる原因とは何なのかを詳しく解説します。
また、ここ数年でどれくらい価格高騰が進んだのか、実際に人気モデル別に金額の推移をご紹介します。
目次
高騰はいつまで続く? 終わる見通しは?
本記事はロレックスの高騰がいつまで続くのか?という内容ですが、ロレックスの高騰に関しては金相場や株価と同じように予想できない内容ですので、具体的に断言することはできません。
あくまでも予想にはなってしまいますが、ここ数カ月で一気に価格が跳ね上がったモデルは徐々に下落傾向に、その他定番モデルも現在の価格を推移しながら徐々に下がって来るのではないかと予想しております。
2022年に入ってからも急速に価格が高騰しているモデルがありますが、3月後半まではそのまま高騰が続き、4月に入ってからは下がっていく傾向にあるのではないかと考えています。
しかし、現在のロレックスの価格高騰は新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けているため、コロナの動向によっては今後もさらに大きな価格高騰が起きたり、価格が下がらないまま維持し続ける可能性も十分あるため、今まで以上に予測がしづらい状況であるといえるでしょう。
特に最近は世界経済が不安定という事もあり、実物資産の目線でロレックスを購入される方が増えています。それによって、今までよりも国内外問わずロレックスの注目度が上がっているのが現状です。
これまでは特に希少性が高いモデルの価格高騰が目立っていましたが、最近はそれに加えて、安定した人気と需要を誇る定番モデルも高騰しています。
特にスポーツモデルは全体的に異常なほどの値上がりをしており、現行のステンレスモデルにおいてはほとんどのモデルが定価と同じくらいの金額、もしくは定価以上で買取する事が可能です。その為並行輸入品、中古品はかなり高い確率で定価以上で販売されています。
2019年から2020年に入ってからはどのモデルもそれなりに価格の変動は見せているものの、金額は頭打ちになってきていました。しかし2020年3月頃からコロナウィルスの影響で相場が大幅に変動します。
一時は高騰どころか軒並みDOWNしてかなり落ち込んでしまったロレックスの相場でしたが、2020年5月頃から相場が回復しました。現在ではコロナウィルス前の相場を大きく超えた金額となっています。
サブマリーナシリーズは2020年の9月に新作が発表されたため旧型タイプの価格が高騰することは予想されていましたが、その他モデルの高騰ぶりは少し異常な上がり方になっています。
定価改定の影響
近年はロレックスの定価の値上げが活発であり、2019年からの度重なる定価改訂は、このところのロレックスの高騰に関係しているでしょう。
そして、2022年1月には更なる定価の値上げ情報が明らかになっており、その値上げ率は最大で10%を超えるであろうと言われています。
通常、ブランドとしては定価の値上げは、消費者に「この値段を出しても買いたい」と思わせられるかどうかのマインド勝負になるため躊躇する場合もあるのですが、ロレックスは特にブランド価値が安定しており、定価が上がっても欲しいと思う人が依然として一定数存在するため、今後も定価の上昇は考えられるでしょう。
定価改訂などのメーカー側の動きが、すぐに並行市場などの実勢価格に影響することは稀と言われていますが、近年ロレックスに関してはそうとも言い切れない状況になっています。
例年3月〜4月に発表される新作がモデルチェンジであった場合、過去のモデルの相場が上がるという噂が広まり、新作発表前後にとんでもない実勢価格を記録した例があります。
2021年にはエクスプローラーの生産が終了するという噂が広まったため、その前後でエクスプローラーI 214270は190万円、エクスプローラーII 216570 白文字盤は200万円まで実勢相場が上がりました。 このような例もあるので、2022年の定価改訂が実勢価格を大きく動かす可能性はあると考えておいた方が良いでしょう。
ロレックスが高騰する原因とは
ロレックスの相場は年々上がっており、特にここ数年の価格高騰は顕著なものとなっています。
ロレックスの価格高騰は、時計そのもののブランド価値や新作の発表などの要因以外にも、社会事情や経済状況なども大きく影響します。
ここでは、近年ロレックスが何故ここまで大きく価格高騰しているのか、その原因について様々な視点から詳しく解説します。
ロレックスが高騰する原因1|新型コロナウイルスの影響
まずは、新型コロナウイルスの影響です。
