ロレックスの歴史。誕生から現在までを年代ごとに解説。

作成日:2017年04月17日
最終更新日:2020年08月27日

ロレックス

全世界の人達に愛されているロレックスですが、どのような歴史があるのでしょうか。ロレックスの誕生から現在に至るため、詳しくご紹介します。

ロレックスの誕生~1919年

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ロレックスは1905年にハンス・ウィルスドルフがロンドンに時計会社である「ウィルスドルフ&デイビス社」を設立したことから始まります。このころは世界中で腕時計は一般的ではありませんでした。しかしハンス・ウィルスドルフは腕時計が一般的に必要になると予見をしていたのです。

1907年・スイスへ移転

「ウィルスドルフ&デイビス社」は設立してから2年、1907年にスイスに移転し腕時計の製造に力を入れ始めます。ロレックスというブランドが生まれたのはスイスに移転してから翌年の1908年であり、厳密にはロレックスの誕生は1908年となります。

1910年・クロノメーター認証

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ロレックは1910年にクロノメーター認証をされるのですが、腕時計としては初の快挙でした。クロノメーターとは、温度の変化や船の揺れがあっても、時間に誤差が生まれない持ち運び可能な時計のことをいいます。クロノメーター検定協会にて検定に通る必要があり、その時計が高い精度であることの証明になるのです。つまりロレックスにとっては初の称号を誕生からわずか数年で得たことになるのです。

もともとは航海用に必要な海洋時計がクロノメーターの語源となっています。18世紀は航海する船が一気に増加し海難事故が多発していたことから、海上でも正確な時間、また緯度や経度を知る必要があったのです。そこで多くの時計を作る職人たちが、航海用のクロノメーターであるマリンクロノメーターを作り始めたのです。

世界各地でマリンクロノメーターのコンクールが行われるようになりました。時計を作る職人にとって、これ以上のない名誉となったのです。時代が進みコンクールだけではとどまらず工業製品として規格のひとつに加えられるようにもなりました。天文台や公的機関などが基準を作り、クロノメーター認定が始まったのです。このクロノメーターの公認歩度証明書の交付が始まったのが1952年ですから、ロレックスは40年も前からクロノメーターの認証を受けていたのです。

1919年・ジュネーブに本社移転

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1919年にロレックスはジュネーブに本社を移転します。ジュネーブは時計製造で世界的に有名な場所であり、パティック・フィリップ、フランク・ミューラー、ショパールなど有名な高級時計ブランドが集まっています。世界最大級の腕時計の見本市もこのジュネーブで開催されています。

1920年~1930年代

1920年~1940年は通常の環境以外でも、ロレックスを使うことができる証明をした時期でもありました。たとえば長時間海の中にいても、世界最速で走る車の中でもロレックスは遅れることなく動くことが証明されたのはこのころです。

世界最速ドライバーであるマルコム・キャンベルやスイマーであるメルセデス・グライツなどそれぞれのスペシャリストがロレックスを好んで使っていたのです。

1926年・防水腕時計へのチャレンジ

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1926年にロレックスはオイスターとよばれる防水性を完備した腕時計としては世界初となるモデルを発表しました。完全密閉の状態であり、水の中でもムーブメントを保護することができるのです。今では当たり前の防水機能ですが当時では非常に画期的な発明でオイスターケースはロレックスの三大発明の一つに数えられています。

1927年・海洋横断対応腕時計

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ロレックスは防水腕時計を製作しただけではなく、1927年にイギリス出身のメルセデス・グライツがロレックスの防水時計であるオイスターを付けたまま10時間以上をかけてイギリス海峡を渡ったのです。このことにより、ロレックスのオイスターは10時間以上水につかったままでも問題なく動作することが証明されたのです。

この快挙はイギリスの新聞である「デイリー・メール」にて掲載され、10時間水中でも耐えることのできるオイスターの存在を世に知らしめたのです。このことから「テスティモニ―」のコンセプトができあがったのです。

