金は高価なものだけに、本物だと思っていた製品が偽物だったとしたら大きなショックです。
世の中には人をだます目的で作られた精巧なニセのインゴットも存在し、知識のない状態では見分けるのが難しいのが現状です。
今すぐにできる、インゴットが偽物かどうかを確認する方法をご紹介します。
目次
貴金属の偽物はどういう物なのか?
金などの貴金属は高値で取引されるため、残念ながら偽物も出回っています。
フェイク品であると認識して扱うぶんには何ら差し支えありませんが、本物だと偽って取引すれば大問題です。金の偽物にどういったものがあるのかをご紹介します。
1.メッキや金張りで見ただけでは分かりにくい
1つ目は、メッキや金張りを施し金に見せかけている商品です。
メッキとは鉄や真鍮などの表面に薄い膜を張り、貴金属の色味や輝きを出す技術です。
金張りとはメッキよりも厚い金属のプレートを表面にはりつけるもので、メッキと違い、はげることがありません。
金メッキはゴールドプレート(GP)、金張りはゴールドフィールド(GF)とも呼ばれます。
どちらもなんらかの素材を金で覆う技術ですので、見た目だけで本物と区別を付けるのはかなり困難です。
ただし、ジュエリーなどにはよく使われる手法であり、本物でないと承知のうえで売買するのは問題ありません。
2.刻印された品位と金の純度が異なる
2つ目は、刻印と実際の素材が異なるケースです。「表記の偽装」ともいえるでしょう。
貴金属の純度(品位)は千分率で表され、たとえばインゴットの表面に「999.9」と記されていれば純度99.99%の金(純金)が使われているという意味です。
しかし、純金を示す刻印があるにもかかわらず、実際には純度の低いK18やK10などの金合金が使われていたらそれはインチキです。
純金と金合金では、当然ながら純金のほうが価値が高く、高額で取引されます。
ゴールドのジュエリーやインゴットを買うときは、事前に金の品位に関する表記について確認しておくといいでしょう。
3.1と2の両方
3つ目は、メッキや金張りの製品に本物だと誤認させるような刻印があるケースです。
刻印は絶対に必要なものではありませんが、虚偽(うそ)の刻印を打つことは犯罪です。
このケースでは、消費者や貴金属買取業者をだます目的で作られたものだと考えて間違いないでしょう。
人をだますための偽物は、見た目や重さといった細かい部分まで似せて作られていることが多く、知識のない素人では見破るのが難しいのが現状です。
ただ、国内の正規販売店で買うのであれば偽物を掴まされることはなく、市場に流通することもほぼありません。
しかし、ネットオークションやフリマアプリで見知らぬ人から購入した、人から譲り受けたといった場合は注意しておきましょう。
インゴットの偽物の見分け方
資産として人気のある金のインゴット(延べ棒)やバーにも偽物が存在します。
将来の蓄えとして入手したものが二束三文の値しかつかないようなまがいものだったとしたら、目も当てられません。インゴットの真贋を判別する方法についてご紹介します。
1.刻印をチェック
まずは刻印をチェックしましょう。
インゴットの表面には、純度を示す「品位」のほか、「重量」「通し番号」「地金商の商標やブランドマーク」などが刻印されています。
「999.9」「FINE GOLD」という刻印が、純金であることの証明です。
刻印そのものが虚偽であるケースを除き、信頼のおける地金商のマークがあれば信頼度は高いでしょう。
2.磁石をくっ付けてみる
金は磁石には反応しません。磁石に反応してくっつくのは、鉄、ニッケル、コバルトなどです。
もし金に磁石を近づけて反応する場合は、こういった金属にメッキなどの加工がほどこされている可能性があります。
ただし、磁石に反応する金属はさほど多くなく、銀、銅、アルミニウム、スズなども反応しません。
磁石にくっつかないからといって、必ずしも本物の金であるとはいえないのです。
あくまでも、自分で真贋を確かめるための方法の1つとして覚えておきましょう。
3.比重をチェック
金は密度が大きく非常に重い金属です。
純金の場合、1立方センチメートルあたりの重さは19.32 g。同じ体積の鉄が7.874 g、アルミニウムが2.6989 gであることと比べるとかなりの質量です。
つまり、金以外の金属で偽物を作ろうとすると、大きくしたり厚みをもたせたりしないと重量が足りなくなるというわけです。
比重を調べるのは金の真贋を見分ける一般的な方法で、買取業者では比重計が用いられます。
純金と比重がほとんど同じ「タングステン」に注意
タングステンの1立方センチメートルあたりの重さは19.30gで、金とほぼ同じです。
そのため比重検査だけでは金との違いがはっきりとは分かりません。タングステンが使われているフェイク品については、別の方法を併用して判別する必要があります。
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