一時はメーカー工場における製造が完全にストップし、今でも人員確保が難しいことが原因でパーツの製造量が減っています。パーツの製造量が減少すれば、当然商品の供給量も減少します。
このような商品の供給量の減少が、価格の高騰にも大きく影響していると考えられるでしょう。
また、定価のみならず実勢相場にも影響が出ています。
新型コロナの影響により、世界的にモノの輸出入が制限されるようになりました。そのため、海外業者が今までのように日本にロレックスの商品を持ち込むことが難しくなっていて、並行輸入業者も仕入れに苦労している状況です。
これによって、並行市場や中古の商品の価格も高騰しています。元々人気のあるモデルは中古でも定価以上の価格で取引きされていましたが、現在はその傾向がさらに顕著です。
2022年に入ってからも、依然として新型コロナウイルスの収束には至っていないため、今後もしばらくは供給不足と仕入れ困難な状況が続いて、価格の高騰に影響することが考えられます。
ロレックスが高騰する原因2|中国バブルの影響
2つ目は、中国バブルの影響です。
現状、ロレックスは常に安定した需要がある上に、価格高騰が進んでいる市場であるため、投資を目的とした世界中の富裕層から注目されています。
元々多くの資産を持っている富裕層が、その資産を守ったり増やしたりする手段として、ロレックスの時計が選ばれているのです。
なかでも、現在投資需要の大きな動きで大国としての躍進を進めているのが中国です。
中国では日本よりも貴金属に対する需要が大きく、ロレックスが投資のターゲットにされています。
これによって、膨大なチャイナマネーがロレックス市場に流れ込み、ロレックスの価格高騰へさらに拍車をかけているのです。
このように、現在は「高くても買う」というマインドが中国をはじめとした世界中の国に広がっており、これが定価の高騰、実勢相場の高騰の両方に大きく影響していると考えられます。
ロレックスが高騰する原因3| 性能アップの影響
3つ目は、性能アップの影響です。
近年、ロレックスの新作には次々と新型ムーブメントが搭載されています。
例えば、デイトジャスト41に搭載された新ムーブメントCal.3235。これは14個もの特許を取得しており、エネルギー効率を約15%向上させることができるクロナジーエスケープメントに加え、香箱を薄くして従来よりも大きなゼンマイを搭載して72時間のパワーリザーブがあります。
また、今までは故障に繋がるため、午後8時から午前4時に日付操作を行うことは禁止されていましたが、この新型ムーブメントにはそのような操作禁止の時間帯がないデイト表示になっています。さらに、ニッケル・リン合金を使用することで耐磁性もアップしました。
このように大きくスペックアップが進んでいるロレックスの商品ですが、ここで注目したいのは、既存モデルの廃盤・新型ムーブメント搭載モデルの発表と同時に、価格が値上がりしているという点です。
新型ムーブメント搭載によって既存モデルよりもスペックアップするということは、当然価格も改訂されています。
値上げの程度はモデルによって差があり、既存モデルの価格とあまり大きな差をつけずに販売されている新型モデルもありますが、なかには既存モデルと比べて20〜30万以上値上げされて販売されている新型モデルも存在します。
また、新型ムーブメント搭載のモデルが発売されると発表されると同時に、既存モデルの廃盤の噂が広まり、新作発表前に既存モデルの価格が大幅に高騰する傾向もあります。
今後発表される新作にも、この新型ムーブメントが搭載されることが予想され、それに伴う価格上昇がロレックスの相場に少なからず影響を与えることになると考えられます。
ロレックスが高騰する原因4| 需要拡大の影響
4つ目は、需要拡大の影響です。
2019年からロレックスは高額転売防止のために、「購入後は同じモデルの商品は5年間、他のモデルの商品であっても1年間は再度購入が出来ない」という購入制限を設けました。
この制限によって、定価で何本も同時に購入することが出来なくなったため、定価よりも少々高価であっても並行市場や中古商品で購入する人が増加しているのです。
通常、需要拡大による価格高騰が進んでも、どこかで頭打ちになりますが、ロレックスに関しては定価の倍以上の値段でも購入する富裕層も存在するため、価格高騰が依然として進んでいる状況です。
