プラチナの価値や相場、メリット・デメリットについて

作成日:2020年06月02日
最終更新日:2020年06月16日

プラチナ

メリットデメリット

 

結婚指輪やエンゲージリングとして人気のプラチナは、金や銀と同じく投資目的でも取引されています。とはいえ、プラチナへの投資は金ほど一般になじみのあるものとは言えないでしょう。

 

ここではプラチナの価値や相場、投資におけるメリットやデメリットについて解説します。

プラチナの価値の今後は

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プラチナも金と同様に地球上にごく限られた量しか存在しないレアメタルですが、プラチナの方がより希少です。地球に存在する金の総量は24万トン程度と見積もられておりますが、プラチナはさらに少なく、わずか2万トンほどと推定されています。

 

埋蔵量が少ないうえに、産出地域が限定されているのもプラチナの大きな特徴です。年間産出量のおよそ7割を南アフリカ共和国が占めていて、次点のロシアと合わせると、実に世界シェアの9割近くに及びます。

また金と異なり、プラチナはジュエリーの素材や資産投資以上に、工業での利用がさかんな金属です。産出量の6割以上が工業用に取引され、その4割ほどがディーゼル自動車の排ガス浄化媒体に用いられます。

プラチナには価値がないって本当?!

プラチナは金よりも希少価値が高く、取引価格についても「プラチナ>金」であることが当たり前とされてきました。

 

ですが、2011年秋に「金>プラチナ」となる逆転現象が起こりました。このときは1年ほどで逆転状態が解消されましたが、2015年に再び金の価格がプラチナを上回り、その差は今日まで拡大傾向にあります。

 

また、南アフリカの通貨ランドが下落していることも、プラチナ価格低迷の要因の1つです。

 

とはいえ金もプラチナも、貨幣や株式などと異なりそれ自体に価値があるため、資産価値がゼロになるということはありません。「価値がない」状態には陥らないのが、貴金属に投資するうえでクリティカルなポイントです。

プラチナ投資のメリット

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それでは、プラチナ投資のメリットはどこにあるのでしょう。以下にまとめてみました。

・価値がなくなることがない
・工業需要や景気に連動しやすいため、金と異なる値動きをする
・金よりもさらに希少性が高い
・金と同様に税制面での優遇がある

プラチナ投資のデメリット

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続いて、デメリットについても見てみましょう。

・特定の地域や分野の情勢に左右されやすい
・金と異なり、金融資産に対するリスクヘッジにはなりにくい
・金よりも相場の振れ幅が大きく、ハイリスク・ハイリターン
・金と同じく、株式の配当や債券の利子のようなインカムゲインがない
・現物で保有している場合、管理コストがかかる

プラチナの価値、その推移とは

プラチナの価格は、2015年以降一貫して下落傾向が続いています。2020年には新型コロナウイルスの流行により世界経済が停滞し、リスク回避の「有事の金」として金価格が急騰したのに対し、プラチナはさらに大きく値を下げました。

2020年4月には、ついにプラチナが金の半値にまで落ち込むという事態に陥っています。金とプラチナはともに希少な貴金属でありながら、正反対の値動きで推移を続けています。

プラチナの価値は今後どうなるのか

今後、プラチナが価値を回復し、「正常」とされてきた「プラチナ>金」の状態に再び推移することはあるのでしょうか。これまで見てきたとおり、プラチナの相場は工業需要や景気動向の影響を大きく受けます。

 

新型コロナウイルスの流行収束が見通せないなか、世界経済が好転することはしばらくないでしょう。

プラチナ価格の低迷は長期化するかも

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プラチナ需要を支えてきた自動車産業において、脱ディーゼル化の動きが止まることもほとんど考えられません。金と異なり、リスク分散化のための現物資産として有用視されているとは言えないことから、プラチナ価格の低迷は長期化するだろうとの見方が大勢です。

他方で、プラチナに将来的な価格上昇の可能性がまったくないわけではありません。その推測材料の1つが、南アとロシアの2国による産出寡占状態です。

 

かつてリーマンショックの直前に、南アが財政難からプラチナの輸出が困難となった際、プラチナ価格が高騰した事例があります。世界のプラチナ供給を支える両国の状況によっては、需要との兼ね合いで価格が上昇に転じることも考えられます。

パラジウムの価格が急騰している

もう1つは、同じレアメタルであるパラジウムの値動きです。パラジウムはプラチナと同様に自動車の排ガス浄化触媒に利用されています。「プラチナ>金」であったころは、パラジウムがプラチナの代替となっていました。

ですが、今日ではプラチナの価格下落を受けてパラジウムの価格が急騰しています。すると、今度はパラジウムからプラチナへの切り替えの動きが、自動車産業に見られはじめています。再代替が進めば、こちらもプラチナの価格を押し上げる要素となり得るでしょう。

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