金の用途はどんなものがある?|主な性質も解説します

作成日:2020年05月29日
最終更新日:2021年06月15日

貴金属

金 ゴールド

 

指輪やネックレスといったジュエリーをはじめ、時計やコイン、さらに置物などのインテリアなどにも使われる金。

 

美しい輝きを持つ希少な金属として、いにしえの時代から価値あるものとして扱われてきました。

 

今回は、そんな金の主な性質、そして現代社会において、金がどのような用途で使われているかについて解説します。

金とはどんな金属?主な性質

数ある金属の中でも、金(ゴールド/Gold)は特に知名度の高い存在だといえるでしょう。原子番号は79で、元素記号であらわすと「Au」です。ラテン語で書くと「Aurum」で、元素記号はこのラテン語の表記に由来します。

 

見た目はまばゆい輝きを放つ深みのある山吹色をしており、豪華さと気品を兼ね備え、特別な存在感があります。その美しさからジュエリーの素材として人気なのはもちろんのこと、資産としても非常に価値があり、投資のために保有する人も少なくありません。

 

それでは金の性質の中で主なものを2つご紹介します。

展延性

「展延性」のイメージ画像

展延性とは「ひろがってのびる性質」という意味です。

 

金は非常に展延性の高い金属で、力を加えたり引っ張ったりしても破壊されることなく変形します。金箔を思い浮かべると分かりやすいでしょう。金箔は厚さ1万分の1mm(0.0001mm)に加工された金で、工芸品や美術品、建物の装飾などに使われます。京都の金閣寺、岩手にある中尊寺金色堂などの光り輝く姿は、金に展延性という特性があるからこそ実現されたものなのです。

 

金の展延性は大きなメリットである反面、デメリットも存在します。柔らかすぎてアクセサリーとしては加工が難しいこと、すぐに変形してしまうため耐久性に劣ることなどです。

 

そのため、日常的に身につけるアクセサリーには、金にほかの金属を混ぜ合わせた「金合金」が一般的に用いられます。金に銀や銅、パラジウムなどを混ぜると硬度があがり、耐久性もアップします。

耐腐食性

「耐腐食性」のイメージ画像

耐腐食性があるとは、「腐ったりさびたりしない性質を持っている」という意味です。金属には酸素や水などとの化学反応によって変質するものがあります。たとえば鉄は酸化すると酸化鉄となり、いわゆるさびた状態になります。銅でできた10円硬貨が少しずつ黒ずんでくるのも、流通して使われる間に酸化されるためです。

 

一方で、金は酸化されない(さびない)金属として知られています。数千年前の古代エジプト時代に作られた、ツタンカーメンの黄金マスクが現在でも美しい輝きを放っているのはこのためです。化学的にいえば金はイオン化傾向が低く、安定した金属であり、変質や変色することはありません。

 

金の特徴についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

関連記事:知られざる金の特徴【硬度や沸点】金は柔らかいって本当?

金の用途とは?産業別にご紹介

金の使い道といえば、ジュエリーなど宝飾品が思い浮かぶ人は多いでしょう。

 

金の美しさは唯一無二のものであり、ゴールドのジュエリーは今も昔も人々を魅了してやみません。しかし、金の用途はそれだけにとどまりません。

 

金の多様な用途をご紹介します。

金の用途|宝飾品

「金の用途|宝飾品」のイメージ画像

金の用途としてまず挙げられるのが、「宝飾品」としての使い道です。私たちの身近にある金といえば、ネックレスや指輪、ブレスレットなどの宝飾品でしょう。

 

また、一口に「金」といっても、18金(K18)や10金(K10)など純度が異なり、それぞれ価値も違います。

 

金は純度が高いほどに価値が高くなりますが、最も純度が高い24金(K24)は、宝飾品には不向きです。

 

なぜなら、純金は柔らかく、「傷がつきやすい」「変形しやすい」といった難点があるからです。

 

そのため日本では金75%に割金(金に混ぜ込む金属)を25%配合した18金(K18)がアクセサリーに多く利用されています。

 

金の純度など種類ごとの特徴についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

関連記事:金の種類【k24/k22/k18/k14/k10/k9】特徴や純度の調べ方

金の用途|工業産業

「金の用途|工業産業」のイメージ画像

金は、スマホやパソコンなどに組み込まれている電子部品にも使われています。

 

金は電気伝導率が高い性質を持ちます。電気抵抗が小さく電気をよく通すため、回路を作るのにうってつけの素材なのです。

 

また、耐食性や耐熱性もあり、使い続けても劣化しません。美しいだけでなく、便利な暮らしに欠かすことのできない非常に有用な金属だといえます。

 

近年では、使われなくなった電子機器を廃棄物ではなく「都市鉱山」と呼び、電子部品から金をはじめとするレアメタルを取り出してリサイクルする動きが高まっています。日本では、東京オリンピックで授与されるメダルを都市鉱山から作るというプロジェクトが展開されていました。2017年から2019年にかけて行われたこのプロジェクトでは、最終的に金32kg、銀3500kg、銅2200kgが集まっています。

金の用途|資産運用

「金の用途|資産運用」のイメージ画像

金は資産としては、主にインゴットや金貨といった形で取引されています。

 

中には「インテリアとして日常的に楽しめる」「縁起がいい」といった理由で純金の置物を選ぶ人もいます。金は柔らかく加工しやすいため、どのような形で保有しても資産価値が変わらないのが特徴です。

 

 

金はインフレに強く、安定した資産運用ができる商品で、リスクヘッジとして活用されています。

 

株やFXのように、大きな利益を生むことはありませんが、金は現物資産のため、価値がゼロになることはなく、堅調な需要を誇ります。

 

資産としての金はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

関連記事:金価格の今後はどうなる?|現在と過去の相場からこれからを見通す

金の用途|医療機器

「金の用途|医療機器」のイメージ画像

金は医療の分野でも活躍しています。

 

金は化学的に安定しておりアレルギーを起こしにくい性質があるため、体内に留まるものを用いるのに適しているのです。

 

代表的なものといえば、歯科用材料、いわゆる金歯でしょう。また、放射線治療や放射線治療の際に、照射の目印として体内に挿入される照射用マーカーにも金が使われます。そのほか、リウマチの治療には金の有機化合物を原料とする金製剤が用いられます。

金の用途|食品

「金の用途|食品」のイメージ画像

金は食品としても用いられています。

 

食用の金は、主に「金箔」として料理やお酒などに使用されています。

 

金とはいえ、金属なのに体内に入れても大丈夫なのか?といった疑問を抱えている方もいらっしゃるでしょう。

 

食用として使用する金は、銀や銅が含まれていない純金、もしくは含まれていてもごくわずかなものです。

 

金箔には金が使用されていますが、純金の場合体内に吸収されることはありませんし、消化液にも反応しません。金箔を食べても、そのまま体外へと排出されます。

 

また、金箔は食品添加物としても認められていますので、安心して食べられます。

まとめ

金の価値は美しさだけではありません。さまざまなものに加工することができ、空気や水に触れてもさびたり変質したりしない金は、私たちの生活を支える大切な金属です。

 

多彩な性質を持つ金の需要は今後も衰えることがないでしょう。

 

皆さんも金を、日常を彩るアクセサリーとして、いざというときの資産として、保有されてはどうでしょうか。

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