2021年8月に現行モデルの定価値上げを発表したロレックス。コロナショック前に迫る勢いで市場が右肩上がり状態なのは、変わらぬ人気の強さがうかがえます。
本記事では、ロレックスの売却または購入を検討している方に向け、価格が高騰しているモデルやその特徴、値上がりしている理由を買取専門店が解説します。
また、今後ロレックスの相場がどのように変動するのか、高く売れるタイミングは?など、その動向についても考察していますので、売却や購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ロレックスで値上がりしているモデル
ロレックスで買取価格の相場が値上がりしている以下11のモデルをピックアップ。それぞれの特徴と値上がりの注目ポイントについてご説明します。
- ■GMTマスターII 16710
- ■ミルガウス 116400
- ■GMTマスターII 116710BLNR
- ■GMTマスター 16700
- ■GMTマスターII 116710LN
- ■サブマリーナ デイト 16610
- ■サブマリーナ 14060M
- ■デイトナ 116500LN
- ■サブマリーナ ノンデイト 114060
- ■エクスプローラーII 216570
- ■ヨットマスター 116622
GMTマスターII 16710
出典元:https://www.amazon.co.jp/
「GMTマスターII 16710」は、個性豊かな赤青ベゼルで人気の通称「ペプシ」を、GMTマスターIIではじめて発表したモデルです。
製造期間は1990年〜2007年と長く、2018年にはペプシベゼルのリバイバルモデル「126710BLRO」も販売されています。
このリバイバル発売を境に、オリジナルの赤青ベゼルのほかに赤黒ベゼルや黒ベゼルなどのカラーバリエーションも相次いで相場が値上がりました。
2005年から2007年にかけて製造された「スティックダイヤル」と呼ばれるレア仕様モデル、2005年以前の跳ね文字モデルは特に希少価値が高く、高額相場が期待できます。
ミルガウス 116400
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「ミルガウス 116400」は、ここ数年間で買取相場が1.5倍以上も値上がりしているミルガウスの2007年発表モデルです。
機械式時計の弱点とされ、現代の生活環境に必要な機能とも言われる耐磁性に特化したミルガウス。116400は20年ぶりに復活した同シリーズの記念すべきモデルで、2015年に製造終了となりました。
黒文字盤と白文字盤があるミルガウス 116400ですが、現行のミルガウスに白文字盤が存在しないため、白文字盤の買取相場がより高くなる傾向にあります。
GMTマスターII 116710BLNR
「GMTマスターII 116710BLNR」は、ブルー×ブラックベゼルのモダンでスタイリッシュなデザインが印象的なモデルです。
世界的人気ヒーローのイメージカラーと同じ青×黒なことから、「バットマン」の名で親しまれています。この通称も、GMTマスターIIが人気の集めた理由のひとつと言っても過言ではありません。
2013年から2019年まで生産され、現在は廃盤となっていることから、買取相場は上昇し続けています。実際のところ、2021年10月時点での買取価格は5年前のおよそ2倍。
今後発表される新作次第で相場が変動することも考えられるため、いまが売り時とも噂されています。
GMTマスター 16700
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「GMTマスター 16700」は、1988年から1999年~2000年頃まで製造された、GMTマスター最後のモデルです。
1983年にGMTマスターIIが登場してからGMTマスターの生産終了時まで、この2つのモデルが同時に販売されていた時期もありました。GMTマスターIIより、GMTマスターに価値を見出す固定ファンが多くいたようです。
また、1980年代後半から2000年にかけて生産された5桁リファレンスの需要が高くなっており、GMTマスター 16700の買取価格が高騰しています。
現行モデルに採用されていない「シングルバックル」、さらにトリチウム夜光塗料が使われているN番など初期のヴィンテージモデルは、特に査定評価が高くなるでしょう。
GMTマスターII 116710LN
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「GMTマスターII 116710LN」は、ステンレススティールと黒ベゼルのシンプルなモデルで、2007年にリリースされました。
2019年にモデルチェンジのため完全廃盤となり、市場相場が上昇。2色ベゼルのモデルが多いGMTマスターIIにおいて、ステンレスとブラックの組み合わせは人気は高く、安定した需要があります。
また、現行モデルにこの色の組み合わせがないことも、買取相場高騰の要因となっているようです。
サブマリーナ デイト 16610
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「サブマリーナ デイト 16610」は、深海に耐えうる世界初のダイバーズウォッチとして誕生したサブマリーナ第4世代のデイトモデルです。
1989年から2010年にかけてと、長期に渡って製造されました。この期間に生産された5桁リファレンスの需要が高まっていることも相まって、買取価格が上昇しています。
状態のよい中古モデルの在庫が減少していることから、製造年をさかのぼるごとに相場の値上がりが顕著です。
そして、2003年より導入されたガラス部分の王冠透かしマークや、ケース内側に施されたルーレット刻印に高い価値を見出すコレクターの存在も価格を押し上げる要因となっています。
サブマリーナ 14060M
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「サブマリーナ 14060M」は、2001年に前モデル14060のムーブメントがマイナーチェンジした形で誕生し、2012年に生産終了となったノンデイトモデルです。
アルミニウムのベゼルプレートを採用した最後のスポーツロレックスモデルとして知られ、リューズガードやラグが小さいヴィンテージモデルとしても注目を集めています。
昨今のヴィンテージ人気から、買取相場が値上がりしているのは想像に難くないでしょう。