1931年・世界初の自動巻メカニズム

ロレックスは1931年パーペチュアルローターとよばれる世界で初めての自動巻メカニズムの開発に成功をしました。こちらもロレックスの三大発明の一つに数えられており、ロレックスの人気の理由である実用性に大きく貢献している分野です。

1935年・世界最速ドライバーとのタッグ

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1930年代に入るとロレックスは当時世界最速ドライバーとして名高いマルコム・キャンベルとタッグを組むことによりスピードの限界に挑戦をしました。1935年にはロレックスの時計をはめたマルコム・キャンベルは時速300マイル(485km)を出すことに成功し、世界新記録を樹立しました。

また同時に世界最速で走る車でもロレックスが耐久性があることを世界中に証明したのです。

1940年~1950年代

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1940年代、また1950年代はロレックスはさまざまな分野で活躍をします。深海探検や科学調査など、それぞれの専門家の活動の手助けをするような時計の開発が進みました。1950年代に入ると、時計機能以外に登山や深海体験などの過酷な場面でも正確な時間を刻めるような機能が搭載されるようになりました。各分野の専門家はこぞってロレックスの時計を使い、それぞれの場面に適した機能のあるモデルが次々と誕生しました。

1945年・デイトジャストが誕生

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ロレックスと言えばデイトジャストと言うイメージがあるほどで、まさにロレックスの顔とも言えるデイトジャストが誕生したのが1945年の事。自動巻きの腕時計としては世界で初の日付を表示する小窓がついたモデルであります。日付を目立たせるためのオリジナルモデルが誕生し、オイスターの中でも象徴的なモデルとなりました。このあと日付を見ることができるモデルがいくつも登場した時期でもあります。

エベレストの登頂でも活躍

登山家であるエドモント・ヒラリー卿とテンジン・ノルゲイがエベレスト登頂した時につけていたのが、ロレックスのオイスター・パーぺチュアルです。

1953年・エクスプローラー誕生

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この時代にのちに人気ラインとなるスポーツモデルのエクスプローラやサブマリーナといったモデルが誕生しました。

 

エクスプローラは現在でもロレックスの中でもメインモデルのエクスプローラはもともとエベレスト登頂を記念して誕生したモデルです。シンプルなデザインの中にも高級感が高いモデルであり、スポーツモデルの中でもお手頃価格で購入できることも大きな特徴のひとつです。さらにエクスプローラⅡがあり、真っ暗な洞窟内でも昼夜がはっきりとわかり24時間針があることが特徴です。エクスプローラーはモデルの展開こそサブマリーナ程ありませんがそのシンプルなデザイン性は非常に高い人気を誇るシリーズです。

1953年・サブマリーナ誕生

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サブマリーナは防水機能が高いモデルであり、ダイバーズウォッチとして今でも人気でモデルです。1950年代に登場したモデルからデザインに大きな変化がなく多くのファンがいます。サブマリーナは日付のあるデイト版と日付のないノンデイト版があります。シードゥエラーモデルはサブマリーナを基準にして、さらに防水性を高めたモデルです。

1954年・GMTマスター誕生

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多くの旅客機がタイムゾーンを超えて横断飛行をし始めたのも1950年代です。そのため時差もしっかりと把握することができる時計が必要だったのですが、ロレックスはこの時代のニーズに応えたモデルを発表していったのです。

 

この要望に応じて誕生したのがGMTマスターです。GMTマスターはこの時代に活躍していたパイロットの要望にこたえるために登場したモデルであり、長い飛行中でも正しい時刻を示していたのです。昼夜をはっきりとわけるため、上下でツートンカラーになっているのが大きな特色です。この時計はパン・アメリカン航空など数社の航空会社にて公式時計として利用されていました。

1956年・デイデイト誕生

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実践的なモデルが多く誕生した1950年代ですが、高級路線の腕時計も誕生しました。デイデイトは18ctゴールドもしくはプラチナのみでできており、日付だけでなく曜日まで表示されたモデルです。多くの分野で活躍する偉人の多くはデイデイトを着用していたことでも知られます。

 

