投資目線で見たときの金・銀・プラチナの特徴や価値

作成日:2020年06月02日
最終更新日:2022年04月11日

貴金属

投資イメージ

 

金や銀、そしてプラチナは、どれも宝飾品としてだけでなく投資対象としても人気の貴金属です。

 

とはいえ、ゴールド・シルバー・プラチナそれぞれに特色があり、貴金属投資という目線で見た場合に同列で語ることはできません。

 

しっかりとした資産形成には、三種三様の特徴をしっかり把握し基礎知識を身につけることが大切です。

金・銀・プラチナ投資の特徴とそれぞれの価値について

さっそく、投資対象としての金・銀・プラチナの特徴や資産価値について、2022年現在の状況を踏まえて解説します。

「金」のイメージ画像

貴金属投資において、金はもっともポピュラーな存在です。

古代より世界中で装飾品や通貨として使用されてきたことから、富と財の象徴としてのイメージが定着しています。

金は、世界情勢や経済が不安定になると高騰する傾向があります。

2020年には、アメリカとイランの軍事的緊張や、その後の新型コロナウイルスの流行を受けて、金の国内店頭価格が40年ぶりに6,500円を突破しました。

金相場はアメリカドルと相関関係にあり、アメリカ経済への(いわゆるドルへの)信頼が減ると金相場は上昇します。

2022年現在も未だにコロナが与える経済不安は大きく、さらにはロシアがウクライナの侵攻しているなどの世界危機から、まさに今は「有事の金買い」が起きているのです。

よって2022年4月には金価格相場は8500円にまで到達。

まだ天井が見える兆しはなく、今後も高騰が期待されます。

「銀」のイメージ画像

銀も人類には歴史上なじみの深い貴金属ですが、金に比べるとはるかに安価なため少ない資金でも投資可能です。

安価なわけは、銀は鉛や銅といったさまざまな鉱石の副産物でもあり、採掘しやすく量も豊富であるからです。

金と似たような値動きを見せる傾向がある一方、金と異なり先物市場によるコントロールを受けにくいことで、振れ幅が大きく急激になりやすいといわれています。

また、半導体や太陽光パネルなど工業分野での需要が高いのも銀の特徴です。

そのため、銀の価格は市場投資だけでなく、製造業の需要状況に大きく左右されます。

金と連動する傾向がある銀は、コロナショックを機に高騰が続いていますが、金よりも経済状況に敏感であり値幅が広いため動向に注視すべきでしょう。

プラチナ

「プラチナ」のイメージ画像

金、銀と比較するとマイナーであまり知られていないプラチナ。

実はそんなプラチナは、3つのなかでもっとも希少な貴金属です。

有史以来、人類が採掘してきた量は金が約19万tであるのに対し、プラチナは約7,000tにしかすぎません。

さらに、産出量の7割以上を南アフリカ共和国が担い、第2位のロシアと合わせると世界の9割近いシェアを占めているのもプラチナの特筆すべきポイント。

日本では結婚指輪などの素材として人気のプラチナですが、世界的にみると産出量の6割以上が工業用です。

銀も工業用の需要があるものの、プラチナはその割合がさらに大きいです。

多くは自動車の排ガス浄化装置の触媒に用いられ、ほかにも化学、医療、コンピュータと多岐の分野に渡ります。

そういったことから、プラチナは最も経済や世界情勢の影響を受けやすく株式市場と似た値動きをするのが特徴。

金、銀の不変的・絶対的な価値のある貴金属とは違い、「有事」には相場が下がります。

2022年現在のプラチナ相場は経済・世界情勢ともに不安的なことから、株式市場と連動して値下がりが続いています。

金・銀・プラチナに投資するメリット

「金・銀・プラチナに投資するメリット」のイメージ画像

ゴールドやシルバー、プラチナといった貴金属には、株式の配当や債券の利子といったインカムゲインはありません。

それでは、貴金属への投資にはどのような利点や意味合いがあるのでしょうか。

実物資産である

貨幣や株式、債券といったペーパー資産(金融資産)は、国や企業などの発行体の信用に価値を依存しています。

これらの発行体が破綻するなどして信用を失うと、ペーパー資産の価値はゼロになってしまうリスクがあります。

それに対し、貴金属はそれ自体に価値を内包している実物資産のため、まったくの無価値になることがない点が何よりのメリット。

そのため、ペーパー資産に対するリスクヘッジの安全資産として貴金属に投資する人も少なくありません。

有事に強く株や債券に連動しない

貴金属は現物資産として価値がゼロになる信用リスクがないだけでなく、貴金属のなかでも金と銀は、これまでの歴史を見ても株や債券などのと関連性が低い特性があります。

金融市場の値動きに影響されにくい特性が、安全資産としての魅力をさらに高めています。

とくにゴールドは、「有事の金」とも呼ばれ、世界の主要地域で政治や軍事、経済上の地政学リスクが高まると強さを発揮します。

金は評価されてきた歴史が長いこと、他の貴金属より圧倒的に市場が大きいことなど、様々な点で安全性が高い資産といえます。

経済や世界情勢が不安定なときに人々はリスク分散・回避のために市場の金を買い求める動きが活発となり、相場価格が上昇するのです。

世界共通で資産価値がある

金や銀、プラチナの相場価格は国際的な取引を通じて「世界共通の価値」として決まります。

どこへ持って行っても同じ価値が認められているため、リスク分散を図るための資産として優位性があるのです。

金・プラチナ投資はどっちがおすすめ?

「金・プラチナ投資はどっちがおすすめ?」のイメージ画像

金とプラチナ、投資するならどっちが儲かるのでしょう。

 

結論からいうと、長期的な視点や安定性など総合的にみても金投資がおすすめです。

 

前述のとおり、プラチナの方が金より希少であり、価格も長らく「プラチナ>金」でした。しかし、2015年に相場価格が「金>プラチナ」となる逆転現象が起こり、今日まで解消されるどころか価格差は広がりを見せています。

 

一番の要因は、プラチナの主な用途が工業用である点に求められています。2015年にドイツ・フォルクスワーゲンのディーゼル車排ガス不正問題が発覚し、ヨーロッパを中心にディーゼル車の生産が大きく落ち込みました。ハイブリッド車や電気自動車へのシフトチェンジが進行したほか、2020年には新型コロナウイルスの流行により自動車事態の生産数が大幅に減少しました。

 

金融市場とは直接連動してないものの、プラチナの価格は工業分野での需要低下を受けて、下落傾向が続いています。

 

銀も工業需要の影響を受ける貴金属ですがプラチナほどではありません。

 

また一方で金と同じように有事に信用が高まる性質も持つため、金とプラチナどちらの特徴も併せ持っているのが銀です。

 

3つの貴金属のなかでもとりわけ金は、世界情勢の先行き不透明感が追い風となって高騰状態を維持し続けています。

 

リスク分散化という貴金属投資のメリットを生かすのであれば、やはり金投資の方が理にかなっているといえるでしょう。

プラチナ投資は儲かる?将来性は?

プラチナが下落しているということは、買いであるともいえます。ただし、値上がりに転じる将来性が認められるかどうかがカギとなるでしょう。

プラチナ価格は投資だけでなく、工業需要の影響を受けます。

 

近年の記録的なプラチナの価格低下の一方で、同じく排ガス浄化触媒に用いられるパラジウムの価格が急騰しています。そのため、自動車産業のプラチナ需要が再び高まり、価格上昇につながる可能性を見る向きもあります。

 

貴金属投資は、長期的な安定性がある金を中心とした保有がおすすめですが、少しの割合でプラチナを保有してみるのも良いでしょう。

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