黒い宝石10種類まとめ|名前の意味や特徴

作成日:2020年10月07日
最終更新日:2021年06月15日

宝石

黒い宝石:ジェットストーン

 

宝石は、年月を経ても変わらないまばゆいばかりの輝きや息をのむほど美しい色を持ち、古代から多くの人を魅了し続けてきた存在です。

 

しかし宝石の中にも黒色のものが存在することをご存じでしょうか。

 

闇や夜を連想させる黒い宝石は、色鮮やかな石とは一線を画する特別な存在です。黒色の宝石についてご紹介します。

黒い色のイメージや与える印象

黒は、独立性や権威、さらには神秘的な印象を与える色です。

 

正装にも用いられるため、高級感やフォーマルといったイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

 

また、ほかの色に染まらない、光を吸収するといった点から、何ものにも影響されない強さを感じさせる色でもあります。ほかの色と組み合わせたときには、その色の持つ明るさや鮮やかさを際立たせます。

黒い色の宝石.1「オニキス」

「黒い色の宝石.1「オニキス」」のイメージ画像

オニキスは、なめらかな見た目と手触りを持つ宝石です。ギリシャ語で「爪」を意味する言葉が名前の由来になったといわれ、ギリシャ神話では美を司る女神・アフロディーテが眠っている間にキューピッドが弓を射って落とした爪がオニキスになったという伝説があります。

 

本来は美しい縞模様(層)がある宝石のことを指し、層による色味の違いを生かして、カメオなどの装飾品の材料としても用いられてきました。しかし近年では縞模様のない黒色のものが単にオニキスと呼ばれることが増えています。縞模様がないものは、正式には「ブラックカルセドニー」といいますが、オニキス(ブラックオニキス)という通称が広まって定着したため、商品説明などでも使用されています。

 

市販されているブラックオニキスのほとんどは、人の手によって着色処理されたものです。比較的手に入りやすく、精神をサポートする魔除けのパワーストーンとしても有名です。

黒い色の宝石.2「ブラック・ダイヤモンド」

「黒い色の宝石.2「ブラック・ダイヤモンド」」のイメージ画像

出典元:https://www.gemstone-wiki.com/097-black-diamond.html

ダイヤモンドといえば、まばゆいばかりの輝きを放つ宝石です。「宝石の王様」ともいわれ、通常はカラーレス(無色透明)であるほど価値が高いとされますが、インクルージョン(包有物)が混ざることで色がついた「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれるものも存在します。

 

「ブラックダイヤモンド」もファンシーカラーダイヤモンドのひとつで、インクルージョンである鉄鉱石やグラファイトによって黒く輝いています。ただし色味を出すために人工的に処理が施されたものが多く、天然のブラックダイヤモンドはかなり貴重です。

 

歴史的にもっとも有名なブラックダイヤモンドは、「呪われたダイヤモンド」といわれた「ブラック・オルロフ」でしょう。その原石は195カラットという大きさで、持ち主が次々と死を遂げたという逸話が残っています。

 

孤高の美しさを放つブラックダイヤモンドは、単体でも非常に魅力的な宝石ですが、無色透明のダイヤモンドと組み合わせれば至高のコントラストを生み出します。

黒い色の宝石.3「黒翡翠 」

「黒い色の宝石.3「黒翡翠 」」のイメージ画像

出典元:https://www.masuki-gardenart.com/SHOP/m-s1908-0550.html

翡翠は一般的に美しい緑色をした宝石として知られていますが、ブラック・ホワイト・パープル・ブルー・ピンクなど多くのカラーバリエーションが存在します。日本の翡翠文化は世界でもっとも古く、縄文時代の遺跡から翡翠で作られた勾玉が出土しています。国内で有名な翡翠の産地は、新潟県糸魚川市です。

 

翡翠には硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)があり、化学的にはまったく別のものですが、見た目からはほとんど区別がつきません。より価値があるのは、本ヒスイやヒスイ輝石とも呼ばれる硬玉です。

 

翡翠は日本のみならず中国でも重宝されている宝石で、オリエンタルな雰囲気と美しさをまとっています。古くから魔除けや厄除けとして使われていたことから、現代でもお守として重宝され、装飾目的に限らず精神的な支えを得るために身につける人も少なくありません。特に黒翡翠は重厚な雰囲気があり、男性でも違和感なく身につけられます。

黒い色の宝石.4「ヘマタイト」

「黒い色の宝石.4「ヘマタイト」」のイメージ画像

ヘマタイトは、和名では「赤鉄鉱」と呼ばれるメタリックな光沢を持つ宝石です。

 

形状によって「鏡鉄鉱」や「雲母鉄鉱」とも呼ばれています。名前の由来は、ギリシャ語で「赤い血」を意味する「Haimatitis」。これは、切断したときに赤い粉が出ることにちなんでいます。この性質から、古代では血液と関係する石だと考えられていました。ギリシャ神話では、戦いの神マルスの石だとされ、今も勝利を呼ぶパワーストーンとして人気があります。

 

ヘマタイトは鉄の含有率が70%ほどとかなり高く、人類によって重要な鉄鉱石のひとつです。装飾用のものも金属的でハードな雰囲気があり、メンズアクセサリーに多く用いられています。その中でも特に美しいものはブラックダイヤモンドと呼ばれることもありますが、価格はダイヤモンドとは大きく異なり、入手しやすい石です。

