エルメスの偽物を見破る方法は?【現役鑑定士が教える!】

作成日:2020年06月03日
最終更新日:2022年05月12日

エルメス

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エルメスは、富裕層向けとして知られるハイブランドの一つです。

アイテムのデザイン性や耐久性などが評価されていて、世界中で愛されているブランドでもあります。

しかし、エルメスは偽物が非常に多く、知らずにコピー品を購入してしまう方も少なくありません。

そこで、今回はエルメスの偽物を見破る方法について、現役鑑定士がお教えします。

エルメス「バーキン」「ケリー」の偽物を見破るポイント

エルメスの「バーキン」「ケリー」の偽物を見破るにあたり、どのようなチェックポイントがあるのでしょうか。

ブランドを取り扱うプロがチェックしているポイントを解説します。

刻印

エルメスの偽物を見破るポイントの一つが「刻印」です。

本物は、文字をプレスしてから、その上に金の塗料を塗布していますので、メリハリがあり、くっきりとしています。

一方、偽物はプレスされておらず、メリハリのないぼやけた刻印となっています。

また、エルメスの刻印は「記号+アルファベット」の組み合わせですので、それ以外の組み合わせの場合は偽物です。

素材の見た目

「素材の見た目」のイメージ画像

エルメスはバッグの素材の見た目に、本物と偽物とで違いがあります。

本物のエルメスの場合、人気のトゴ素材なら表面の凹凸が深く、目が大きめです。

しかし、偽物は表面の凹凸が浅く目が細かくなっています。

とはいえ、素材の見た目だけで判断するのはプロでも難しいので、他のポイントと組み合わせながらチェックしてみてください。

金具

「金具」のイメージ画像

エルメスは、バッグに使用している金具で偽物を見破れます。

例えば、本物は金具が綺麗に縁取りされていて、見えにくい部分もしっかりと丁寧に仕上げられています。

偽物は縁取りに手を抜いていたり、仕上げが雑だったりと、アラが見つかります。

カデナ(南京錠)には、鍵穴の下に年式を表した4桁の数字が刻印してありますので、「存在する番号か」をチェックすると偽物を見破れます。

また、鍵を見ると、偽物のほうが若干小さいサイズであることが多くあります。

さらにファスナーのタグを見ると、本物のほうが繊細でシャープな形状であるのに対し、偽物は太くて薄く、チープな印象です。

「鋲」のイメージ画像

(出典:楽天市場 https://item.rakuten.co.jp/brandacross/2609/)

エルメスは「鋲」で、偽物を見分けられる場合があります。

バッグを床に置いたときに革が床に触れないよう、エルメスのバッグの底には4つの鋲があります。

本物は、その底鋲がシャープな形状で、簡単に取れないようにしっかりと取り付けてあります。

偽物は歪んだ形状であったり、取れやすかったり、という問題があるのです。

しかし、最近作られた偽物の中には、本物同様の形状や丈夫さを備えている場合があり、見分けが難しいこともあります。

ファスナー

バッグの内側のファスナーが、偽物のエルメスを見分けられるポイントです。

バッグを開き、内部のポケットにあるファスナーのつまみを見てみましょう。

本物は、つまみがしっかりと横向きになっているのに対し、偽物はつまみが下に下がり、だらしない印象を受けます。

しかし、中にはコピー品であるにもかかわらず、つまみが本物同様にしっかりと横向きになっている場合もありますので、注意が必要です。

革と金具が密着しているか

エルメスの偽物を見分けやすいポイントに、「革と金具が密着しているかどうか」があります。

本物は、革と金具がしっかりとくっついていて、一切の隙間がありません。

しかし、偽物は革と金具が密着しておらず、隙間が生じていることが多々あります。

革と金具が密着しているかを確認するときは、横から見るとわかりやすいのでおすすめです。

縫製

「縫製」のイメージ画像

エルメスの偽物を見破るときには「縫製」をチェックしてみましょう。

本物は、革に糸が食い込むようにしっかりと縫ってあります。

偽物を見ると、革に糸が食い込んでいません。

また、本物の縫い目を見てみると、ミシン縫いであれば表から見ると右上がり、内側から見ると縫い目が平行になっています。

そして、手縫い部分に関しては裏・表どちらから見ても右下がりの縫製です。

本物であっても、ミシン縫いと手縫いが混在します。

その点、偽物の縫い目を見てみると、すべてがミシン縫いでしょう。

さらに、本物は縫い終わりの縫い返しも革に食い込んでいますが、偽物は縫い返しも革から浮いたようにあまいものです。

ニオイ

エルメスの偽物を見破るには「ニオイ」を確かめてみると良いでしょう。

本物のエルメスであれば、本革独特のニオイを感じられるのに対し、偽物は合皮特有のニオイ(ゴムや接着剤のような感じ)がします。

合皮のニオイがわかる方は、エルメスのバッグのニオイも確かめてみてください。

金具を動かしてみる

エルメスの偽物を見破るにあたり、「金具の使用感」は重要なポイントです。

エルメスのバッグの上部分にある金具(上部に丸い穴があり、下部が棒のような形状のもの)を回してみると、本物は少し重みや抵抗を感じます。

偽物は、動きがスムーズ過ぎて簡単に回ってしまいます。

これでは、ちょっとした衝撃で、バッグの口が開いてしまうかもしれません。

手触り

エルメスの偽物を見破る場合は、「手触り」のチェックが必要です。

バッグに使用している素材によるものの、「本物よりも硬い」「本物よりも柔らかい」など、感触に違いがあります。

バッグの素材を確かめたうえで、「この革は硬い種類なのに、触ってみたら柔らかさを感じる」などの違和感がないかチェックしてみてください。

色味

「色味」のイメージ画像

エルメスの偽物を見破るポイントとして挙げられるのが「色味」です。

本物のエルメスは、発色が良く高級感のある印象です。

一方、偽物は本物よりも発色が悪かったり、色味がチープであったりします。

エルメスのバッグに安っぽさを感じた場合は、偽物かもしれません。

エルメスの保存袋でも偽物を見破れる

「エルメスの保存袋でも偽物を見破れる」のイメージ画像

エルメスは、付属の「保存袋」でも偽物を見破れます。

 

現在のエルメスの保存袋は、やや黄色味のあるグレーベージュです。

 

偽物はグレーが強かったり、黄色味が強かったりして、本物の保存袋とは色味が異なります。

 

また、本物の保存袋はコットン100%であるのに対し、偽物はポリエステルを使っています。

 

さらに、ロゴに注目してみると「歪み」「インクのかすれ」など偽物特有の安っぽさが見て取れます。

 

他に、「縫製」も保存袋のチェックポイントです。本物は縫い目の間隔が狭くきっちりと縫われているのに対し、偽物は縫い目の間隔が広く雑な感じです。

エルメスの偽物はプロでも判別が難しい場合がある

「エルメスの偽物はプロでも判別が難しい場合がある」のイメージ画像

近年のエルメスの偽物は本物そっくりのものが多く、プロでも判別が難しい場合があります。

 

しかし、偽物のエルメスは本物と比較すると耐久性やデザイン性、使用感に劣るものです。使い続けたときに、本物と偽物の差が明確になります。

 

だからこそ、エルメスを購入するときには、偽物を見破る必要があるのです。

まとめ

今回はエルメスの偽物を見破る方法についてご紹介しました。

エルメスは無数の偽物が出回っていますので、必ず偽物を見破ったうえで購入しなければなりません。

現在お持ちのエルメスが偽物ではないか不安な方や、これからエルメスを購入しようと考えている方は、今回ご紹介した「偽物を見破る方法」をチェックしてください。

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