1957年には女性向けのレディデイトジャストが登場し、デイデイトに比べて小さめにできており、多くの女性に好まれたモデルとなりました。

1956年・ミルガウス誕生

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欧州合同原子核研究機構では常に世界最先端の科学研究がされていました。これらの研究所で研究をする人達の要望に応えるため、ロレックスは最大1,000ガウスまでの耐磁性のあるモデルであるオイスターパーペチュアルミルガウスを製作しました。ムーブメントには時期シールドが貼られているため、この耐磁性につながっているのです。

ミルガウスは何となく新しいイメージがあるかも知れませんがそれは一度生産終了となっている為です。歴史自体は非常に長くアンティークモデルはトップクラスに希少性が高いシリーズです。

1960年~1970年代

深海や高速で走るドライバーのために、より特化した機能をもつ時計の開発が続けられたのが1960年~1970年代です。この時期にも現代でもファンのいるモデルが誕生しています。

1960年・マリアナ海溝に到着

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1960年に深海潜水艇トリエステ号が、地球上でもっとも深い海洋だといわれているマリアナ海溝に到着しました。ロレックスは1950年代からディープシースペシャルとよばれる過酷な環境でも耐久性のあるモデルの制作を続けていました。ついに1960年にディープシースペシャルを開発し、マリアナ海溝に到達したのです。

1963年・デイトナの歴史が始まる。

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ロレックスは長年マルコス・キャンベルのニーズにあわせて、最高時速を出す車でも耐久できるモデルを作ってきました。そして地上最速記録が多く誕生したデイトナビーチの劣化により、1959年にデイトナ・インターナショナル・スピードウエイが誕生しロレックスはさらにレースドライバーのための時計を開発し続けます。

 

1963年にはクロノグラフのモデルであるコスモグラフデイトナが誕生します。耐久性や防水性の他、平均速度を測ることができる機能がついています。

デイトナの名前の由来は諸説ありますが、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイが最も濃厚な説だと言われております。

1967年・シードゥエラー誕生

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さらにロレックスは潜水専門会社であるコメックスと連携をすることが多く、コメックスのダイバーはロレックスのシードゥエラーを使っていました。ロレックス シードゥエラーは1967年に開発され、水深4,000フィート(1,220メートル)まで防水機能を備えています。

 

ヘリウム排出バルブがケースに搭載されることにより、高圧状態でも時計が傷つかない仕組みになっています。ロレックスのダイバーズウォッチといえばサブマリーナが有名なのですが、現在ではシードゥエラーシリーズはさまざまな展開を見せています。

1971年・エクスプローラ2誕生

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エベレスト登頂を記念して誕生したエクスプローラの新しいモデルエクスプローラⅡが1971年に誕生しました。極地探検家や洞窟探検家などのニーズにあったモデルであり、昼でも夜でも時間がわかる構造となっています。

1980年~1990年代

1980年代に入ると、これまでのロレックスの技術をさらにレベルアップさせ高級感や美しさにも力をいれたモデルが増えました。

904Lスチール

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時計ブランドとしてははじめて全てのスチール製時計のケースに904Lスチールが使われました。この904Lスチールは2018年にはオイスタースチールとよばれロレックスにはなくてはならないものになったのです。

 

またロレックスは海洋レースのスポンサーを務めたことから、ヨットに関連したモデルも誕生しています。904Lスチールは優れた耐蝕性と光沢仕上げが特徴です。

1992年・パールマスター誕生

パールマスターはシンプルなデザインの多いロレックスでは珍しい特別なコレクションといえます。貴金属や貴石を使うことにより、華やかな時計になっています。ダイヤモンド、ルビー、エメラルドなどさまざまな貴石を使うことにより、女性らしさをデザインしています。デイトジャストシリーズの中の一つであるパールマスターはブレスレットの形状が独特でエレガントなデザインとなっています。

1992年・ヨットマスター登場

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ヨットマスターは海を連想させるデザインである他、セーリングに必要な防水機能や堅牢性の質の高さを供えています。まさに航海をするためにできあがったモデルであるといえます。さまざまな専門家のニーズを満たすために開発されているロレックスの真骨頂ともいえるでしょう。