黒い色の宝石.5「ブラック・スピネル」

「黒い色の宝石.5「ブラック・スピネル」」のイメージ画像

出典元:https://pascle.net/dictionary/black_spinel

さまざまなカラーがあるスピネルの中で、黒色を持つものは「ブラックスピネル」と呼ばれています。

 

透明度こそ高くないものの、性別を問わず身につけやすく、クールなファッションにもよく似合うシャープな輝きが大きな魅力的。芸能人の愛用者が多いことも、ブラックスピネルの知名度を高めました。

 

ブラックスピネルはパワーストーンとしても人気が高く、さまざまな効果があるといわれています。「目標達成のためのパワーを与えてくれる」「精神をポジティブにしてくれる」「悪いものを遠ざけ邪気を払う」など、枚挙にいとまがありません。オシャレを楽しみつつお守代わりに身につけられる宝石です。

黒い色の宝石.6「ジェット」

「黒い色の宝石.6「ジェット」」のイメージ画像

ジェットとは、漆黒と表現するのにふさわしい、吸い込まれるような黒色をした宝石です。

 

和名では「黒玉」といい、鉱石ではなく樹木の化石であり、やわらかくて非常に軽いという特徴を持っています。原石の状態では石炭のようにも見えますが、磨きあげることで美しい光沢を放つようになります。その歴史はかなり古く、石器時代にはすでに人類の手によって発見されていました。

 

ジェットの愛用者としてもっとも著名な人物は、イギリスのヴィクトリア女王(1819~1901)です。夫のアルバート公が亡くなったときに、モーニングジュエリー(喪服のためのジュエリー)として身につけていました。このことからイギリスの貴族の間でジェットが流行。ほどなくして原石が枯渇してしまい、ジェットは幻の宝石となってしまいます。しかし20世紀後半になって資源が再発見され、市場にも出回るようになりました。

 

ジェットは水や汚れに強く、手入れに手間がかかることはありません。ただし鉱石ではないためキズがつきやすい点には注意が必要です。

黒い色の宝石.7「黒蝶パール」

「黒い色の宝石.7「黒蝶パール」」のイメージ画像

黒蝶パールとは、赤道付近の海に分布する黒蝶貝から採れる真珠のことです。「南洋黒蝶真珠」とも呼ばれています。多くは南国タヒチで生産されているため、タヒチ真珠(タヒチアンパール)といわれることもあります。

 

母貝の中で生成される真珠は、貝の種類によってさまざまな色や大きさのものができる宝石です。もっともよく知られているアコヤ真珠(アコヤ貝を母貝として生成される真珠)はオフホワイトや薄いピンク色が主流ですが、黒蝶パールは黒蝶貝の色素によって黒っぽい色をしています。

 

とはいえ真っ黒というわけではありません。クジャクの羽のように複雑な色合いを見せるピーコックカラー、緑がかっているダークグリーン、赤っぽいレッドブラック、モノトーンに近いグレーなど、さまざまな色合いのものが存在します。

 

黒蝶パールの色は、母貝が持っている赤・緑・黄の色素が複雑に混ざり合うことで生み出されます。また、黒蝶貝はアコヤ貝よりも大きいため、大粒の真珠が多いのも特徴です。色合いや粒の大きさから重厚感があり、本物の美を追求する大人の女性から人気を集めています。

黒い色の宝石.8「シュンガイト」

「黒い色の宝石.8「シュンガイト」」のイメージ画像

シュンガイトは、ロシア連邦に属するカレリア共和国でのみ産出される希少な宝石です。

 

その誕生は約20億年前といわれ、カレリア共和国にあるシュンガという地名が名前の由来。日本ではシュンガ石とも呼ばれています。75~80%という高濃度の炭素で構成されている結晶構造を持たない炭素鉱物で、C60フラーレンが含まれていることから注目を集めました。

 

C60フラーレンとは、炭素原子のみで構成されるサッカーボール状のクラスター(同種のものの集まり)のことです。高い抗酸化力があるため、医薬品や化粧品業界から高い注目を集めています。1985年にフラーレンを発見した3名の科学者は、その功績をたたえられ1996年度のノーベル化学賞を受賞しました。

 

地元では「癒しの石」ともいわれるシュンガイト。入れた水を飲むと病気やケガが早く治るといわれ、ロシア皇帝のピョートル1世(1672~1725)がこの地に保養所を建てて兵士たちを癒したという逸話も語り継がれています。光沢があるものとないものの2タイプが存在し、現在一般的に出回っているのは光沢のないタイプです。

黒い色の宝石.9「マグネタイト」

「黒い色の宝石.9「マグネタイト」」のイメージ画像

「マグネタイト」は鉄分を含み、鉄酸化物成分により磁気を帯びています。名前の由来はギリシャ語で恋人を意味する「マグネス(Magnes)」からきています。

 

 

黒い色の宝石.10「オブシディアン」

「黒い色の宝石.10「オブシディアン」」のイメージ画像

「オブシディアン」は和名の黒曜石という呼び名の方が知られているかもしれません。古来から武器や石器の材料にも使われた人類には欠かすことのできない宝石でした。

 

半透明から不透明で黒色のものが一般的ですが灰色や白色の内包物がある石もあり、これらは「スノーフレークオブシディアン」と呼ばれます。

まとめ

宝石の中でもクールで厳かな雰囲気を楽しめる黒い宝石についてご紹介しました。

 

黒といってもその色合いや雰囲気はさまざまで、宝石ごとに違った魅力があります。定番のカラーでもの足りなくなったときや、いつもとは違う自分を演出したいときは、黒い宝石を身につけてみてはいかがでしょうか。

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