また、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、旅行やイベントといった体験型の消費が縮小した代わりに、ロレックスなどブランド実物商品への消費が顕著になってきています。
これは「リベンジ消費」と呼ばれ、新型ウイルス感染拡大による製造量の減少、仕入れ難によりロレックスの供給が落ちているにも関わらず、リベンジ消費によって需要は増え続けているのが現状です。この状況が続けば、市場価格が高騰するのも無理はないと考えられるでしょう。
【2022年最新】ロレックスの価格推移
では、実際に価格はどのように移り変わっているのでしょうか。
現在は新型コロナウイルスの影響で全体的に価格高騰の傾向がありますが、モデルによってその程度や動き方は大きく異なっています。
ここでは、人気モデル別に価格推移を示し、現時点での推移の特徴を詳しく解説します。
ロレックス デイトナの価格推移
デイトナは現行モデルの116500LN、ここ数年で一気に価格が高騰したエルプリメロムーブメントを搭載した16520をピックアップしました。
【デイトナ116500LN(白)】は発売当初から非常に人気が高く、実勢相場が定価を下回ったことは今のところ一度もありません。
2020年9月時点で250万ほどで、その後、一時はコロナの影響で下落しましたが、供給が減ったことによって2021年6月時点で400万まで価格が高騰しました。そして、2022年1月には生産終了の噂が流れたことによりさらに価格が上昇しました。【デイトナ116500LN(黒)】も同じような動きとなっています。
同様に、エルプリメロ搭載の【デイトナ16520】もコロナの影響で2020年に一時下落しました。しかし、供給量の減少と中国を始めとしたアジアの経済活動の再会に伴って、買い控えが活発化し需要は拡大。2021年には380万まで高騰し、2022年に入ってからは400万前後となっています。
ロレックス サブマリーナの価格推移
サブマリーナはモデルの種類に関わらず、年々高騰しています。
なかでもグリーンサブは生産中止が噂され始めてから価格が一気に高騰。
そのまま、他のモデルと同様にコロナの影響を受けて高騰し、2022年1月には480万ほどにまで達しています。
旧型のサブマリーナは特に高年式のモデルが高くなっています。旧型は流通数自体はかなりありますので高年式以外は今後そこまで大幅に上がる可能性は低いと思われていましたが、こちらも2022年に入ってから240万前後まで高騰しました。
2020年に発表された【サブマリーナ126610LN】は、次世代ムーブメントCal.3230を搭載しスペックアップしました。
その影響で、発表直後は200万を超えましたが、その後しばらくして落ち着き160万前後となりました。
しかし、こちらも他のモデルと同様にコロナの影響を受けて再度高騰が始まり、2022年1月には200万を超えています。
ロレックス デイトジャストの価格推移
ロレックスデイトジャストは2020年75周年を迎えたロングセラー商品です。
デイトナやGMTマスターなどのスポーツモデルに比べると流通量が多いため、相場が大きく高騰することはありませんでした。
しかし、そんなデイトジャストもここ数年は他モデルと同様にコロナの影響を受けて高騰が始まり、中にはプレミア価格がついている商品もあります。
【デイトジャスト126300】は2020年9月に98万、2021年に入り徐々に高騰し11月には130万前後となり、2022年に入ってからも上がり下がりしつつ130万前後を維持しています。
【デイトジャスト126334】は流通量が限られているため、元々高値を維持していましたが、2021年に入り徐々に高騰し7月には160万前後に達し、その後しばらくはそのまま落ち着きましたが、2022年2月に210万まで一気に高騰しました。
ロレックス エクスプローラーの価格推移
エクスプローラーはロレックスの中では比較的リーズナブルなモデルとされていましたが、近年その流れが変わりつつあります。
流通している数は多いものの、性能面やデザイン面での評価が高くかなり根強い人気があります。
そのような理由から元々大きく値段が下がることがないと考えられたシリーズであることに加え、2021年にモデルチェンジされ、注目度が高まったことで、エクスプローラー全体として実勢価格が高騰しているのです。
ブラックアウト仕様のインデックスは今後更に高騰する事が予想されます。
【エクスプローラー1 214270】は生産終了の噂が流れたことで、コロナで他モデルの価格が下落している中、徐々に価格が高騰し、一時は180万以上にもなりました。
