愛用してきたエルメスがいくらで売れるのか知りたい、またどのような状態でも売れるのか気になる、という方は少なくないでしょう。
こちらの記事では、使っていたエルメス、もしくはもらったけれど使う予定がないエルメスの買取を検討している人に向け、最新のエルメス買取情報をまとめています。
エルメスが高く売れる理由、またエルメスのバッグや財布・時計で人気のシリーズや買取相場、そして損をせずに高く売るためのコツについても紹介しています。
本記事で得た情報を参考に、満足のいくエルメス買取を目指してください。
目次
エルメスが高額買取される理由
エルメスは高く売れるブランドとして知られ、有名なアイコンバッグ「バーキン」や「ケリー」に至っては、定価以上の価格がつくこともあります。
ここではなぜエルメスが高額買取されるのか、その理由を以下2つのポイントから解説します。
- ●上質なレザーを使用する歴史ある一流ブランド
- ●バーキンやケリーは顧客にしか案内されない
上質なレザーを使用する歴史ある一流ブランド
名だたるハイブランドが集まる本国フランスにおいても、エルメスはその並々ならぬ職人気質で、良質なものづくりを追及しているブランドとして知られています。
とりわけ使用する素材へのこだわりは、徹底しています。牛革においては、1万頭からわずか30枚程度しか取れないとされる最上級の部位のみを使用。さらには、傷などが一切見られない高品質なレザーしか使いません。
歴史ある一流ブランドの名にかけて、品質への妥協を一切許さないのがエルメスなのです。
バーキンやケリーは顧客にしか案内されない
エルメスを象徴するバーキンとケリーですが、この2つのバッグは流通量が極めて少なく、欲しい時に店頭ですぐに購入できるものではありません。
正規店でバーキンやケリーを購入する場合は、店側から入荷案内が来るような上客になっていることが大切です。
この場合でも、必ずしも希望するサイズやカラーが入荷しているとは限らないのが現状でしょう。
エルメスのバーキンやケリーが、中古買取市場において定価以上の高額取引されている理由は、こうした入手困難な状況が背景にあります。
エルメスの買取相場
こちらでは、エルメスバッグや小物の代表的なシリーズを取り上げ、その特徴や買取相場をまとめました。
また、シリーズの中でも特に需要が高く、高価買取されやすいモデルのサイズやカラーなども紹介しますので、エルメス買取の際に参考にしてください。
バーキン
エルメスのアイコンバッグとして、定価以上の高額査定で取引されることもある「バーキン」。そのなかでも特に高価買取されているサイズは「バーキン25」と「バーキン35」です。
通常はバッグのサイズが大きくなるにつれて定価も上がりますが、小さめのサイズが好まれる日本では、サイズの小さいバーキンに需要があり、査定価格も高くなります。
また高値が付きやすいカラーは、黒かエトゥープです。エトゥープはブラウン系のグレーにゴールドが入った、エルメス独自のカラーで人気。素材やカラー、サイズで買取価格が変動しますが、買取相場は800,000~1,500,000円で取引されています。
ケリー
バーキンと並んで、エルメスを代表するもうひとつのアイコンバッグがケリーです。
ケリーは使用している素材そのものが高価なこと、またバーキンに輪をかけてフォーマルなデザインであることから、元の定価が高額に設定されています。
定価がそもそも高額、そして入手しにくいことから希少性が高く、買取価格は高騰しがちです。
特に「ケリー25」「ケリー28」「ケリー32」の3サイズ、そして素材は、ボックスカーフかトリヨンに買取人気が集まっています。
買取相場は、400,000~1,500,000円です。
ガーデンパーティ
日本において中古市場での需要が高く、買取人気の安定しているシリーズが「ガーデンパーティー」です。
とりわけ買取相場が高騰しているのは「ガーデンパーティーPM」となっており、その次にひと回り小さい「ガーデンパーティーTPM」が続きます。ミニタイプの「ガーデンパーティーTTPM」も、近年注目が高くなっています。
カジュアルなキャンバスバッグのイメージがあるガーデンパーティーですが、買取価格が高くなるのはネゴンダやカントリーなどのレザー製のものです。
また人気のカラーは、黒やエトゥープ、そしてゴールドなどの定番カラーに加え、デニムのブルーやオレンジなどのカラーの需要も高騰傾向があります。
買取相場は100,000~300,000円。
エブリン
エルメスのイニシャル「H」がパンチングされている、象徴的なデザインの「エブリン」。
同社で高級馬具のデザインを担当していたエブリン・ベルトランの名前に由来しており、モデルチェンジを経て「エブリン Ⅰ」「エブリン Ⅱ」「エブリン Ⅲ」までそろっています。
