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イタリアを代表するファッションブランド「GUCCI(グッチ)」。今やブランドバッグの定番中の定番とも言える存在です。ブランドロゴ「GG」を組み合わせたモノグラム柄のバッグは、街でもよく見かけるデザインだと思います。
しかし、GUCCI(グッチ)では落ち着いたカラーリングにシンプルなデザインが多かったことから、年長の方が持つブランドというイメージが強くなり、若者の間では“GUCCI(グッチ)は古い”とされていました。
ところが近年、ファッションに敏感な若者の間でもGUCCI(グッチ)の人気が沸々と上がっています。これまでの高級感ある風格は保ちつつ、まったく新しい新定番のバッグも登場し、ブランドに新しい風が吹き込みました。
レトロブームでGUCCI(グッチ)人気が再燃
出典 Pixabay
最近新たなファッションブームとして、ヴィンテージライクなテイストを取り入れたデザインが流行っています。例えば、オールドコーチや、オールドグッチなどなど。“オールド”のついた昔ながらのデザインを、現代ファッションに落とし込むのがトレンドなのです。
そんな中火がついたのは、GUCCI(グッチ)のアイコンバッグでもある「バンブー」です。ハンドル部分だけに竹を使用した独特のデザインで、1947年に登場した歴史あるモデルでもあります。竹のハンドルは奇をてらったアイデアと思いきや、誰もやったことのない融合的なデザインとしてヒットしました。
さらに、2013年にはバンブーのニューアイコンとして「バンブーショッパーシリーズ」が登場。竹のハンドルはそのままに、ボディには軽くてソフトなレザーを使用しています。リッチな雰囲気を放ちながらも、どこか懐かしさを感じるようなあたたかみのあるデザインが、バンブー最大の魅力と言えるでしょう!
いろんなスタイルに合う、バンブー
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素材に竹が使用されているため、モデルによっては着物などの和装に取り入れても上品に仕上がります。ドレスにも和服にも似合うバッグはそうありません。
バンブーは現在ラインではなく、デザインの一部として多くのバッグデザインに取り入れられています。もはやバンブーハンドル=グッチと言っても良いほどでしょう。
カジュアル使いはもちろん、ビジネスに使っても障りないシックなデザインなので、シーンを選ばず使えます。竹のハンドルはとても個性的なアクセントとして、普段のコーデを引き締めてくれます。
このように、竹の魅力を生かしたバンブーバッグは、フォーマルな装いはもちろん、若者のカジュアル服にも合わせやすいのです。
ソーホーは早くも定番人気に
出典:GUCCI ソーホー レザー スモール ディスコバッグ
レトロブームということで、GUCCI(グッチ)で長年愛されてきたバンブーが人気となりました。しかし、GUCCI(グッチ)では過去のリバイバル品だけでなく、新しいラインやデザインも続々と生まれています。
2013年に誕生した「ソーホー」というライン。モノグラムが定番だったGUCCI(グッチ)のバッグですが、シンプルデザインであるソーホーの登場は、これまでGUCCI(グッチ)に興味がなかった方たちからの注目も集めることに。2013年に登場したばかりですが、今ではGUCCI(グッチ)新定番バッグにもなっています。
上質なテクスチャードレザーに、ボディフロントには大きなダブルGロゴがエンボス加工されています。黒やベージュ、グレーといった落ち着いたカラーだけでなく、ブルー、オレンジなど、レザーと相性の良い鮮やかなカラーも採用することで、シンプルかつスタイリッシュな仕上がりとなりました。
ショルダーバッグタイプやトップハンドルバッグなど、サイズやデザインのラインナップも豊富です。GUCCI(グッチ)の魅力でもあるラグジュアリーな雰囲気は残しつつ、トレンドもしっかり抑えたソーホーは、たちまち若者の心を掴んだのです。
「レトロなのに今っぽい」がGUCCI(グッチ)の魅力
GUCCI(グッチ)は、かつては若者からはあまり人気がなかったブランドでした。ですが最近では、若者から年長者まで実に幅広い年代を取り込む魅力ある商品づくり、世界観の変化には目を見張るものがあります。
これまでなかったような女性らしく淡いカラーや、年齢問わずモデルようなモダンなデザインによって、多くの若者の心を掴みました。また、歴史あるバンブーなどのモデルでも、あえてレトロ風に取り入れることでオシャレ度がグンとアップします。
「古い」から好まれなかったものを、新たなトレンドとして再解釈したグッチに感服です。