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ジル・サンダーはドイツ出身のファッションデザイナー「ヘイドメリー・ジリーン・サンダー(通称:ジル・サンダー)」が立ち上げたファッションブランドです。
ブランドコンセプトである「装飾なきシンプルなデザイン」を創業当初から一貫し、品格あるミニマリズムに定評があります。
最近では、日本のユニクロとコラボレーションした高品質なアイテムも話題となりました。
本記事では、ファッションブランド・ジル・サンダーの誕生から現在に至るまでの歴史や人気の理由、買取を依頼する際のポイントなどをまとめました。
目次
創業者『ジル・サンダー』の経歴
(出典:https://www.fashionsnap.com/article/2012-02-25/jil-sander-return/)
創業者のジル・サンダーはドイツ北部にあるシュレスヴィヒ=ホルシュタイン州ヴェッセルブレンの出身で、ハンブルクにあるクレフェルト・スクール・オブ・テキスタイル専門学校を卒業しました。
専門学校を卒業してからはテキスタイル・エンジニアとして働き、その後に渡米して、カリフォルニア大学に2年間留学します。
留学を終えてからはニューヨークの出版社に就職し、マッコールズやコンスタンスなどの女性専用雑誌のファッション・ジャーナリストとして活躍しました。
1965年 ジル・サンダー設立
1965年にドイツへ帰国したジル・サンダーは、1968年にハンブルクにブティックを開設し、自らの会社を立ち上げます。
設立当初はオリジナルのファッションブランドではなく、主にソニア・リキエルやティエリー・ミュグレーなどを取り扱っている、セレクトショップ形態の店舗でした。
自らがデザインを手がけた服は、ほんのわずかしか販売していなかったようです。
1973年 ファッションデザイナーとしてのスタート
1973年に進出したパリ・プレタポルテ・コレクションで、ファッションデザイナーとしてデビューを果たします。
ですが、ジル・サンダーのデザインは時代の流れに合わず、1980年に一度撤退しました。
1985年には活動拠点をミラノへと移して再出発を切り、2年後の1987年にミラノコレクションに参加します。
それがきっかけとなり、脚光を浴びて一気にトップブランドの座へと登りつめて、世界的有名ブランドになりました。
1999年 プラダグループとの統合
ブランドの絶頂期にあった1999年、プラダグループが全体の75%を取得する形式で買収したことで、ジル・サンダーはプラダ系列ブランドとなります。
更なる成長を求めた結果、強力な経営パートナーシップが必要と判断したことが主な理由だと言われています。
プラダ系列への統合後は、親会社となったプラダとの価値観の相違から、経営方針をめぐって衝突することが多くなりました。
一切の妥協を許さず、素材の品質を落としたくないと考えるジル・サンダーに対し、プラダグループは素材のコスト削減を求めます。
そういった意見の食い違いが多かったこともあり、2000年には一度自社の経営から撤退しました。
2003年にはクリエイティブ・ディレクターとして復帰しますが、プラダとの方向性の不一致は変わらず、2004年に再度辞任します。
これ以降、ジル・サンダーはファッションの表舞台からは長らく姿を消すことになります。
2009年 ユニクロとのコラボ
再び姿を見せたのは、2009年3月、ユニクロを運営している日本のファーストリテイリング社が、ジル・サンダーが代表を務めているコンサルティング会社との間に、デザインコンサルティング契約を結んだと発表したときです。
この契約で、ジル・サンダーはユニクロの高価格ライン「+J」のデザインと、ユニクロ商品全体の監修を行いました。
ジル・サンダーはファッションデザインへのこだわりが強く、純粋で高品質であることを追求していましたが、世界中の多くの人が手に取りやすい、洗練された規格品が服にも必要だと考えました。
ユニクロと力を合わせればその実現が可能なのではと思ったことから、依頼を引き受けたようです。
2011年6月23日にデザインコンサルティング契約の終了が発表され、「+J」も2011年の秋冬シーズンで終了とされていましたが、2020年秋冬コレクションで待望の復活を遂げました。
ユニクロの通常商品を遥かに上回る価格設定にも関わらず、「+J」シリーズは飛ぶ鳥を落とす勢いの人気を博しています。
2012年 ジルサンダー氏がデザイナーとして復帰
その翌年の2012年、ラフ・シモンズの後任として、ジル・サンダーがクリエイティブ・ディレクターに復帰することが発表されます。
2013年のS/Sシーズンからは、再びデザインを手がけるようになりました。
ジルサンダーの特徴
出典:Shutterstock
ブランドものは派手なデザインが多い印象がありますが、ジル・サンダーはシンプルなデザインが多いところが特徴です。
あまり派手な装飾はせず、機能的な部分や美しさを求めた、ミニマルなデザイン性があります。
繊細で洗練されたデザインの高品質な服からは、ジル・サンダーのファッションデザイナーとしてのこだわりを感じます。
妥協を許さない姿勢で服作りをしているのがうかがえるところも、ジル・サンダーの魅力であり、人気の理由です。
ジルサンダーの買取について
ジル・サンダーではレディース服にメンズ服、バッグなど、様々なモデルの商品が数多く販売されています。
何年も前の古いデザインの商品ももちろん買取可能、特に新作のモデルに関しては積極的な値段での買取を実施中です。
状態や色味などにより買取価格は異なりますが、弊社独自のシステムで最新取引相場の徹底把握や高く売れる再販ルートをリサーチし、できる限りの高値で買取いたします。
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