収納力や耐久性が高いエブリンは、馬具やブラシなどを持ち運ぶために配慮されたという、楕円形のフォルムが特徴的なショルダーバッグです。
特に比較的丈夫な素材である、トリヨンやエプソンでつくられたエブリンは、高価買取が期待できるでしょう。買取相場は、70,000~250,000円。
ピコタン
エルメスの中では比較的手の届きやすい価格に設定されており、使い勝手の良いカジュアルなバッグとして認識されているのが「ピコタン」です。
サイズはPM、MM、GM、TGMが基本の4サイズで、数はあまり多く出回っていないものの、TPMやマイクロサイズも存在します。
このなかでも買取人気の高いサイズが「ピコタンPM」と「ピコタンMM」、また店舗によっては「ピコタンGM」も需要があります。
人気カラーは定番のエトゥープやブラックに加え、ローズカラーなど発色の鮮やかな明るいカラーも高価買取される可能性が高くなっています。買取相場は150,000~280,000円。
時計
出典元:https://www.hermes.com/
エルメスの時計も、バッグ同様に買取人気の高いアイテムとなっています。
Hのデザインが施された象徴的な「Hウォッチ」や、2018年の生産終了までロングセラーを続けた「クリッパー」などは中古市場で取引されることの多いシリーズです。
ケリーバッグのデザインを時計に応用した「ケリーウォッチ」、また「ケープコッド」や「アルソー」なども名作として知られています。
エルメスの時計は、ベルトにも品質の高いレザーが使用されているため、ベルト単体も買取可能なほど需要があります。買取相場は50,000~200,000円。
スカーフ(カレ)
出典元:https://www.hermes.com/
フランス語で正方形を意味する「カレ」と呼ばれるエルメス スカーフの用途は、首に巻いたり肩に羽織ったりするだけに留まりません。
アパレルアイテムとしての役割以外にも、スカーフをバーキンやケリーなどのバッグに巻きつけ、オリジナリティを持たせたワンポイントとして愛用する人も増えています。
モチーフによって買取価格は変化しますが、人気のスカーフはやはりエルメスらしさが感じられる馬具の文様があしらわれたものです。買取相場は5,000~15,000円。
財布
エルメスは財布のラインナップも豊富です。特に「ケリーウォレット」を始め、エブリンや「コンスタンスロング」など、定番バッグのデザインが財布に応用されたコレクションは人気があります。
そしてHマークでひと目でエルメスと分かる「ベアン」や、ベアンとともにロングセラーとなっている「ドゴン」は、レディース・メンズどちらも需要が高めです。
また人気の形状は、容量が大きく機能性の優れた「アザップロング」など長財布のほか、二つ折りのコンパクトタイプがあります。財布の内側にシルクが施された「シルクイン」も、エルメスらしい上品な仕上がりの財布として知られています。
買取相場は50,000~200,000円です。
高値で売れるエルメスの特徴
高値で売れるエルメスには、以下のような特徴がみられます。もし手元のエルメス アイテムがこの特徴に当てはまるなら、高価買取のチャンスかもしれません。
- ●人気カラーのブラックやエトゥープ
- ●高値で買取されている素材はトゴ
- ●使いやすいコンパクトなサイズ感
- ●流通量が少ないゴールド金具
人気カラーのブラックやエトゥープ
人気カラーの価格差は、そのときのトレンドによって変化することもありますが、年々広がりを見せている傾向があります。
この傾向は、中古買取市場で常に需要が高いバーキンのようなアイコンバッグでも同じです。
ブラックやエトゥープなど人気色のバーキンと、その他カラーのバーキンとでは、買取相場に50万円前後の価格差がでることもあります。
トレンドに左右されることなく、安定した買取価格が見込めるのは、ブラックやエトゥープなどのモノトーンカラーと考えて間違いないでしょう。
高値で買取されている素材はトゴ
厳選された高品質な素材を使用しているエルメスですが、なかでも丈夫で耐久性があり、傷が目立たないこと、そして比較的軽量なことで人気のある牛革が「トゴ」です。
トゴが使用されたバッグは、カジュアルなファッションにも合わせやすく、需要があるため買取価格も高値で取引されています。
またトゴより多少値は下がるものの、他には「トリヨンクレマンス」や「エプソン」も、高価買取につながりやすい素材です。
対して定価はトゴより高くても、繊細な素材である「ヴォー・スイフト」などは買い手がつきにくく、買取価格が低めに設定される可能性もあります。
