金貨の種類と価値まとめ|メープル金貨やカンガルー金貨など

作成日:2020年09月15日
最終更新日:2020年09月15日

貴金属

金貨

 

金貨とは金で作られた貨幣のことを指す言葉です。

 

実際に、貨幣として使われていた歴史は世界各地で見られますが、現代において金貨は主にコレクションや投資目的で流通しています。

 

今回は代表的な4種類の金貨の価値や特徴をご紹介します。

メープルリーフ金貨

「メープルリーフ金貨」のイメージ画像

画像引用 田中貴金属工業

 

メープルリーフ金貨は国家が発行する法定金貨のなかでも特に信用が高く、世界中で盛んに売買されています。

 

メープルリーフ金貨は、カナダ王室造幣局が鋳造するカナダの法定金貨です。1979年から毎年発行されていますが、デザインは今日まで変わっていません。

 

表には英女王エリザベス2世の横顔、裏には名前の由来となっているメープルリーフ(サトウカエデの葉)が描かれています。英連邦の1つであるカナダの国家元首は英女王であり、国旗にも使われているメープルリーフはカナダのシンボルです。

 

世界で初めて99.99%以上(4N)の純金を使用した金貨としても知られ、カナダ中央政府がその品質を保証しています。

 

カナダが有数の産金国であることも、メープルリーフ金貨の信頼性と人気の高さの理由です。代表的な地金型金貨として、世界でもっとも数多く流通しています。

メープルリーフ金貨の種類と価値

「メープルリーフ金貨の種類と価値」のイメージ画像

 

メープルリーフ金貨の種類としては、主に1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスの4つが流通しています。オンス(oz)は、金貨や貴金属地金などに用いられる重量単位です。正式にはトロイオンスといい、1オンスは31.103 4768グラムです。

 

額面も種類ごとに決まっていて、1オンスから順に500カナダドル(CAD)、20ドル、10ドル、5ドルとなっています。1カナダドルは約77円(2020年4月現在)なので、もっとも大きい1オンス金貨の額面は約3,850円となります。これは、金の市場価格に基づく地金としての価値を大きく下回っています。そのため、メープルリーフ金貨を額面通りの貨幣として使う人はまずいません。インゴットなどと同じく、もっぱら投資に用いられます。

 

金貨のデザインはすべて同じで、サイズのほかに違いがあるのは、記載されている重量と発行年数、そして額面だけです。

 

以下、それぞれの種類ごとの特徴を簡単に紹介します。ここで取り上げる4種類のほかに、1/20オンスや1994年の1年だけ鋳造された1/15オンス金貨もあります。また、2007年に発表された純度99.999%(5N)の金貨は、直径50cmで重さ100kg、額面100万カナダドルにもなることから話題を呼びました。

1オンス

1オンス金貨は直径30.0mm、厚さは2.80mmです。

1/2オンス

重量は約15.551gです。直径25.0mm、厚さは2.23mmです。

1/2オンス金貨の発行は1986年からとなっています。

1/4オンス

重量は約7.7758gです。直径20.0mm、厚さは1.70mmです。         

1/4オンス金貨は1982年から製造されています。

1/10オンス

重量は約3.1103gです。直径16.0mm、厚さは1.22mmです。

1/10オンス金貨も1982年からの発行となります。

カンガルー金貨

「カンガルー金貨」のイメージ画像

画像引用 野口コイン

 

オーストラリアで発行されるカンガルー金貨は、世界でも人気が高く、信用も厚い法定金貨です。種類やデザインが豊富なことから、投資目的だけでなく、コレクターの間でも売買されています。

 

カンガルー金貨は、オーストラリアの西オーストラリア州政府が品位保証を行っている法定金貨です。西オーストラリア州の州都パースは金や鉄鉱石の採掘で発展した都市で、カンガルー金貨を鋳造しているパース造幣局は、1899年に設立されました。

 

およそ120年もの歴史をもち、観光名所にもなっているパース造幣局は、その技術においても高い信頼を得ています。

 

カンガルー金貨の表には、オーストラリア国王でもあるイギリス女王エリザベス2世の横顔、そして裏には名前のとおりカンガルーがデザインされています。このカンガルーの意匠は毎年変わるため、カンガルー金貨は資産用の地金型金貨であると同時に、コレクション用の収集型金貨としても人気です。