上述のデイトモデル16610と同じく、インナーリングのルーレット刻印が採用された2007年以降のモデルの買取価格が特に高くなっています。
デイトナ 116500LN
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「デイトナ 116500LN」は、デイトナ第6世代にして「キング オブ クロノグラフ」の異名を持つ、スポーツロレックス最上位モデルのひとつ。
衰えることの知らないデイトナの資産価値に加え、116500LNはロレックスが特許を持つ「セラクロムベゼル」が採用されていることも高い需要をもつ理由のひとつです。
セラクロムベゼルはセラミックの特性が活かされていて、経年劣化しにくく、対紫外線にも優れています。
買取相場の値上がり高騰は一時期より落ち着いたものの、安定した市場ニーズは見込める予想でしょう。また、文字盤で比べると、黒文字盤よりも白文字盤の買取相場がより高くなる傾向です。
サブマリーナ ノンデイト 114060
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「サブマリーナ ノンデイト 114060」は、1953年に誕生した初代サブマリーナを彷彿とさせるクラシックなデザインと機能性が人気のモデルです。
そしてデイト付きに比べて手の届きやすい価格帯でもあることから、ロレックス初心者からの注目度も高く、中古市場で頻繁に取引されています。
またサブマリーナ ノンデイト 114060もデイトナ 116500LNと同様にセラクロムベゼルが採用されており、耐久性に優れているのも人気の秘密となっています。
2020年に新作124060が発表されたことにより114060は生産終了、以降じわじわと右肩上がりに買取相場が上昇中です。
エクスプローラーII 216570
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「エクスプローラーII 216570」 は、2011年に20年ぶりのモデルチェンジを果たした、エクスプローラーIIの第4世代モデルです。
モデルチェンジの際には、ムーブメントの変更に伴い、ケースが40mmから42mmへとサイズアップ。加えて、24時間針のオレンジカラー復活も話題となりました。
216570の文字盤カラーはブラックとホワイトの2種類があり、ホワイト文字盤がより高い値上がり傾向にあります。
スポーツロレックスではあまり見ることのなくなった「メタルベゼル」が使用されていることも、216570の希少価値を高めている理由のひとつと考えてよいでしょう。
ヨットマスター 116622
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「ヨットマスター 116622」は、プラチナ製ベゼルプレートを使用したラグジュアリーモデルとして2012年に誕生したモデルです。
サブマリーナの上位機種として富裕層向けに開発されたヨットマスターは、その洗練された高級感でセレブ層を中心に強く支持されています。
特に 2016年以降、116622にも採用されている文字盤『ダークロジウム』は、その上品な色合い、そして夜間や水中でも視認性の高い点が人気を集めています。
2019年に新型ムーブメント導入によるヨットマスターのモデルチェンジで、116622は生産終了となりました。今後買取相場が値上がりするのは、ほぼ間違いないと見られています。
価格が高騰しているロレックスの特徴
相場が高騰しているロレックスには、共通している特徴があります。今後の予測にも役立つ情報ですので、ぜひ参考にしてくださいね。
- ●人気が高い
- ●生産終了している
- ●製造数が少ない
人気が高い
コロナ禍の影響で、一時期は買取相場が低迷ぎみだったロレックス市場ですが、2021年10月現在は、コロナ前のロレックス黄金時代に迫る勢いで高騰を続けています。
特にデイトナやGMTマスターII、サブマリーナなど、ロレックスの中でも人気が高いモデルにおいてその傾向が顕著です。
また、これまでも安定した相場を保ち続けてきた人気モデルだけでなく、ミルガウスやエアキングといった、隠れ人気モデルが高騰するケースも見過ごせませんね。
生産終了している
生産終了した廃盤モデル、または、生産終了が噂されているモデルは価格が上がる傾向にあります。これは当然のことながら、需要に対して供給が追いつかなくなるためです。
世界的な知名度で多くのファンを抱えるロレックスのレアモデルを求める買取業者は多く、廃盤となった状態のよい人気モデルが高価買取となるのは想像に難くありません。
現行にはないデザインやレトロなヴィンテージ感を楽しむ層も増えているため、生産終了が価格値上がりのキーワードになっていることは間違いないでしょう。
製造数が少ない
ロレックスの相場が値上がりしている要因に、生産数の減少も挙げられます。
こちらは2020年春のコロナにおける緊急事態宣言により、スイスのロレックス工場が一時的に閉鎖されたことと関係しています。
元から生産数がさほど多くないロレックスですが、約1カ月半におよぶ工場閉鎖により、12パーセント以上の製造時間が削減されたとも言われているのです。
工場閉鎖期間は供給が完全にストップしていた状態でしたので、工場再稼働後に奇跡的なV字回復を見せ、相場が急騰しているのは自然の流れとも言えます。
中古市場におけるロレックスの今後の動向
ロレックスはこれまでも定価改定を繰り返しおこなってきましたが、ここにきての値上がりは、市場の需要に生産数が間に合わず、供給が追い付いていない証でしょう。
コロナ禍で一時期ストップしていたスイス本国での生産は再開しましたが、長期的に見て日本国内への流通量の安定と回復にはまだ遠いと言わざるを得ません。
このような状況から、今後も相次いでロレックスの新品が値上がりすると見られています。
同時に、より手頃で入手しやすい中古ロレックスを求める人、現行モデルにはない仕様の廃盤モデルを求める人の増加が予想でき、中古市場はますます活発になるでしょう。
中古ロレックスの売却を検討している方は、値上がりモデルをチェックし、高く売れるタイミングを見逃さないようにしましょう。購入を検討している方も、よりお得に購入できるタイミングを見極めてください。
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