有名な高級ブランドである「ルイヴィトン」は、創立から100年以上経った今もなお、絶大な人気を誇っています。
特に、バッグや財布、アクセサリーなどは、ステータスの証明にもなるといわれるほどで、性別や年代を問わず多くのユーザーがいます。
そんなルイヴィトンには、これまでブランドを支えてきた様々なデザイナーがおり、歴史を築いてきました。
そこで、今回はルイヴィトンで活躍したデザイナーの経歴や、ブランドの歴史についてご紹介します。
目次
ルイヴィトンの歴史
まずは、ルイヴィトンの歴史についてご紹介します。
創立から今日までのルイヴィトンについて、理解を深めてみてください。
1854年にトランクを販売したことがはじまり
はじまりは1854年のことで、トランクの販売店としてスタートしました。
ルイヴィトンのトランクは、軽量で持ち運びがしやすいのが特徴でした。
パリに旅行用カバンの専門店を開き、カバン作りに尽力していきます。
王侯貴族に愛用される
ルイヴィトンは1867年のパリ万国博覧会で銅メダルを獲得したことによって、世界中にブランドが知れ渡ることとなりました。
1869年には、当時エジプト総督であった「イスマーイール・パシャ」がルイヴィトンのトランクを注文したことで、さらに注目を集めたのです。
また、ロシアのニコライ皇太子やスペイン国王アルフォンソ12世など、多くの王侯貴族にも愛用者が増えていきました。
ロンドンに進出
ルイヴィトンは1885年にロンドンへと進出しました。
模造品が出回るのを防ぐために、ベージュと茶褐色を組み合わせたチェス盤にブランド名が入ったデザインも採用しました。
その後、1889年のパリ万国博覧会で金賞を獲得し、ルイヴィトンはさらなる支持を得ることとなります。
1997年に「アパレル」を展開
ルイヴィトンが「アパレル」を展開したのは、1997年のことです。
アパレル分野のアイテムは、デザイン性や品質が評価され、人気を集めました。
次第に、ルイヴィトンは時計やアクセサリー、財布なども展開するようになり、現在のような巨大ブランドへと成長したのです。
ルイヴィトンのデザイナー
ルイヴィトンには、これまで様々なデザイナーが所属し、多くのアイテムを手掛けてきました。
ここからは、ルイヴィトンのデザイナーをご紹介します。
マーク・ジェイコブズ
出典元:https://jp.louisvuitton.com/
ルイヴィトンのデザイナー第一人者であるのが「マーク・ジェイコブズ」です。
1963年にニューヨークで生まれたマーク・ジェイコブズは、1997年にルイヴィトンのアーティスティックディレクターに就任しました。
マーク・ジェイコブズは、ヴィトン初のプレタポルテ担当として、デザインをはじめ、マーケティング分野にも携わり、これまで「老舗バッグブランド」として知られていたルイヴィトンのイメージを、「最先端のファッションブランド」に押し上げたのです。
また、マーク・ジェイコブズは、現在のルイ・ヴィトンの定番である「ヴェルニライン」の考案者でもあります。
1998年には、「モノグラム・ヴェルニ」を発表しました。
マーク・ジェイコブズは、日本のアーティストとのコラボも果たし、「モノグラム・マルチカラー」も展開したのです。
なお、マーク・ジェイコブズは2013年に、ルイヴィトンのデザイナーを退任しています。
ポール・エルバース
出典元:http://www.castingnieuws.nl
オランダ出身のポール・エルバースは、2006年にルイヴィトンのメンズディレクターに就任したデザイナーです。
ポール・エルバースは、「モノグラム・キャンバス」では本来ヌメ革を使用する部分に、ブラックレザーを施した「モノグラム・マカサー」を発表しました。
まさしくメンズ向け商品として人気を博し、さらに顧客を増やすことに成功したともいえるでしょう。
ポール・エルバースは、2011年にデザイナーを退任し、以降は自身のブランドに専念しています。
キム・ジョーンズ
出典元:http://louisvuitton.com
キム・ジョーンズは、数々の印象深い作品を残した、ルイヴィトンデザイナーの一人です。
キム・ジョーンズは、1976年にロンドンで生まれ、2008~2011年まで、有名ファッションブランド「ダンヒル」のクリエイティブディレクターを務めました。
キム・ジョーンズは、ダンヒルのクリエイティブディレクターを退任後、同年にルイヴィトンのメンズアーティスティックディレクターに就任したのです。
キム・ジョーンズが、マサイをテーマにして作り上げた奇抜なチェック「ダミエマサイチェック」は、個性的で話題を呼びました。
ハイファッションにストリートの色を加えたようなアイテムを残したキム・ジョーンズは、クリエイティビティ溢れるデザイナーだったのです。
キム・ジョーンズは、2018年にルイヴィトンを退任しました。
その2か月後、キム・ジョーンズは「ディオール・オム」のレディ・トゥ・ウェアと、アクセサリーコレクションのアーティスティックディレクターに就任しました。
ニコラ・ジェスキエール
出典元:http://louisvuitton.com
2013年以降、ルイヴィトンのアーティスティックディレクターとして活躍しているのは、ニコラ・ジェスキエールです。
ニコラ・ジェスキエールは、1971年にフランスで生まれたデザイナーです。
ファッションの専門学校などへは通わなかったものの、様々なブランドで経験を積み、24歳頃にフリーランスのデザイナーとしてファッションブランド「バレンシアガ」のライセンス部門を担当しました。
その後、有名なデザイナー「ジャンポール・ゴルチエ」の元でデザイナーとしての経験を積みました。
ニコラ・ジェスキエールが、ルイヴィトンのアーティスティックディレクターに就任したのは、それからおよそ15年後のことです。
ニコラ・ジェスキエールは、日本のゲームとのコラボも果たし、日本で大きな反響を呼びました。
ヴァージル・アブロー
出典元:https://www.fashionsnap.com/
ヴァージル・アブローは、2018年から2020年3月現在に至るまで、ルイヴィトンのメンズクリエイティブディレクターに就任し、活躍しています。
ヴァージル・アブローは、有名ミュージシャン「カニエ・ウエスト」の事務所でクリエイティブディレクターを担当しました。
2014年には、ヴァージル・アブロー自身のブランド「オフホワイト」をデビューさせ、ストリートファッションのジャンルで服飾界を引っ張っていく存在となります。
ヴァージル・アブローは、ルイヴィトン初の黒人デザイナーとしても注目を浴びました。
ヴァージル・アブローは、2018年にルイヴィトンのデザイナーに就任後、2019年にファーストコレクションを発表しました。
ファーストコレクションでは、ラグジュアリーとストリートを掛け合わせたデザインが人気を呼びました。
ちなみに、ヴァージル・アブローは、デザイナーの他、実業家や建築家としても活躍しています。
まとめ
ルイヴィトンは、現在のような巨大ハイブランドとしての地位を築くまでに、様々なデザイナーに支えられてきました。
デザイナーそれぞれの個性やセンスを発揮したアイテムは、世界中で評判となり、ルイヴィトンの名をより世界中に広げるだけでなく、現在のブランドイメージ「最先端のファッションブランド」を定着させたのです。
ルイヴィトンがお好きな方は、ぜひブランドの歴史にも触れ、より理解を深めてみてください。