 

また、1986年の発行当初はナゲットと呼ばれる自然金の塊が描かれていたことから、ナゲット金貨と呼ばれることもあります。

カンガルー金貨の購入方法と特徴

西オーストラリア州が発行するカンガルー金貨は、日本では三菱マテリアルが販売を担当しています。その年ごとの発売情報や取扱店、店頭小売価格等については、三菱マテリアルの公式ホームページを参照してください。

 

過去にリリースされ、完売したカンガルー金貨の収集については、基本的に中古市場をあたることになります。収集家の関心が高く発行枚数も比較的多いので、中古市場でも珍しい金貨というわけではありません。

 

1オンスから1/20オンスまでの各金貨は、前述のとおり毎年裏面のカンガルーのデザインが変わります。これは、地金型法定金貨としては珍しく、カンガルー金貨に資産用と収集用の2つの顔をもたせる結果となっています。

 

図柄によって、人気の年と不人気の年があるのもこの金貨の特徴です。そのため、コレクション対象として全種類をそろえるには多少とも苦労をともなうことが予想されます。ときには複数の買取業者にあたってみる必要も生じるでしょう。

カンガルー金貨の種類と価値

「カンガルー金貨の種類と価値」のイメージ画像

カンガルー金貨は、サイズ別に5種類発行されています。金の純度は99.99%(4N)を誇り、信用の高さはカナダのメイプルリーフ金貨やオーストリアのウィーン金貨と並んで「世界三大金貨」と呼ばれるほどです。

 

サイズは通常oz(オンス)という貴金属の重量単位で表されます。正式にはトロイオンスといい、1ozは約31.1035gです。法定金貨なので額面の価値は決まっていますが、市場では金相場に準じた価格で取引されます。

 

以下、それぞれの種類について基本情報を一覧にまとめます。

1oz(オンス)

重量は約31.1gで直径は32.6mm、厚さは2.8mmあります。

額面は100豪ドル(AUD)で、2020年4月現在約6,800円です(1豪ドル= 約68円)。

1/2oz(オンス)

重量約15.6gで額面50豪ドル(約3,400円)、直径25.6mmで厚さ約2.2mmです。

1/4oz(オンス)

重量約7.8gで、額面は25豪ドル(約1,700円)です。直径は20.6mmで厚さが2.0mmとなっています。

1/10oz(オンス)

重量はおよそ3.1g、額面は15豪ドル(約1,020円)です。直径16.6mmで、厚さは1.4mあります。

1/20oz(オンス)

重量約1.6gで直径は14.6mm、厚さは1.0mmです。額面は5豪ドル(約340円)となります。

特殊なサイズ

「特殊なサイズ」のイメージ画像

画像引用 楽天市場

 

これら5種類のほかに、例外的なカンガルー金貨として1kgのものと0.5gのものが存在します。1kg金貨は額面が3,000豪ドル(約20万4,000)で、直径は実に75.6mmあります。

 

0.5gの方は「ミニ・ルー(Mini Roo)」の通称で親しまれている極小コインです。額面は2豪ドル(約136円)で直径は11.6mm、厚さはわずか0.7mmしかありません。2019年にはカンガルーのデザインが一新され、注目を集めています。

ソブリン金貨

「ソブリン金貨」のイメージ画像

画像引用 野口コイン

 

長い歴史をもち、世界の金融システムの形成期に大きな役割を果たしたソブリン金貨。

 

現在も投資用の金資産として売買されているほか、コレクション用のアンティークコインとしても人気です。

 

ソブリン金貨は、イギリスで発行されている法定金貨です。ソブリンとは”Sovereign”の読みで、君主という意味。歴代イギリス国王の肖像が描かれていることから、その名がついています。

 

ソブリン金貨の歴史は古く、1489年に一般の通貨として国内に流通させることを目的として鋳造が開始されました。しかし、1604年にいったん発行が絶え、19世紀までは「ギニー金貨」が使われることになります。

 

19世紀に入って、イギリスが金本位制を採用し「1816年貨幣法」を制定すると、翌1817年にソブリン金貨が200年ぶりに復活しました。ただし、名前は同じでも内容は別物のため、1604までのものを「旧ソブリン」、1816年貨幣法に基づく金貨を「新ソブリン」と呼び分けています。

