出典:GIA
ペンダントやリングなど、さまざまなアクセサリーの素材として用いられるモルガナイトですが、どのような宝石かご存じでしょうか。
また、所有している宝石にどの程度の価値があるのか、知りたい方も少なくないでしょう。
本記事では、モルガナイトの特徴や石言葉、相場などについて詳しく解説をします。
モルガナイトとはどんな宝石?
ダイヤモンドやエメラルドなどに比べ、知名度はいまひとつ低いモルガナイトですが、宝石としての人気がないわけではありません。実際、さまざまなアクセサリーにモルガナイトは使用されています。
まずは、モルガナイトがどのような宝石なのか知ることから始めましょう。
モルガナイトの特徴
出典:GIA
モルガナイトは、淡いピンク色が印象的な宝石です。中にはオレンジ色が強いものもありますが、透明感がある美しいピンク色のほうが価値が高くなります。
モルガナイトの名称は、世界的な財界人であり宝石愛好家でもあった、J.P.モルガンが由来です。1910年にジョージ・F・クンツ博士らによって発掘されましたが、モルガンがクンツ博士を熱心に後援していたことから、彼への敬意を表し、モルガナイトと名づけられました。
また、モルガナイトはピンクアクアマリンと呼ばれることもあります。実際はモルガナイトが正しい名称ですが、アクセサリーなどに加工して販売されるときは、ピンクアクアマリンと表記されるケースも少なくありません。
宝石の硬さを示す硬度は7.5~8と丈夫で、アクセサリーなどで使うには十分の強度といえます。
モルガナイトの産地
モルガナイトは、1910年に発見された比較的新しい宝石です。既出のJ.P.モルガンが支援したクンツ博士ら宝石学者によって、マダガスカルで発見されました。現在における主な産地はブラジルですが、ほかにもアフガニスタンやアメリカ、ロシア、モザンビークなどでも産出されています。
現在、市場に流通しているモルガナイトの多くは、ブラジルのミナスジェライス州で産出されたものです。アフガニスタンやアメリカ、ロシア、モザンビークなどは、産出はあるもののそこまで多くとれるわけではありません。発見地であるマダガスカルでも少量ですが、質の良いモルガナイトが現在も産出されています。
なお、ルビーやサファイア、エメラルドなどは、含まれている成分である程度、産地の特定が可能ですが、モルガナイトはまだ分析が進んでおらず難しいようです。
モルガナイトの石言葉
石言葉は、宝石の性質や特徴、見た目などから、象徴的な意味としてつけられた言葉です。花言葉をイメージすると、わかりやすいのではないでしょうか。
ほとんどの宝石には石言葉があり、モルガナイトも例外ではありません。
モルガナイトの石言葉には、優しさや女性らしさ、優美さ、愛、慈悲といったものがあります。透明感のある美しいピンク色が特徴的なので、優しい女性的なイメージにぴったりです。
また、女性的なエネルギーを高め、女性らしさをアップさせる効果があるともいわれています。今以上に素敵な女性を目指している方、優しさ溢れる女性になりたいと考えている方に、モルガナイトは適した宝石といえるでしょう。
さらに、ストレスの緩和が期待できるともいわれており、家事や仕事など日常的にストレスを感じている方にもおすすめです。
モルガナイトの相場
モルガナイトのアクセサリーを所有しているものの、不要なため売却したいと考えている方も中にはいるのではないでしょうか。
売却するとなると、やはり気になるのは相場や価値です。
モルガナイトは、石の状態や重量、大きさ、色合い、透明度、カッティングスタイルなどさまざまな要素で価値が変化します。
たとえば、パワーストーンの場合は8mmほどで2,000円前後、宝石の場合は1カラットあたり50,000円前後が目安です。最高品質のものには高い価値がつくものの、品質が劣るものはそこまで評価されません。
ただ、これらはあくまで目安であることを理解しておきましょう。アクセサリーを買い取ってもらう場合は、そのデザインや宝石以外の素材も査定要素に含まれるため、価格が大きく変化する可能性は十分あります。
いくらで買い取ってもらえるかは無料査定で知ることができます。信頼できる買取業者に鑑定をしてもらいましょう。
価値が高いモルガナイトの特徴
価値が高いモルガナイトの大きな特徴としては、重さや大きさの他に、色味の美しさや透明度の高さが挙げられます。
色味では、特にピンクの色合いが濃く出ているものが高値で取り引きされる傾向 があるので、覚えておきましょう。やや青色が入ったモルガナイトも人気があります。
近年は、欧米を中心にモルガナイトの人気が高まっているため、従来は価値が低いといわれていたものでも、今後は価値が高くなる可能性があります。所有しているモルガナイトのアクセサリーも、もしかすると価値が高まるかもしれません。