
ロレックスの定番コレクションである「デイトジャスト」には、ケースサイズが36mmのものと、41mmのものが存在します。
わずか5mmの差ですが、腕元では印象が大きく変わりますので、購入する際は慎重に選びたいところです。
この記事では、デイトジャスト36および41の特徴を解説し、両者の比較を行います。モデル選びで考慮すべきポイントもまとめましたので参考にしてください。
目次
デイトジャストのケースサイズは4種類ある
デイトジャストは、3時位置の日付表示と華やかなデザインが特徴のドレスウォッチです。1945年、ロレックスの誕生40周年を記念して作られました。
サイズやデザイン、素材のバリエーションが豊富で、男女問わず多くの人々に愛用されています。所有率も非常に高く、ロレックスの中でも代表的なモデルと言えるでしょう。
デイトジャストのケースサイズには、41mm、36mm、34mm、31mm、28mmの5種類があります。
このうち、28mmがレディース、31mmと34mmがボーイズ、36mmと41mmがメンズです。この記事では36mmと41mmのメンズサイズにフォーカスし、それぞれの特徴および違いを解説します。
デイトジャスト36
出典:ロレックス
デイトジャスト36 Ref.126234
「デイトジャスト36」はケースサイズが36mmのモデルです。
1945年のデイトジャスト誕生当時からラインナップされています。リニューアルを重ね、2018年に現在の名前となりました。
デイトジャストは高い防水性能をもつ自動巻き時計で、小窓を用いたデジタル式(ディスク式)の日付表示はロレックス発と言われています。
36mmはラグを含めてケースが手首に収まるサイズ感で、スーツなどにも合わせやすいスマートな時計です。
デイトジャスト41
出典:ロレックス
デイトジャスト41 Ref.126300
「デイトジャスト41」はケースサイズが41mmのモデルです。
大ぶりな時計が流行った2009年に、36mmデイトジャストの上位機種「デイトジャストⅡ」として誕生しました。
定番のスポーツモデルよりも少し大きいサイズ感で、がっしりとしたフォルムや存在感の強さが魅力です。
2016年、エネルギー効率と精度の高い「Cal. 3235」を搭載し、モデル名を「デイトジャスト41」に変更しました。
デイトジャストⅡとデイトジャスト41のビジュアルに大きな変化はありませんが、デイトジャスト41のベゼルやラグはわずかに細く、全体的にすっきりとした印象です。
また、デイトジャスト41から、ジュビリーブレスを合わせたモデルがラインナップされるようになりました。
36mmと41mmを徹底比較
出典:kakaku.com
左:デイトジャスト36 Ref.126200、右:デイトジャスト41 Ref.124300
ここでは36mmと41mmのデイトジャストを「装着時の見た目」「視認性」「アンティークロレックスの有無」の3つの観点から徹底比較してみました。
比較1. 装着時の見た目
まず、腕に着けたときの見た目がどのように違うのかを比較します。
ケースサイズとはリューズを含まない横幅を指しており、一般的なメンズサイズは38~45mm程度です。
36mmは主流よりも控えめのサイズ感ですが、日本人は外国人よりも手首が細いため、ちょうどよいでしょう。がっしりとした時計が好みの女性にもぴったりです。
主張があまり強くないため、スーツなどのビジネススタイルやフォーマルなシチュエーションにも合わせることができます。使う場所やシーンに左右されにくい万能モデルです。
41mmは36mmと比較すると大きめで、迫力が感じられます。ただし大きすぎることはなく、平均的な日本人男性の手首とのバランスもよいです。
腕時計の最適なサイズは、手首を真上から見た際の「手首の幅×0.7cm(6~7割)」と言われています。実際に自分の手首を計測して、目星を付けておきましょう。
また、ケースとブレスの接続部である「ラグ」が手首に収まるサイズ感がおすすめです。ラグが手首からはみ出していると、サイズが合っていない印象を与えるほか、ラグが机などにぶつかって傷ついてしまう可能性があります。
腕時計は見た目だけではなく、重みや厚み、フィット感も大切な要素です。
また、ベゼルの効果によって、ケースサイズよりも大きく見えることがあります。
購入前にはできるだけ普段の服装で試着を行い、自分の手首に合うかどうかを確認してください。スーツの場合は、袖口にすっきりと収まるかどうかも重要なポイントです。
比較2. 視認性
次に、文字盤の視認性を比較します。一般的に、文字盤が大きい方が、時刻などの視認性も高くなりやすいです。すなわち、36mmよりも41mmの方が視認性が高いと言えるでしょう。
しかし、文字盤のデザインによっても見え方が変わってくるため、サイズだけで視認性を断言することはできません。
基本的に、シンプルなインデックスに3針のみを合わせた時計や、それに日付表示を加えたデイトジャストなどは、視認性の高いデザインが多いです。そのため、ケースサイズが直接見やすさを左右することもあるでしょう。