使いやすいコンパクトなサイズ感
バーキンやケリーに関しては、使いやすいコンパクトなサイズ感のモデルが高額査定につながりやすい傾向があります。
特にバーキンはバーキン25がもっとも査定価格が高く、続いてバーキン30と、横幅が30㎝以下のものが人気です。
コンパクトなサイズのほうが人気なのは、大きいサイズになるほど重くなり、持ち運びに不便、という声が多いことがまず挙げられます。
そしてもうひとつの理由は、小さいサイズになるほど市場に流通している数が少なくなることです。希少価値が高まるほど買取価格が上がるため、買取相場が高騰するという現象が起きています。
流通量が少ないゴールド金具
こちらもバーキンの例ですが、バーキンの金具には大きく分けて「ゴールド」と「シルバー」が見られます。
ゴールドとはいっても金メッキですが、ゴールド金具のバーキンは市場に流通している数が少なく、シルバー金具と比較して買取相場に5万円前後の差がつく場合があります。
ゴールド金具のバーキンの流通量が少ない理由は、10年ほど前にシルバー金具のバーキンが流行したため、中古のバーキンにシルバー金具のものが多くなっているからです。
エルメスをさらに高く売るために
高値で買取してもらうことが可能なエルメスですが、そのエルメスをさらに高く売るためには、以下のようなポイントに注意してください。より高価買取が狙えるチャンスが高まります。
- ●付属品・ギャランティーカードを査定に出す
- ●きれいにメンテナンスする
- ●できるだけ早めに査定へ出す
付属品・ギャランティーカードを査定に出す
エルメスのバッグを購入する際に付いてくる箱や保存袋は、単体でも価格が付くほど価値のあるものと考えてよいでしょう。
特にバーキンやケリーの買取で欠けてはならないのが、カデナ(鍵)やクロシェット(鍵入れ)です。これらの付属品が査定時にそろっていないと、査定価格に影響する可能性は高くなります。
またショルダーストラップがついているモデルの場合、査定時にそろえておかないと買取価格に数万円の差がつくかもしれません。
エルメスの高価買取を目指すなら、購入時の付属品はすべてそろえるようにしてください。
きれいにメンテナンスする
中古ブランド品は、購入時に近いできるだけきれいな状態であるほど、買取価格が高くなります。
革製品はレザークリーニングを使って汚れを落とせますが、なくても乾いた柔らかい布で表面のホコリや油分を軽く拭いておくだけでもツヤが出てきれいになります。
また湿気は革製品の大敵ですので、除湿剤などで湿気が付かないように日頃から気をつけてください。適度に風通しをおこない、買取対象となるアイテムのニオイをとっておくことも大切です。
できるだけ早めに査定へ出す
エルメスの主なバッグには製造年が刻印されていますが、製造年が新しいものほど高価買取になる傾向があります。
これは同じモデル・素材・カラーのものでも、製造年から5年経過するたびに5万円~10万円近く買取相場が下がってしまうためです。
使用回数が少ないものでも、保管している間に経年劣化は進みます。製造年から時間が経っていても、状態の良いものほど査定価格は上がるため、使用しないエルメスはできるだけ早めに査定に出しましょう。
エルメス買取のQ&A
こちらではエルメス買取によく見られる質問とその回答をまとめましたので、参考にしてください。
製造年代を確認する方法は?
エルメスは製造年が新しいものほど高価買取になる傾向がありますので、売却しようと考えているアイテムの製造年確認は大切です。
バーキンの場合、2015年以前に製造されたものと、2016年以降に製造されたものでは、製造年の刻印された場所が以下のように変わりますので、ご注意ください。
- ・2015年以前のバーキン:右側ベルトの裏側
- ・2016年以降のバーキン:バッグ内側の左側面上部
2015年以前のバーキンと2016年以降のバーキンとでは、同じモデルで同じ条件でも買取相場に20万円近くの差が出る場合もあります。
付属品・ギャランティーカードがなくても売れる?
エルメスのバッグ単体でも買取可能としている買取店はあります。
ただし先にもお伝えした通り、エルメスのバッグを購入する際に付いてくる箱や保存袋などの付属品は、付属品だけでも価格が付くほど価値のあるものです。
したがって、これらの付属品が査定時にそろっていないと、査定価格に影響する可能性は高くなります。そしてバーキンやケリーの買取で欠けてはならないのが、カデナやクロシェットです。
またショルダーストラップなどは、査定時にないと買取価格に数万円の差が生じるケースもあるとされていますが、買取自体は可能と考えてよいでしょう。
状態が悪くても高値がつく?
