「ダイバーズウォッチ」。と聞いてダイバーだから海でも潜れるような時計なのかな?となんとなくイメージが出来るかも知れませんが具体的にどのような機能があるのか?特徴など詳しく分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回はそもそもダイバーズウォッチとは一体どんな時計なのか?代表的なダイバーズウォッチなどダイバーズウォッチに関する内容をまとめました。またダイバーズウォッチの買取事情についても解説します。
これからダイバーズウォッチを購入検討されている方はダイバーズウォッチについて知りたいという方は是非参考にしてください。
目次
ダイバーズウォッチ (divers watch)とはなにか
ダイバーズウォッチとは、名前のとおりダイビングを主とした高水圧下でも使用できる腕時計です。
潜水時にも使える耐水性能が備わっていればダイバーズウォッチと名乗ることができますが、厳密には、ISO(国際標準化機構)規格やJIS(日本工業規格)で定められた要求事項をクリアしている必要があります。
後者の定義によれば、少なくとも100m の潜水に耐え、その1.25 倍の水圧に耐える耐圧性があり、かつ潜水時間を管理する機能を有することが条件とされています。
すなわち、単に水中でも動いているというだけでは、公にダイバーズウォッチと称するには不十分です。
耐圧に加えて海水中でも壊れない対塩水性や、水底の暗所でも時間が読み取れる視認性、さらには耐磁性や耐熱衝撃性などさまざまな性能が求められます。
ISO規格をパスするには、全部で11の要件を満たさなければなりません。
ダイバーズウォッチの機能について
ダイバーズウォッチの機能として最も基本的なのは、やはり防水性能です。
JIS規格では水深100mが最低ラインとされていますが、一般にはダイバースウォッチといえば、200m以上の潜水に耐えうる防水性能を有しているというのが基準となっています。
ただし、本格的なダイビングに使用するなら、300m以上の耐圧性能が望ましいでしょう。
もう1つ、ダイバーズウォッチの特徴として「逆回転防止ベゼル」が挙げられます。
ベゼルとは、時計の文字盤の周囲に外枠のようにはめられている部品です。
ベゼルには目盛りと数字が振られていて、これを潜水開始時に分針と合わせることで、潜水時間を容易に測ることができます。
逆回転防止ベゼルは、このダイヤルを反時計回りにしか回せないようにしたものです。
水中で誤ってベゼルが時計回りにずれると、潜水時間が実際より短く表示されることになります。
経過時間を長く見積もる分には問題ありませんが、短く読んでしまうと酸素ボンベの残量を見誤ることにつながり、命にかかわるおそれがあるのです。
このほかにも、光の届かない海の底でも時計が読める夜光塗料や、ウェットスーツの上からでも着用しやすいエクステンションバックルなどの機能が備わったモデルも存在します。
また、深海での「飽和潜水」を行う際には、ヘリウムガスエスケープバルブが装備された製品もおすすめです。
これは、高圧下で使うヘリウムと酸素の混合ガスのうち、時計の内部に侵入しやすいヘリウムガスを排出し、圧力の差でケースが破損するのを防いでくれる機能です。
時計の防水性能について
ダイバーズウォッチの潜水用防水に満たない性能の気圧防水時計は、「日常生活用防水」と呼ばれます。
潜水用防水の耐圧性は「~m」と水深で表記されるのに対し、日常生活用防水では「bar(バール)」という気圧の単位を使用するのが一般的です。
約1barが地球上のいわゆる1気圧にあたり、3barが生活防水の最低ラインとされています。
日常生活用防水時計では、だいたい3bar・5bar・10barの3種類に分けられます。
いずれも手洗いや洗顔、汗やにわか雨程度の水は防げますが、水泳やシャワーなど比較的高い水圧には耐えられません。
また、市販のダイバーズウォッチの最低基準である300m(30bar)までの気圧防水性能を有していても、規格要件を満たさない日常生活用防水の腕時計も存在します。
【メンズ】おすすめダイバーズウォッチ:ロレックス ディープシー
