ルイヴィトンは、世界中でよく知られている高級ブランドです。
ルイヴィトンのアイテムの中でも、「財布」は非常に人気で、性別や年代を問わず多くのユーザーに愛されています。
しかし、一方でルイヴィトン製を謳う偽物も数多く販売されていますので、購入時には注意しなければなりません。
そこで、今回はルイヴィトン財布の偽物を見分けるポイントについて、現役鑑定士が詳しく解説します。
目次
ルイヴィトン財布の偽物を見分けるポイント
ルイヴィトン財布の偽物を見分けるには、どのようなポイントをチェックすべきなのでしょうか。
さっそく、それぞれのポイントごとに解説します。
モノグラムの柄
ルイヴィトンの財布は、モノグラム柄をチェックすることで偽物を見分けることができます。
ルイヴィトンの財布は、モノグラムの配置が決まっているのです。
本物の場合、財布の上部に配置してあるモノグラムははみ出すことなく、綺麗に収まっています。
一方、偽物はモノグラムの柄の一部が財布の縁部分でカットされていたりと、ルイヴィトンらしい美しさが欠けています。
プリント
ルイヴィトン財布のモノグラムはプリントで描かれています。
このモノグラムのプリントは、本物と偽物とで違いがあります。
本物の場合は、ムラなく美しくモノグラムが描かれているのに対し、偽物は擦れたような印象です。
本物のルイヴィトンは、丁寧にプリントされていますので、どこの柄を見ても色味が均一です。
ただし、長年使用しているルイヴィトン財布の場合、本物であっても劣化によってプリントがかすれてしまうことがあります。
財布の形状
ルイヴィトンの財布は、「形状」をよく見てみると本物と偽物とで違いがあります。
たとえば、財布を横から見てみると、本物はすっとした形状であるのに対し、偽物は波打ってダボっとした印象です。
また、財布の縁の赤いロウを見てみると、本物は真っすぐ一直線に描かれているのに対し、偽物は曲がっていたり歪んでいたりします。
部品の歪み
ルイヴィトンの偽物を見分けるポイントの一つが、「部品の歪み」です。
たとえば、ファスナー金具の表面をよく見ると、本物はなめらかで美しく仕上がっています。
一方、偽物は金メッキがあまいので、表面がなめらかになっていません。
万が一、金具に映り込んだ景色が歪んでいるように見えたら、金メッキが粗雑な偽物である可能性が高いでしょう。
また、金具の処理があまく「トゲトゲしている」「ギザギザしている」など、怪我をしそうな部品がある場合も偽物の可能性があります。
ファスナーエンド
ルイヴィトンの偽物を見分ける際に、チェックしておくべきなのが「ファスナーエンド(ファスナーを閉めたときの最後の部分)」です。
ファスナーエンドを見ると、本物は隙間なく、財布の縁にまで達しています。
しかし、偽物はファスナーエンドと財布の縁に隙間が生じています。
ルイヴィトンは、財布に合った特注の部品を使用し、丁寧に縫製していますので、ファスナーエンドに隙間が生じてしまうことがないのです。
タグ
ルイヴィトンの偽物を見分けるポイントの一つが「ファスナーのタグ(別名プル=指先で引っ張る部分)」です。
ルイヴィトンの財布「ポルトフォイユ・クレマンス」の場合、本物であれば、ファスナーのタグにある「LV」マークが細く、繊細なデザインです。
しかし、偽物ですと、ファスナーのタグの「LV」マークが丸みを帯びています。
また、本物の場合、ファスナーのタグの表面には浅い凹凸があり、全体的にぼやけたような雰囲気があります。
しかし、偽物の場合は、ファスナーのタグの表面にツヤがあり、むしろ綺麗な印象です。
「ジッピーウォレット・ヴェルティカル」という財布なら、タグに四角の穴が開いているでしょう。
本物ならば穴の四隅がエッヂの効いた印象ですが、偽物の場合は角がぼんやりしたイメージです。
タグに刻印されたロゴも、本物ならシャープな感じですが、偽物のときは雑に感じられるはずです。
印字
ルイヴィトンの偽物を見分けるために、「印字」に注目してみましょう。