エルメスの場合、使い古されてベルトがボロボロの時計、また状態が悪く型崩れしたバッグでも、買取そのものはしてもらえる可能性が高いです。
ただし上記のような状態は、ジャンク品として査定価格の減額が避けられないと考えられるため、高額査定はあまり期待しないほうがよいかもしれません。
状態が悪くても高値で取引されるケースは、元々の販売価格が高額で、メンテナンス次第で高価格での再販が可能な場合です。
この場合でも、買取価格は高くて定価の半額もしくはそれ以下、と見積ってください。
高額買取が期待できる買取店を選ぶポイント
高値で取引されやすいエルメスの傾向が分かったところで、どこの買取店へ持っていけば高価買取の可能性が高くなるのでしょうか。
こちらでは、高額買取が期待できる買取店選びのポイントを以下のようにまとめました。
- ●ブランド専門店へ売る
- ●エルメスの買取実績が豊富
- ●買取方法が選べる
ブランド専門店へ売る
高価買取が期待できるエルメスのアイテムは、ブランド品の知識や査定経験豊富なブランド買取専門店に依頼するのが賢明でしょう。
仮にブランド品に特化していないリサイクルショップなどに依頼した場合、エルメスのブランド価値を正確に把握しているとは限りません。
その場合、中古買取市場で需要があるにもかかわらず、古いモデルだからと買取相場に見合わない価格をつけられてしまう可能性もあります。十分ご注意ください。
エルメスの買取実績が豊富
店舗の公式サイトにエルメスの買取実績や買取相場が紹介されているお店なら、事前に買取価格も予想しやすく安心して依頼できるでしょう。
またバッグや時計、小物などエルメスのアイテムに目立つ傷や汚れがある場合、買取店によっては減額もしくは買取不可になる場合もあります。
しかしエルメスの買取実績が豊富で、買取強化をしている店なら、多少の傷では減額にならない場合もあるため、そのような買取店を探して売るようにしてください。
傷や汚れありのエルメスでも買取可能としているのは、その店が幅広い再販ルートを確保しているからと考えられるので、おすすめです。
買取方法が選べる
直接店頭で売る以外にも、宅配・出張買取など、自分に合った買取方法が使えるお店かどうかも買取店選びのポイントとして大切な要素と言えます。
宅配買取と出張買取は、自宅にいながら査定から買取まで一括で手続きが済ませられる便利なサービスです。これらは近くに店舗がない方や、店舗へ行く時間が取れない方、大量に売るものがある方に向いている買取方法になります。
多くの買取店で宅配送料や出張費は無料ですので、気軽にご利用ください。お店によっては出張買取の条件が異なりますので、条件に合うか事前に問い合わせて確認するようにしましょう。
買取エージェントはエルメスの買取に強い
最後に、時計やバッグ、貴金属・宝石、アパレルなどのブランド品買取に特化している買取専門店「買取エージェント」を紹介します。
東京や大阪に計6店舗を展開している買取エージェントは、店頭買取のほか、全国どこでも送料無料の宅配買取、出張費無料の出張買取にも対応しています。
いずれの買取方法も査定は無料ですので、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
エルメスを高価買取中
買取エージェントで2021年3月から5月にかけて買取された、主なエルメスバッグの買取価格は以下のようになっています。
いずれもAランクの中古美品、または新品に近い状態のアイテムが多いですが、最大買取価格として参考にしてください。
商品名 | 最大買取価格 |
バーキン30 トゴ エトゥープ Z刻印(2021年) | 2,400,000円 |
ケリー28 エヴァーカラー ローズエテ Y刻印(2020年) | 1,580,000円 |
ピコタンロックPM トリヨンクレマンス ローズエクストリーム | 250,000円 |
ガーデンパーティーTPM ネゴンダ ゴールド O刻印(2011年) | 250,000円 |
エブリンIII PM トゴ ダークブラウン N刻印(2010年) | 150,000円 |
ケリーウォレットロング シェーブル バンブー T刻印(2015年) | 150,000円 |
査定歴10年以上のプロが丁寧に見極める
買取エージェントに在籍する査定士は、買取業界での査定歴が平均して10年以上のベテランがそろっています。
高額なエルメス製品の査定に、エルメスの豊富な知識と査定経験が問われるのは、想像に難くないでしょう。買取エージェントの査定士は、最新のエルメス市場取引価格を常に調査し、定期研修を受けて日々査定力を磨いています。
また買取エージェントでは、数十年前のエルメスアイテムの高価買取が可能です。バッグや財布、時計だけではなく、エルメスの靴やアパレル・食器類なども買取していますので、ご相談ください。
自社オークションの開催で相場を常に把握
買取エージェントが属する株式会社「トップガイ」は、小売りや買取、オークションを運営する「一風騎士(いっぷうきし)ホールディングス」のグループ企業です。
世界的に見て、品質や状態の優れた日本のリユース製品需要は、年々高まっていると言えます。そこでオークションによってその日本のリユース品を世界に届けたいと考えた同社は、2013年より自社でオークション事業をスタートさせました。
オークション開催と並行し、国内外に豊富な販売ルートを持っていることから、市場相場と高く売れる地域の把握に努めて買取をおこなっています。