夕日のように穏やかな橙色をしたオレンジサファイアは、数あるサファイアの中でも人気の高い宝石です。
こちらの記事ではオレンジサファイアの価値や石の持つ意味の他に買取の際のポイントについてもご紹介しています。
「オレンジサファイア」の売却をお考えの方はもちろん、オレンジサファイアについて知ろうと思っている方にも役立つ情報をまとめました。
オレンジサファイアとは?価値や特徴
出典:GIA
オレンジサファイアとは文字通りオレンジ色をしたサファイアで、比較的数が少なく希少価値は高めです。
広大なアフリカのサバンナに沈む夕日の色をイメージさせることから、「サンセットサファイア」「インペリアルサファイア」などのネーミングで販売されることも少なくありません。
サファイアで最も価値があるのはブルーサファイアで、古くから誠意や真実、忠節や高潔を象徴する特別な宝石として大切にされてきました。
1990年代に東アフリカのタンザニアやマダガスカルで良質なブルー以外のサファイアが発見され、サファイアの世界に変化が起こります。
さまざまな色のサファイアを組み合わせることで、これまでになかったカラフルなジュエリーが作られるようになったのです。
伝統的な産地として知られるスリランカに加えて、ミャンマーやオーストラリアなどでもオレンジサファイアが採集されています。
オレンジサファイアの色の種類
ひとくちにオレンジといっても、その色は実にさまざまです。
オレンジサファイアと認められる色は、イエローイッシュ(yellowish)オレンジからレディッシュ(reddish)オレンジです。
深みのあるゴールドやマンダリンオレンジ、濃いオレンジもこれに含まれます。
最高級のオレンジサファイアは、「強い純粋なオレンジ」から「レッド‐オレンジ」の範囲で、ミディアムの明度と鮮やかな彩度を持つ必要があります。
サファイア種類を決めるもの
サファイアはアルミニウムと酸素だけで構成されたコランダムという鉱石の亜種です。
純粋なコランダムは無色透明ですが、結晶ができる過程でさまざまな元素が混入することで多様な色の宝石が生まれます。
コランダムにクロムが混じって赤くなったものがルビーです。
ルビー以外のものはサファイアに分類され、ブルー以外のサファイアはファンシーサファイアと呼ばれて区別されています。
ファンシーサファイアのなかでも、とくに希少価値と人気が高いのがスリランカ産のパパラチャサファイアです。
パパラチャとはサンスクリット語で「蓮の花」を意味し、ピンクとオレンジが混ざったような独特のカラーが特徴です。
通常、パパラチャサファイアのカラーは明るめ~中程度の「ピンキッシュオレンジ」から「オレンジ-ピンク」の範囲内とされています。
オレンジサファイアの効能・意味・効果
オレンジサファイアは、パワーストーンとしても人気です。
「陽の光」を意味する石とされ、生命力や人生に彩りをもたらす効能があると信じられていることから、指輪やネックレス、イアリングやピアスなど普段身につけるジュエリーにしばしば使われています。
風水でオレンジは穏やかな「火の気」を持つとされ、対人関係や恋愛運・結婚運のアップに効果的な「出会いの色」といわれています。
オレンジサファイアの買取について
サファイアには、ダイヤモンドのように世界共通の評価基準がありません。
鑑定士によっても評価が異なり、カラーの希少性や時代のニーズによっても価格が変化します。
サファイアの品質は通常、色(カラー)と透明性(クラリティ)、重さ(カラット)や産地などで評価されますが、最も重要視されるのはカラーです。
鮮やかな彩度を持つ希少なものほど珍重されます。
サファイアでは色やクラリティを向上させる目的で加熱処理をすることは珍しくなく、効果が永久に維持されるものは天然ものでなくても価値は下がりません。
しかし、買取の現場では、非加熱のオレンジサファイアのほうが高く評価されるケースもままあります。
格子拡散やフラクチャーの充填、染色などの処理をされたサファイアは価値が下がります。
格子拡散とは、色を変えたり強調したりする目的で原子の格子内にベリリウムなどの元素を浸透させることです。
フラクチャー充填とは、石のヒビやへこみにガラスなどの物質を充填して見た目を良くする技術です。
このような処理は効果が一時的で、色がとれたり欠けたりするおそれがあります。
買取価格を上げるために
オレンジサファイアを高く買い取ってもらうためには、普段のお手入れが大切です。
査定に出す前に、取れる範囲の汚れはすみやかに拭き取りましょう。
温かい石けん水を使用してクリーニングするのも良い方法です。
フラクチャー充填や染色されたものは、洗浄すると色がとれる可能性があります。
オレンジサファイアは合成石を作るのもたやすく、まったく別の素材を使って作った模造品も少なくありませんが、外見だけで見分けるのは非常に難しい状態です。
GIA(米国宝石学会)など国際的権威のある団体が発行した鑑定書があれば品質が保証されるため、高額査定につながります。
とはいえ、鑑定士による評価はさまざまなことを頭に入れておきましょう。
鑑定士によっては適切な査定ができないこともありますので、ぜひ複数店で査定を比較するべきです。
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