 

20世紀になると、金本位制も時代に合わなくなります。1929年の世界恐慌を機に通貨としての流通は停止され、記念硬貨として発行されるようになりました。1974年からは、金資産としての投資を目的とする「地金型ソブリン」として、今日まで続いています。

 

ちなみに、新ソブリンはイギリスの通貨ポンドの本位貨幣でもあります。1817年以降のソブリン金貨は、打刻はされていないものの法定貨幣としては1ポンド(スターリング・ポンド)の額面です。

 

今日の地金型ソブリンには、5ポンド、2ポンド、1ポンド、1/2ポンドの4種類があります。

 

ベースとなる額面1ポンドのソブリン金貨は、1817年の新ソブリン制定時から純度91.67%(22金)で直径22mmと規格が変わっていません。

ソブリン金貨5ポンド

もっともサイズの大きなソブリン金貨で、重さは39.9g、直径は36.2mmあります。

ソブリン金貨 2ポンド

2番目に大きな2ポンド金貨は、重量15.9gで直径29.3mmです。

ソブリン金貨 1ポンド

標準サイズのソブリン金貨で、重さは7.9gです。

ソブリン金貨 1/2ポンド

最小のソブリン金貨で重量は3.9g、直径は19.3mmあります。1ポンド=20シリングであることから、10シリングとも呼ばれます。

ソブリン金貨の種類と価値

「ソブリン金貨の種類と価値」のイメージ画像

ソブリン金貨には歴史的に3つのカテゴリーがあり、それぞれ発行の目的が異なります。400年以上前の旧ソブリンがもっぱらアンティークコインとして取引されるのに対し、新ソブリンと地金型ソブリンは、主に金そのものの価値で売買されます。

 

1604年以前の旧ソブリンは収集型金貨としての価値が高く、美術品としての贋作が古くから大量に出回っています。

 

希少で付加価値の高い年代の金貨ほど偽造品も多く、本物の方も時代的に鋳造技術が未熟なことから、知識や経験のない人が判断を下すのは危険です。

 

ただし、新ソブリンや地金型ソブリンでも時代により流通量やデザインに違いがあるため、コレクションの対象とする人も少なくありません。希少性が認められているソブリン金貨のなかには、高いプレミアがつくものもあります。

 

ここでは新ソブリン以降に的を絞って、希少性によるプレミアがつきやすいものを紹介します。

ソブリン金貨 1982

「ソブリン金貨 1982」のイメージ画像

画像引用 ユニバーサルコイン

 

表には月桂冠を戴いた女王エリザベス2世の横顔、裏にセントジョージ(聖ゲオルギオス)の竜退治が描かれた気品あふれるプルーフ貨幣です。同タイプの金貨は、1980年からの数年間しか鋳造されていません。

 

とくに1982年は発行枚数が2,500枚ときわめて少なく、前年の1981年製と合わせてプレミアつきで取引されています。

ソブリン金貨 1974

「ソブリン金貨 1974」のイメージ画像

画像引用 ユニバーサルコイン

 

地金型金貨に完全移行した1974年のソブリン金貨も、記念硬貨として人気です。

 

表面は1982年製と同じく女王のヤングヘッドですが、裏面は聖ゲオルギオスのほかに王冠を戴く盾に描かれた紋章のデザインもあります。

ソブリン金貨 1828

月桂冠のない国王ジョージ4世の横顔と、紋章の描かれた盾の図案の1828年銘ソブリン金貨は、新ソブリンでもとくに希少で価値の高い1枚です。

 

そのため、贋作が大量に出回っていることでも有名です。

パンダ金貨

「パンダ金貨」のイメージ画像

パンダ金貨は、投資金としての価値もさることながら、コレクターの間での人気がとても高い金貨です。

 

パンダ金貨は、中国で1982年(昭和57年)から毎年発行されている金貨です。
表にはジャイアントパンダ、裏には北京にある世界遺産の歴史的建造物「天壇(てんだん)」がデザインされています。中国造幣公司が製造し、中国人民銀行が販売しています。

 

パンダの意匠は年ごとに異なるため、収集型金貨としてコレクターの間で人気の高いコインです。また、99.9%以上の純金(24金)が用いられているため、インゴットと同じく投資用の金地金としての保有や取引も可能です。

