出典 Pixbay
魔除けとして強力なパワーを持つオニキスは、古くから人々を災いから守ってきたと言われています。
現代でもその力にあやかろうと、アクセサリーとしてオニキスを身に付けている方は多いのではないでしょうか。
今回は、そんなオニキスの持つ意味や効果、宝石としての価値について詳しく解説します。
目次
オニキスとはどんな宝石?
漆黒に輝く「オニキス(Onyx)」は、和名を「黒瑪瑙(くろめのう)」と言います。
古くから魔除けや悪縁切りに効果のある石として、人々に愛されてきました。日本でもブレスレットやお守りなどに加工され、パワーストーンとして人気の石です。
オニキスの産地は、ブラジル・インド・ウルグアイ・マダガスカル・チェコ・ドイツ・中国などで、さまざまな国で産出されています。
モース硬度は、7で宝石として十分な硬さがありますが、キズが付きやすいため、取扱いに注意してください。
オニキスという名前は、ギリシア語で爪を意味する「Onyxis(オニュクス)」や、縞を意味する「Onux(オナックス)」に由来していると言われています。
なぜ爪や縞が関係しているのかと言うと、石に入っている縞模様が爪のように見えたからだそうです。「オニキスに縞模様?」と疑問に思うかもしれませんが、その昔は、縞模様のある瑪瑙(めのう)のことをオニキスと呼んでいたのです。
ギリシア時代には、黒だけでなく、白や赤、茶色などの瑪瑙もオニキスとして定めていましたが、ローマ時代に入ると、オニキスの色は黒色だけに変更されました。それにより現在では、「黒い瑪瑙=オニキス」と認識されているのです。
また、オニキスはパワーストーンの業界で8月の誕生石とされていますが、その場合は黒色ではなく赤い瑪瑙に白い縞模様の入った「サードニクス(Sardonyx)」のことを指します。しかし、黒色のオニキスを8月の誕生石として販売している店も一部あるなど、その点は曖昧になっています。
オニキスの価値
ここからは、オニキスの宝石としての価値について解説します。オニキスを売却したい方は参考までにご覧ください。
白い縞模様が入っているオニキスが人気
オニキスで人気が高いのは、オニキスで人気が高いのは白い縞模様が入っているものです。
中でも色ムラがなく、縞模様のバランスよい、カットが美しいなどの要素があると価値が高くなります。
黒色のブラックオニキスでも、キズや欠けがなく、発色が鮮やかで状態がよいものであれば価値が高く付く可能性もあります。しかし、黒色のオニキスは瑪瑙を加熱したり炭化させたりと人工処理しているものが基本であり、高値での買取はあまり期待できません。
オニキスは色味や模様で名称が変わる
オニキスには、真っ黒なものの他に模様の入ったものや、黒以外の色も存在します。
それらは、色の名称を付けて呼ばれることが多く、ブルーオニキスや、グリーンオニキスなど様々なカラーバリエーションがあります。
オニキスが持つ意味
最後にオニキスの石言葉や、パワーストーンとしての効果について解説します。相性の良い天然石の組み合わせも紹介するので、アクセサリーを購入する際などの参考にしてください。
オニキスの石言葉
「魔除け・厄除け・邪気祓い」「目標達成」「才能を引き出す」「夫婦円満」などの石言葉があります。
パワーストーンとしての効果
オニキスには、強力な魔除けの効果の他に、悪縁を断ち切り、良縁に恵まれる恋愛運アップの効果もあります。
夫婦なら家庭円満に、恋人同士であれば愛を深めるなどに効果的です。
また、持ち主の才能を引き出し成功へと導きます。
相性の良い天然石の組み合わせ
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●オニキス×ラピスラズリ(瑠璃)
ラピスラズリにもオニキスと同じく邪気を祓う効果があります。さらに、幸運を引き寄せる力もあるため、この2つを組み合わせることで、魔除けのパワーがより強くなるでしょう。
●オニキス×ヘマタイト(赤鉄鉱)
ヒーリング効果の高いヘマタイトとオニキスの組み合わせは、生命力を活性化させたいときにおすすめの組み合わせです。悪い気を跳ね除け、心と体を癒してくれます。
●オニキス×アメジスト(紫水晶)
誠実な愛をはぐくむ効果のあるアメジストは、オニキスとの相性抜群です。持ち主を邪気から守り、素敵な縁と結びつけてくれるでしょう。
●オニキス×ルチルクォーツ(針入り水晶)
金運アップのお守りとして人気のあるルチルクォーツですが、魔除けの効果も持ち合わせています。オニキスと組み合わせることで、魔除け効果を高め、金運を上昇させる開運のお守りとなるでしょう。
●オニキス×クリスタルクォーツ(水晶)
強い浄化作用を持つクリスタルクォーツは、オニキスの効果をさらに高めてくれる万能石です。負のエネルギーを浄化し邪気を祓うことで、運気が上昇します。