2000年以降~

2000年以降も4130ムーブメントやセラクロムベゼルなど、ロレックスの高い技術が次々と開発されていきます。常に新しい技術を求め開発を続けているからこそ、ロレックスは長年世界で評価されるのです。

2000年・完全自社生産ムーブメントへと移行

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2000年に開発された4130ムーブメントは完全自社生産のムーブメントです。ムーブメントはロレックスの柱ともいえる部分であり、常に世界最高の品質を保ってきました。これまで他のメーカーからの提供を受けていたのですが、完全自社生産へと切り替わったのです。

 

数々あるロレックスのムーブメントの中でも、完全に自社生産となったのが4130ムーブメントです。2000年にデイトナがモデルチェンジをした時に4130ムーブメントが開発されたことから、ロレックスは全てのモデルのムーブメントを自社で製作されるようになったのです。

ブルー パラクロム・ヘアスプリング

ダイバーなどのニーズに応じるため、ロレックスは磁力に対して強度の高い時計を発明するために、ブルー パラクロム・ヘアスプリングを開発しました。また耐久性だけでなく、美しい青色をしておりロレックスの高い精度を示しています。

2005年・セラクロムベゼルが採用されたモデルが登場

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現在ロレックスのベゼルには独自で開発したセラクロムと言うベゼルが採用されておりますが一番最初にセラクロムベゼルが採用されたモデルが2005年に登場しました。初代のモデルはGMTマスターの116718と言うモデルでした。

ロレックスは登山や高速で走るマシンなど様々な過酷な状況において、ニーズのある時計を作るために長年開発を続けてきました。セラクロムベゼルは硬いセラミックを使い耐傷性にすぐれており、紫外線などによる色が落ちる状況を防ぐことができるため、長年美しい状態で利用することができるのです。

 

この技術においてロレックスは特許を取得しています。金やプラチナ、などは硬度が低いのですが、ピッカーズ硬度でいえばセラミックははるかに硬度が高いことが特徴です。

このため厳しい環境下でもロレックスのもつ美しい光沢を保つことができ、高級感が高まったのです。表面はダイヤモンドで研磨され、24時間メモリはプラチナでコーティングされています。

メントー&プロトジェ

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ロレックスは時計に制作以外にも、芸術遺産を継承するため文化貢献事業活動を行っているのですが主な活動にメントー&プロトジェがあります。2年後ごとに開催されており、第4サイクルである2008年~2009年にはじめて日本人の半田真規氏が選ばれました。

 

ドイツの現代作家であるレベッカ・ホルン氏の弟子でありレベッカ・ホルン氏の個展はロレックスが協賛することで東京都現代美術館にて開催されていました。

2012年・ディープシーチャレンジ

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2012年に探検家であるジェームズ・キャメロンがマリアナ海溝で潜水に成功した時はめていたのがロレックスですがさらに研究をすすめ水深12,000メートル(39,370フィート)まで耐えることのできるチャレンジを行い見事達成。その二年後にはディープシーチャレンジ成功の偉業をたたえDブルーと言うモデルが登場しました。

2013年・FORMULA1とパートナーシップ

「2013年・FORMULA1とパートナーシップ」のイメージ画像

ドライバーのニーズを満たすため、ロレックスは長年研究を続けてきました。2013年にはFORMULA1とパートナーシップを結ぶことにより、公式時計として認定されたのです。高速で走るマシンでも耐えられるボディでさらに時間に狂いが起こることもありません。

 

ロレックスは1905年にハンス・ウイルスドルフがロンドンに時計販売の会社を設立したところから始まります。さまざまな高い技術を誇り世界中から高い評価を受け続けています。またダイバーズウォッチやアドベンチャーウォッチ、モータースポーツなどさまざまな専門家の助けになるような時計も開発し続けています。

 

これはハンス・ウイルスドルフのもつチャレンジ精神を受け継いできた結果といえます。

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