プラチナが錆びる原因とは?錆びにくい純度についてもご紹介

作成日:2020年04月29日
最終更新日:2022年04月26日

プラチナ

 

プラチナは、結婚指輪をはじめ特別なジュエリーの素材として人気のある金属です。

 

年月を経ても変色しない永続性が大きな魅力ですが、金属である以上、錆びるのではないかという心配を抱えている人もいるのではないでしょうか。

 

プラチナの特徴を踏まえつつ、プラチナジュエリーと錆の関係について解説します。

プラチナとは?特徴や価値について

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プラチナ(元素記号はPt)とは貴金属の一種です。

 

日本語では「白金」といい、白銀色の美しい輝きを持つ金属として知られています。

 

日本では結婚指輪の素材に選択する人が多く、不動の人気を誇ります。

 

一方で、手に入りにくいチケットをプラチナチケットとたとえるように、非常に希少性が高く、産出量は金よりはるかに少ないのが特徴。

 

さらに多くは工業製品に使われるため、ジュエリーに加工される量は決して多くありません。希少な金属ですので、資産としても価値がありますが、金と比べると相場変動しやすいです。

プラチナが錆びる原因とは

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プラチナそのものはイオン化傾向が小さく、酸化されません。つまり錆びない金属です。

 

それなのにプラチナ製を謳う指輪やネックレスが錆びるのは、素材にプラチナ以外の金属が含まれているためです。

 

純度100%のプラチナはやわらかく粘りのある金属で、加工しにくいという性質を持っています。

 

そのため一般的にジュエリーの素材として使われるのは、ほかの金属を混ぜて強度や加工性をアップさせた「プラチナ合金」です。

 

合金を作るときに加える金属を「割り金」といいます。

 

この割り金の種類によっては、錆びたり変色したりするというわけです。

プラチナは海水で錆びる原因となるのか

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鉄を海水にひたすとすぐ錆びてしまうことは、周知の事実です。

なめると塩からい海水には、水のほか塩化ナトリウムや塩化カルシウムが含まれており、こういったいわゆる「塩分」が酸化反応を助ける働きをするためです。

一方でプラチナは安定した金属ですので、塩分に対する耐食性があります。

つまり、海水はプラチナが錆びる原因にはなりません。

しかしジュエリーをつけたまま海に入るのは別のリスクがあります。

もし海中で落としてしまったら、回収はほぼ不可能ですし、砂や岩でこすれてキズがつく可能性もあります。

海に入る際は、大切な指輪やネックレスは外しておくといいでしょう。

プラチナは温泉で錆びる原因となるのか

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天然温泉には、塩化物や硫黄などさまざまな成分が含まれています。

酸性の温泉もあればアルカリ性の温泉もあり、ジュエリーをつけたまま入っても問題ないかどうかは、ジュエリーの素材と温泉の泉質に影響されます。

たとえば、日本に多い硫黄を含む温泉は、純粋なプラチナであれば問題ありません。

しかしプラチナ合金であれば、割り金の種類によっては硫化反応を起こします。

特に銀は硫化すると黒く変色するため、硫黄成分の入っている温泉につけたまま入るのは厳禁です。

温泉の成分は場所によって千差万別ですので、変質を防ぐためには、温泉に入る際はジュエリーを外すことを徹底しておくといいでしょう。

錆びにくいプラチナの種類や純度とは

錆びにくいプラチナ製品を選ぶには、合金に使われている割り金の種類や純度に注目する必要があります。

錆びにくい割り金の種類

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プラチナの割り金にはパラジウム、ルテニウム、イリジウム、銀、銅、コバルトなどが用いられます。

このうちパラジウム、ルテニウム、イリジウムは酸化されにくい金属で、日本で流通しているプラチナ合金にはパラジウムルテニウムがよく使われます。

この2つが使われているものであれば、錆びる心配はほぼありません。

一方で、銅は空気中で少しずつ酸化される金属です。

身近なものでいえば、銅でできた10円硬貨を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。

新しい10円硬貨はピカピカと輝く赤褐色ですが、年月を経たものは黒ずんでいます。

たとえほんのわずかしか銅が含まれていなくとも、錆の原因となり得ます。

コバルトは銅よりもさらに酸化されやすい金属です。銅やコバルトが割り金に使われているプラチナ製品は、錆びるリスクがあります。

錆びにくい純度

もっとも錆びにくいのは純プラチナである「Pt999」(純度99.9%以上)です。

ただし加工がしづらいため、純プラチナのジュエリーは多くありません。

プラチナ合金は、変質しないプラチナの割合が高ければ高いほど錆びにくいといえます。

純度を確かめるには、指輪などにつけられている刻印をチェックしましょう。

流通しているプラチナジュエリーに多く使われているのは「Pt950」(純度95%)、「Pt900」(純度90%)です。

ネックレスのチェーンには、強度のある「Pt850」(純度85%)も使われます。

数字が大きいものほど純度が高く、錆びにくいといえます。

錆びたプラチナでも無料査定できますので、まずはご相談ください

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プラチナそのものは錆びることのない金属です。しかし、ジュエリーに使われるプラチナ合金は錆びてしまうことがあります。

 

指輪やネックレスを長いこと使わずにしまい込んでいたら、いつのまにか錆びてしまっていた、なんていうことも。

 

ただし錆びてしまったプラチナジュエリーでも買取査定は可能です。諦める前に一度、無料査定や相談をおすすめします。

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