金を見分ける6つの方法|刻印?本物?金メッキ?

作成日:2020年03月31日
最終更新日:2023年07月25日

貴金属

天秤 判別

 

金製品はその美しさと安定的な資産価値の高さから、いつの時代にも人気です。

 

資産価値としても信頼度の高い金ですが、金メッキなどの偽物も存在しており近年ではその手口も巧妙化してきています。

 

そこでこちらの記事では、金製品が本物か偽物かを、ご自宅で簡単に見分けられる6つの方法をご紹介します。

見分け方1. 刻印を見る

まず行って頂きたい見分け方は金製品の「刻印の確認」です。

 

「金」だということを分かりやすく判断するために、数字や文字が打たれているのを刻印と言います。

 

金のインゴッド(金塊)は、重さ、純度、ブランドマーク、製造番号、分析者マークなどの詳しい情報が刻印されていますが、アクセサリー類では刻印できる面積が狭いので簡略化されて表示されています。

 

指輪でしたら内側の面に、ネックレスなどの場合は留め金に、刻印がされています。金製品によって情報量の違いはありますが、刻印には金張り、金メッキ、金の純度など製品情報が記載されています。

刻印の意味

「刻印の意味」のイメージ画像

出典:楽天市場 https://item.rakuten.co.jp/smile-sweety/003-sss/

 

アクセサリー類で見たことがある刻印は、「K24」「K18」が多いのではないでしょうか。

 

「K18」は18金、「K24」は24金のことを指しており、「K24」とは純金のことです。金製品の純度は24分率で表記されています。

 

刻印

純度

K24

99.99%

K22

91.7%

K18

75%

K14

58.5%

K10

41.7%

 

こちらの表のように数字が下がるほど、金の純度も下がっていきます。

 

また製品全体に金が使われている純粋な金物の他に、表面にだけ金が使われたメッキ製品があります。メッキ製品の表記は下記のようになります。

 

刻印

意味

K18GP(K18 Gold Plate)

金メッキ、電気分解により金をミクロン単位で真鍮などに付着させる加工

K18GF(K18 Gold Field)

金張り、金メッキより厚い金の層の中心に真鍮が入っている

K18 3M

3ミクロンの厚さの18金メッキが施されている

K18 1/10

10分の1ミクロンの厚さの18金メッキが施されている

 

カラーゴールドのピンクゴールドのメッキは「PGP」、ホワイトゴールドのメッキは「WGP」と表記されます。

 

18金の金メッキ(K18GP)は表面にメッキ加工を施しているため、より安価で、18金の金張り(K18GF)だと金の層が厚いため、金メッキ製品より高額になります。

 

また海外製のもので「18K」のような後ろにKのついた「アトK」のものがありますが、表記よりも純度が低い金製品の場合もありますので注意が必要です。

 

金の刻印がないものは、金製品ではない可能性が高いと言えますが、表記を偽った製品もあるため、刻印があるからといって必ずしも金製品とは限りません。

 

前述したように、メッキしたものやニッケルやその他金属を使用した巧妙な偽物もありますので、注意してください。

 

刻印がない金製品の判別方法はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

関連記事:刻印がない金製品の純度を判別する方法

見分け方2. 比重を調べる

「見分け方2. 比重を調べる」のイメージ画像

金の純度を見分ける場合は、比重を調べる方法も良いでしょう。

 

比重とは簡単に言うと「水と比べてどれくらいの重さがあるか」ということです。純金の比重地は金属の中でも特に大きく、つまり金は重いことで知られています。

 

金の純度

比重値

24金(K24)

19.13〜19.51

22金(K22)

17.45〜18.24

20金(K20)

16.03〜17.11

18金(K18)

14.84〜16.12

14金(K14)

12.91〜14.44

 

こちらの表のように純度ごとに比重値が決まっているため、金製品の比重を調べることで金の純度を見分けることができます。

 

比重を調べる方法として「比重検査」があります。

比重検査についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

関連記事:金の比重の計算方法|比重検査で金の純度を調べよう

見分け方3. 磁石を使う

「見分け方3. 磁石を使う」のイメージ画像

純金は磁石にくっつきません。

 

この性質を利用して、純粋な金製品かどうかを判断する手助けになります。

金の偽造品としてよく使用されるのがメッキ製品で、磁石にくっつく性質があり簡単に見分けることが可能です。

 

注意してもらいたいのは、メッキ以外に偽造品として多いニッケルも磁石にくっつかない性質のため、くっつかないからと言って本物の金だとは断言できません。

 

また、ネックレスなどのアクセサリーは、留め具など金ではないパーツに、磁石が反応することがあるので注意してください。

 

このように気を付けるべき部分はありますが、本物の金の見分け方として試してみたい方法です。

見分け方4. 色から見分ける

「見分け方4. 色から見分ける」のイメージ画像

金の魅力は黄金色の輝きにありますが、金の色は真贋の判断材料にもなります。

 

純金(K24)の色の特徴は、オレンジ色のような山吹色をしていて、純度が下がるにつれて銅の含有率が増えるので暗い色あいになっていきます。

 

金メッキの見た目は、不自然な光沢があるのでよく見れば素人でも違和感がある場合が多いようです。

 

また経年劣化の物は、摩擦などでメッキが剥がれて、下から別の金属が見えたりしていることがよくあります。一部分だけ剥がれることも多いので、全体をよく観察してみるとわかりやすいです。

 

色で判断するのは素人ではかなり難易度が高そうに思いますが、全体や細かいところをしっかりとチェックしてみると、意外にわかりやすいので試してみてください。

見分け方5. 手触りから判断する

意外な方法ですが、金の手触りからも本物か偽物かを見分けることが可能です。

 

これは金の熱伝導率の高さによるものです。

 

最も熱伝導性が良い金属は銀であり、次に銅、金は銅に次いで良いのです。熱伝導率が良い金属は触った瞬間は冷たく感じても、手の熱ですぐに温かく感じるようになります。他の金属と比べてみると、その違いが分かりやすいです。

見分け方6. 買取査定に出す

「見分け方6. 買取査定に出す」のイメージ画像

これまでご紹介した方法はひとつだけだと、真贋を見分ける上で決め手に欠けますが、組み合わせて試すことで精度の高い判別が可能です。

 

それでも見分けることが難しい場合は、弊社のような専門の買取業者に買取査定に出すこともオススメしたい方法です。

 

例えば、比重検査でしたら弊社は「電子比重計」を用いて高い精度での判別を行っています。金製品によっては一旦お預かりして、専門の業者にて検査を行います。

 

金の売り時など、相場観についてもお話できますので、お気軽にお問合せください。

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