比較3. アンティークロレックスの有無
最後に、アンティークロレックスの有無について比較します。
アンティークロレックスとは、おおむね1970年代以前に製造されたロレックス製品のことです。型番(リファレンス)は基本的に数字4桁となっています(現行モデルは数字6桁)。
36mmモデルの販売が開始したのは1945年、41mmモデルは2009年です。
すなわち、36mmにはアンティークモデルが存在しますが、41mmには存在しません。
アンティークロレックスに憧れを持っている方は、36mmの中から選ぶとよいでしょう。
アンティークロレックスの長所は、ロレックスの深い歴史を感じられる点です。現在と比べると発展途上の機能や性能、素材、レトロなデザインなど、様々な魅力が詰まっています。
例えば、現在はフチありのインデックスが主流ですが、過去にはフチなしの平面的なインデックスも存在していました。
風防には現在主流のサファイアクリスタルではなく、プラスチック(プレキシガラス)が使用されており、クリスタルとはまた異なる表情を見せてくれます。
そうした違いに加え、経年による変色・ひび割れなど、古いモデルならではの特徴も実は人気の理由です。
一方アンティークロレックスの短所は、まず価格が非常に高騰しているという点です。
古いモデルはすでに生産が終了しており、販売期間が短いものも多かったため、定価の数倍の値段が付けられています。
また、新型の方が相対的に品質がよく、耐久性や機能性も高いです。
そのほか、アンティークは擦れや傷、変色などの経年変化が進んでおり、そうした特徴を好まない人にとってはメリットが少ないでしょう。
ケースサイズ以外に考慮すべきこととは
ここまで36mmと41mmの比較を行ってきましたが、時計を選ぶ際には、ケースサイズ以外の要素も考慮するべきでしょう。ここではモデル選びのポイントをいくつか紹介します。
ベゼル
デイトジャストのモデルはデザインが多様で、ベゼルの種類もモデルによって異なります。
大きく分けると、フルーテッドベゼル、ドームベゼル、スムースベゼル、ダイヤモンド入りベゼルの4種類です。以下でそれぞれの特徴を紹介します。
フルーテッドベゼルはコインのギザギザのような模様が表現されたベゼルで、くっきりとした陰影が特徴的です。
イエローゴールドやホワイトゴールド、ピンクゴールド(エバーローズゴールド)などの金素材を用いており、時計全体に華やかさをプラスしてくれます。
ドームベゼルは中央がぷっくりと盛り上がったドームのような形状で、主に36mmモデルに使用されています。
刻みや装飾が施されておらず、シンプルな印象です。
スムースベゼルは表面が平らで滑らかな仕様で、主に41mmモデルに使用されています。
こちらも刻みや装飾は施されていませんが、ドームベゼルに比べてスタイリッシュな印象を受けます。
ダイヤモンド入りベゼルは、ブリリアントカットダイヤモンドによる装飾を施したベゼルです。
こちらのダイヤモンドは職人が一つひとつ慎重に選定しセッティングしたもので、美しく均整の取れた輝きが魅力的です。ダイヤモンドをぐるりと一周セットしたものと、ドームベゼルに部分的にダイヤモンドを配置したものがあります。
ブレスレット
ブレスレットには大きく分けて「オイスターブレス」と「ジュビリーブレス」があります。
オイスターブレスは板状パーツを3列に繋げたブレスレットで、高い堅牢性が持ち味です。
ジュビリーブレスは小さなパーツを5列に繋げたもので、見た目の華やかさや、しなやかな装着感が魅力です。
パッと見たときの印象や着け心地がかなり異なるため、実際に装着してみて、どちらが良いか確認しましょう。
文字盤
デイトジャストは、豊富な文字盤があるのも魅力です。
文字盤をはじめ、使われている素材や色、インデックスのデザインなどによって全く違う雰囲気の時計となります。
天然の貝殻を加工したシェル文字盤は、角度によって見え方が異なる点や、個体によって異なる色味が魅力的です。
デイトジャストといえばグラデーション文字盤は大変人気です。シンプルながら深みを感じさせる高級感で、どんなシーンにもマッチします。
そしてホリコンピューター文字盤は、ロレックスのロゴをコンピューターで刻んだものです。凹凸により控えめな輝きを放ち、グラフィカルで先進的なデザイン。デイトジャストでは代表的です。
デイトジャストはロレックスのなかでも最もバリエーションに富み、文字盤のほか素材やカラーなどの組み合わせで幾通りものパターンがあります。
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36mmは収まりがよくスマートな印象で、41mmは適度な存在感と迫力が持ち味です。ご自分の手首のサイズや、実際の着け心地を参考に、慎重に選ぶようにしましょう。
もちろん、ケースサイズ以外のポイントも吟味することが大切です。
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