ルイヴィトン財布の内側には金色の印字がありますが、本物と偽物とで、位置や文字の印象が若干異なります。
たとえば、「ポルトフォイユ・クレマンス」の場合、カード入れからやや下がった位置に印字があります。
偽物の財布は、カード入れにほど近い部分に金の印字があるのが特徴です。
また、「ジッピーウォレット・ヴェルティカル」は、本物であれば財布を開けたときに見える「お札を入れるポケット」の裏側に印字があります。
偽物は印字の塗料がプレスした文字からはみ出していることもありますので、これも見分けるポイントです。
縫製
ルイヴィトン財布の本物と偽物には、「縫製」に大きな違いがあります。
本物のルイヴィトン財布の場合は、財布内側の「ファスナーに近い部分」の縫い目が、食い込むようにしっかりと縫製してあるのです。
しかし、偽物は縫い方が甘く、食い込んでいないうえに、ほつれてしまいそうな印象を感じます。
また、縫製の線が一直線になっておらず、斜めに偏っている場合も偽物と考えられるでしょう。
製造番号
ルイヴィトンの財布がポルトフォイユ・クレマンスに限り、本物と偽物とで「製造番号」に違いがあります。
本物であれば、財布を開いたときの「左側に位置する仕切りのファスナーエンド側」に製造番号があるのです。
しかし、偽物は製造番号がファスナープル側に位置しています。
また、製造番号はローマ字2文字と4桁の数字で構成されたものが本物ですので、それ以外の製造番号であれば財布はルイヴィトン製ではありません。
ただし、年式が古いアイテムに関しては、3桁や5桁の場合がありますので、注意してください。
金具ボタン
ルイヴィトンの偽物を見分けるうえで、重要なポイントといえるのが「金具ボタン」です。
金具ボタンの「凸」の形状をした方を見てみると、本物は先端が若干尖っていて、シャープな形状です。
しかし、偽物は「凸」の先端が丸み帯びています。
また、「凹」側の金具ボタンを見てみると、「LOUIS VUITON」の「O」と「I」の下から真っすぐに、固定用の線が伸びているように見えます。
一方、偽物は「凹」内部の固定用の線が斜めになっていたり、横向きになっています。
ニオイ
ルイヴィトンの偽物を見分けるには「ニオイ」をチェックすることが大切です。
本物のルイヴィトン、特に本革の財布であれば、革のニオイがします。
もし、ニオイを確かめたときに、化学製品のニオイを感じるようであれば、革ではなく塩ビを使用していることが考えられますので、そのルイヴィトン財布は偽物でしょう。
布袋
ルイヴィトンの偽物を見分けるには、財布本体だけではなく「布袋」もチェックポイントの一つです。
ルイヴィトン財布を購入したときについてくる布袋は、本物の場合ロゴが大きく描かれています。
また、プリントされたロゴのインクもにじみやかすれがありません。
しかし、偽物は布袋に描かれたロゴが小さいうえに、プリントされたときのインクもにじんだり、かすれたりしています。
ルイヴィトンの偽物を買わないようにするには
中古品のルイヴィトンを購入するとき、偽物を買わないようにするには、鑑定力のある中古ブランド取扱店で購入する必要があります。
国内には数多くの中古ブランド取扱店がありますが、必ずしもすべてのお店に鑑定力があるとは言い切れません。
偽物を本物として買い取り、そのまま本物として販売していることがあります。
中古ブランド取扱店を利用するときには、ホームページなどでそのお店の実績や販売数、取り扱いブランドなどをチェックし、信頼できるところで購入しましょう。
まとめ
このページでは、ルイヴィトンの偽物を見分けるポイントについてご紹介しました。
ルイヴィトンは有名ブランドであるだけに、数えきれないほどの偽物が出回っています。
もしかしたら、知らずに偽物を購入してしまうことがあるかもしれません。
お手持ちのルイヴィトンの財布が偽物かどうか気になる方や、これからルイヴィトンの財布を中古で購入しようと考えている方は、今回ご紹介した「偽物の見分け方」を参考にしてみてください。