 

ただし、投資用の金地金は純度99.99%(4N)ないし99.999%(5N)が主流のため、地金としての価格はあまり高くありません。

 

パンダ金貨は愛好家が多く、金の価格よりも高値で取引されるため、偽物もしばしばみられます。大抵は、外見を似せて安価な金属を使うケースです。粗雑な偽造品であればデザインですでに本物と違いがあることもありますが、専門知識のない一般の人が判断するのは危険です。

パンダ金貨のサイズ

2015年まではトロイオンス(oz)と呼ばれる、特殊な重量単位が用いられていました。
1 ozは31.1034768gで、パンダ金貨には

 

1 oz31.1g
1/2 oz15.6g
1/4 oz7.78g
1/10 oz3.11g
1/20 oz1.55g

 

の5種類があります。
2016年以降はグラム単位に改められ、30g・15g・8g・3g・1gの5種類となっています。

 

直径と価格は、2016年以降の仕様で上から

 

32mm→500
27mm→200
22mm→100
18mm→50
10mm→10

 

です。2015年以前とほとんど変わりませんが、旧1/20 oz金貨のみ14mmと少し差があります。金貨の額面価値は、発行以来今日まで変わっていません。ちなみに100元は、約1,500円前後となります。

パンダ金貨の種類と価値

パンダ金貨は、年代によって発行数が大きく異なっているのも特徴です。発行枚数が少ないほど稀少価値が高まる傾向があり、収集用金貨としての側面がより色濃く出ています。以下、コレクターにとくに人気のあるパンダ金貨について、年代別に解説します。

パンダ金貨 2018&2019&2020

「パンダ金貨 2018&2019&2020」のイメージ画像

画像引用 楽天市場

 

2018年~2020年の直近3年間のパンダ金貨は、発行されてまだ間もないこともあり、価格は比較的落ち着いています。

 

2019年と2020年の金貨は表のデザインに連続性があり、前者は子パンダを抱く母パンダ、後者はその子パンダがやや成長し笹を食べている様子が描かれています。

パンダ金貨 1982

「パンダ金貨 1982」のイメージ画像

画像引用 楽天市場

 

発売初年である1982年のパンダ金貨は、発行枚数が約1万6,000枚と他の年と比べてきわめて希少で、コレクター垂涎の品となっています。手放す人も少ないため、市場での流通量もわずかです。

 

高いプレミアがついて、買取や販売価格も跳ね上がります。サイズや状態によっては、取引価格が数百万にのぼることもあるほどです。

パンダ金貨 1983~1991

1982年以降も、1990年代初頭までのパンダ金貨は総じて市場に出回る量が少なく、高値で取引されます。

パンダ金貨 1995

「パンダ金貨 1995」のイメージ画像

画像引用 野口コイン

 

2006年までは、1/2オンスのパンダ金貨は他のサイズより発行枚数が少なく、どの年代でも人気です。

 

なかでも1995年の1/2オンスは4,000枚ほどしか製造されていないことから、希少価値が高くなっています。表面には、両手で笹竹をつかむパンダが描かれています。

パンダ金貨 1998

「パンダ金貨 1998」のイメージ画像

画像引用 野口コイン

 

1998年製のパンダ金貨は、全種類で前後の年に比べて発行枚数が少なく人気です。リラックスしたポーズで笹を手にするパンダの姿が愛らしいデザインです。

まとめ

今回は世界の代表的な4種の金貨についてご紹介しました。

 

メープルリーフ金貨は、コインコレクターによる収集目的よりも、信頼性が高くいつでも現金に交換できる投資用金貨として人気です。

 

カンガルー金貨は金資産としての信用だけでなく、デザイン面での評価も高いのが魅力です。

 

英国の伝統あるソブリン金貨は、地金型としても収集型としても価値の高い金貨です。

 

パンダ金貨はサイズや年代によって買取価格に大きな差があり、希少価値の高いコインであれば、数十~数百万の値がつくこともあります。

 

金貨の種類は多岐に渡り、価値の見極めに専門知識が必要な場合もございます。真贋も含めお手元の金貨の価値を知りたい方は弊社のような買取業者に査定依頼に出すのもおすすめです。

 

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