ルイヴィトンには「シリアルナンバー」と呼ばれる番号が設けられています。
そのアイテムが本物か否かを見極めるうえで重要な刻印です。
しかし、シリアルナンバーは、製品ごとに記されている番号やアルファベット、刻印する場所が異なります。
正しい読み方を理解しておかないと、そのアイテムが本物なのかが分かりません。
そこで、今回はルイヴィトンのシリアルナンバーの読み方について解説します。
目次
ルイヴィトンのシリアルナンバーとは
シリアルナンバーとは、アイテムに刻印するアルファベットや数字のことです。
シリアルナンバーは本物か偽物かを見極めるだけのものではなく、別の意味もあります。
シリアルナンバーの読み方が分かれば、そのアイテムの詳細が分かるほどですので、ヴィトンユーザーは読み方を知っておくと良いでしょう。
ルイヴィトンのシリアルナンバーの法則
ルイヴィトンのシリアルナンバーは、「アルファベット+数字(4桁)」が基本です。
「アルファベット」は製造国を意味し、「4桁の数字」は製造年を意味します。
つまり、シリアルナンバーで「そのアイテムがいつ、どこで作られたのか」が分かるのです。
ルイヴィトンのシリアルナンバーの場所
シリアルナンバーの場所は、主に3つが挙げられます。
それぞれの具体的な場所について見ていきましょう。
ファスナーの裏側
まず挙げられるのが「ファスナーの裏側」です。
バッグや財布など、ファスナーのあるアイテムであれば、ファスナーを開けて裏側部分を見てみましょう。
分かりにくいことが多いのですが、よく見るとうっすらとアルファベットと数字が並んでいるのが見えます。
シリアルナンバーがファスナーの裏側にある場合は、ファスナーのすぐ下に位置していることが多いのでチェックしてみてください。
カード入れの裏側(財布やキーケースの場合)
ヴィトンのシリアルナンバーは、カード入れの裏側に位置していることがあります。
財布やキーケースなどの場合は、カードを入れるためのポケットのようなものが設けられているでしょう。
カード入れを軽くめくってみると、カード入れ裏側の下部にシリアルナンバーの刻印が確認できる場合がありますので見てみましょう。
革製のタグ
「革製のタグ」に刻印していることがあります。
特に、大きめのバッグの場合、バッグの内側に革製のタグを設けていることがあり、そこにシリアルナンバーが記載してある場合があります。
とはいえ、革製のタグがある場所はアイテムによって異なり、内ポケットの裏側など、分かりにくいところに位置していることも少なくありません。
革製のタグを探す際には、バッグの内側を隅々まで調べてみてください。
ルイヴィトンのシリアルナンバーの読み方
シリアルナンバーはどのように読むのでしょうか。
具体的な読み方を表にまとめましたので、参考にしてみてください。
【アルファベットの読み方】
製造国 |
アルファベット |
フランス |
AA/AC/AH/AN/AR/AS/A0/A1 A2/A3/BA/BJ/BU/CT/DU/ET/FL LW/MB/MI/MS/NO/RA/RI/SA SL/SN/SP/SR/TA/TH/TJ/TN TR/TS/VI/VX/AAS |
スペイン |
CA/GI/LO/LB/LM |
アメリカ |
FC/FH/LA/OS/SD |
スイス |
FA/D1 |
イタリア |
CE/FO/RC/BO/BC/RE/MA/TD |
ドイツ |
LP |
正規店で修理したもの(正規リペア) |
DK |
【シリアルナンバーの読み方】
年号 |
特徴 |
読み方(例) |
1980~1984年 |
数字のみ |
「805」 製造年月が1980年5月 |
1985~1988年 |
アルファベット(製造国)+数字 ただし、アルファベットの位置は前方であったり、広報であったりとアイテムにより異なる |
「MI855」もしくは「855MI」 製造国がフランス 製造年月が1985年5月 |
1989年 |
アルファベットの位置が前方のみ |
「MI895」 製造国がフランス 製造年月が1989年5月 |
1990~2006年 |
奇数と偶数で製造年月を表す |
「MI0927」 製造国がフランス 製造年月が1997年2月 (数字の一番左と左から三番目が「月」、左から二番目と一番左の数字が「年」と表します) |
2007年~ |
製造月が週での表記 |
「MI4018」 製造国がフランス 製造年月日が2008年の41週 (数字の一番左と左から三番目が「週」、左から二番目と一番左の数字が「年」を表します) |
ルイヴィトンのシリアルナンバーを読むときの注意点
シリアルナンバーを読むにあたり、いくつか注意点があります。
読み方に慣れていない方は、次からの内容に目を通しておいてください。
シリアルナンバーがないものもある
ルイヴィトンの多くにはシリアルナンバーが施されていますが、アイテムによってはシリアルナンバーがないものもあります。
シリアルナンバーがない理由は様々で、経年劣化で薄くなってしまったり、制作に携わった職人がミスしたりしたケースがあります。
また、アイテムが小さな金属であるときは、シリアルナンバーを入れることができませんので、もともと刻印されていないことがあります。
シリアルナンバーが示すのは「製造番号」
シリアルナンバーが示しているのは「製造番号」であり、型番を示しているものではありません。
他のブランドの場合は、型番を示すシリアルナンバーもあります。
しかし、ルイヴィトンは製造番号を意味したシリアルナンバーですので、複数のアイテムに同じシリアルナンバーが設けられていることがあります。
同じシリアルナンバーを見かけたからといって、必ずしも偽物ではありませんのでご安心ください。
特注品の場合は特殊なシリアルナンバーがつけられる
ヴィトンは、特注品の場合は、特殊なシリアルナンバーをつけます。
例えば、特別にオーダーしたアイテムの場合、AASというアルファベットと5桁の数字を刻印します。
AASは、スペシャルオーダーを意味する「A」と、工場の名前である「AS」を表します。
見たことのないアルファベットを見ると「もしかして偽物?」と不安になってしまうかもしれませんが、「AAS+5桁の数字」であれば、特注品の証拠ですので、心配はいりません。
製造時期によってシリアルナンバーの色が異なる
ヴィトンは、製造時期によってシリアルナンバーの色が異なります。
例えば、赤や黒、金、銀、エンボスタイプなど、様々な色や刻印方法があります。
シリアルナンバーの色が他のアイテムと違うことで「偽物なのでは?」と不安を感じてしまうことがあるかもしれません。
しかし、シリアルナンバーの色の違いは「製造時期の違い」によるものですので、必ずしも偽物とは限りません。
まとめ
ルイヴィトンには「シリアルナンバー」と呼ばれる刻印があり、製造国や製造日などを表しています。
自分の購入したアイテムが、いつどこで作られたのかが分かると、特別な気持ちになれるものです。
また、シリアルナンバーが読めるようになれば、偽物を見分けやすくなりますので、ヴィトンユーザーの方は読めるようにしておくと安心です。
ルイヴィトンが好きな方は、これを機にシリアルナンバーについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。