実際、2021年に生産終了しましたが、現在は少し落ち着き、2022年1月は150万前後となっています。
【エクスプローラー1 114270】は2017年以前は40万ほどで購入出来ましたが、2001年にローンチされて新型ムーブメントが搭載されたこともあり、年々高騰を重ね、2021年には90万台になりました。2022年に入ってからは80万前後となっています。
ロレックス GMTマスターの価格推移
GMTマスターもかなり人気が高く、相場は崩れにくいシリーズです。
【GMTマスター126710BLNR】は登場当初は200万越えで取引されるなどの異常ぶりで、その後、1〜2年は安定していましたが、2021年にオイスターブレス版が発売されたことによって、徐々に高騰し始めました。
他のスポーツモデルと同様に、プレミア価格で取引されているため、今も高騰が続いていて、2022年現在、280万という高価格となっております。
【GMTマスター126710BLNR】はGMTマスター116710BLNRの後続機として誕生し、デザインはほぼ同じですが新型ムーブメント搭載によってスペックがアップしたモデルです。
2019年に廃盤となりましたが、その価値は下がることなく、2022年2月時点で180万ほどになっています。
ロレックス ミルガウスの価格推移
耐磁時計であるミルガウスは、医師やエンジニアなどの磁気に晒される職業に就いている人に向けて開発されました。
【ミルガウス116400GV Zブルー】はミルガウスの中で最も新しいモデルで人気が高い商品ではあるものの、これまで相場はかなり安定していました。
2017年に他モデルの相場が動いた中でも安定していたのですが、近年、新作発表の噂が流れたことによって、2022年2月時点で220万ほどにまで高騰しました。
さらに、コロナの影響もあり、依然として高い価格を維持することが考えられます。噂通りに新作が発表されれば、さらに価格高騰することが予想されます。
高騰するモデルに共通している事
高騰するモデルにはいくつか共通点があります。
①常に安定した人気がある
②付属品が揃っている
③数が少ない
やはりこの3点は外せないポイントです。
ロレックスのスポーツシリーズはどのモデルでも人気が高いと言えますが特にオールステンレスは鉄板とも言えるほどの人気ぶりです。
付属品も非常に大きなポイントで、例えばですが数年前にグリーンベゼルのサブマリーナ旧型の16610LVが高騰しました。その中でも“ライムベゼル”・“ファット4”・“ビッグスイス”と言った限られた数しかないモデルは値段が高く例えば通常のモデルの買取価格が130万ぐらいに対して希少性の高い固体は200万以上の値が付いています。
3つ目のポイントは数が少ない。いわゆる希少性です。ただ数が少ない個体を手に入れる事はなかなか難しく確かに珍しい個体は跳ね上がる事がありますが希少性が高くないモデルも高騰しています。
しかし珍しい固体でも付属品が揃っていなければそこまで伸びないのが現状です。特にそういった珍しい固体を求められる方は時計が好きな方、ロレックスが好きな方と言ったコレクターが多い傾向がありますので特に付属品と言うのは大きく影響します。逆に言うと全て完璧に揃っているものは値段が高くても欲しいという方がいるのが現状です。
まとめ
今回はロレックスの高騰はいつまで続くのか、今後の高騰はあるのか等の予測をし、併せて高騰の原因について詳しく解説しました。また、人気モデル別の価格推移についてもご紹介しました。
結論としては、2022年4月以降は全体的に相場が落ち着くか、徐々に下がると予想しております。しかし希少性が高いモデルに関してはまだまだ上がり続ける可能性もあると見込んでおり、正確には未知数です。
また、ロレックス市場も現在は世界的な新型コロナウイルス流行の影響を大きく受けているため、今後もコロナウイルス感染状況の動向が読めない以上、ロレックスの相場価格高騰の行方も断言できません。
もし、今後さらに大きく高騰しそうであれば、またこちらでお知らせしていきたいと思います。
株や金相場と同じように予想がつかないことではありますが、ロレックスが高騰する際には必ず何かしらの理由があります。今回は現在の価格高騰の代表的な理由をお話しましたが、小さなものも合わせると他にも数多くの要因が価格高騰に影響しているでしょう。
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