出典元:https://www.rakuten.co.jp
ここからは、おすすめのダイバーウォッチについて、具体的に挙げて紹介します。
まずは、海外製腕時計の代名詞ともいえるロレックスの「ディープシー」です。
2008年に発表されたモデルで、なんと水深3,900mまでの水圧に耐える防水機能を誇っています。
名前のとおり深海をイメージさせるような深みのある青色のダイヤルが印象的。
ケースには宇宙産業にも用いられるオイスタースチールを使用し、最上級の耐腐食性や耐久性も備わっています。
ベゼルの目盛りはプラチナで薄くコーティングされており、深海の暗闇でも優れた視認性を発揮します。
【メンズ】おすすめダイバーズウォッチ:オメガ シーマスター
出典元:https://www.rakuten.co.jp
同じく人気海外ブランドのオメガからは、ダイバーズウォッチとして「シーマスター」シリーズが販売されています。
とくに、1957年に発売された「シーマスター300」はダイバーをはじめ水中での作業に従事するプロフェッショナル向けに設計された潜水用防水時計。
最新モデルはK18イエローゴールドにレザーストラップと、水中でも気品と高級感を損なわない外観となっています。
他方で、歴史的な初代のオリジナルデザインを踏襲した「シーマスター 300 マスター コーアクシャル」も人気です。
大型の針や文字に対称性を重視したケースとレトロな雰囲気をたたえながら、最新のマスタークロノメータームーブメントを搭載するなど内部にはオメガ最先端の技術が詰まっています。
超高耐磁性能や伸張可能なブレスレットなどのさまざまな付加機能も魅力です。
【メンズ】おすすめダイバーズウォッチ:ロレックス サブマリーナ
出典元:https://www.rakuten.co.jp
ロレックスの「サブマリーナ」は、ディープシーと対照的に吸い込まれそうな漆黒のダイヤルが特徴です。
針とアワーマーカーには淡いブルーの発行素材が使用され、さらに反射防止コーティングが施されるなど、暗闇でも高い視認性を確保する工夫が随所に見られます。
ケースは先述のオイスタースチールのほか、K18ホワイトゴールドのものあります。
プラチナないしイエローゴールドで物理蒸着コーティングされた逆回転防止ベゼルも見どころのひとつ。
目盛りや数字は彫り込みになっていて、縁には歯車状の溝が設けられているため、水中で手袋そしていても滑りにくい設計となっています。
機械式自動巻ムーブメントを搭載し、電池交換の必要がないのも大きなメリットです。
【レディース】おすすめダイバーズウォッチ:オメガ シーマスター アクアテラ
出典元:https://www.rakuten.co.jp
続いて、女性に人気のダイバーズウォッチを紹介します。
オメガのシーマスターシリーズのひとつ「アクアテラ」は、スマートでスタイリッシュなデザインが目を引きます。
各種防水性能表記をケースの裏蓋に移したことで、ダイヤルがすっきりとした印象となっているのも大きな特徴です。
潜水用防水時計としての機能も充実していて、とくに耐磁性についてはスイス連邦計量・認定局(METAS)の認定を受けているほどです。
耐圧性能は150mと飽和潜水には向いていませんが、女性用でこれだけのスペックとデザイン性を兼ね備えた商品は、やはりオメガならではと言えるでしょう。
スポーツウォッチとしての普段使いにもおすすめです。
【レディース】おすすめダイバーズウォッチ:オメガ スピードマスター
出典元:https://www.rakuten.co.jp
「スピードマスター」は、オメガのスポーツウォッチを代表するコレクションのひとつです。
「ブロードアロー」と呼ばれる独特の形状の針がトレードマークで、世界中のコレクターに親しまれています。
詳細で実用的なベゼルも全体に重厚感を与え、男女を問わず身に着ける人の品格を高めてくれます。
1957年の発表当時のスタイルを引き継ぎつつも、内部には高性能の「マスタークロノメーター 8806 ムーブメント」を搭載。
なかでも15,000ガウスという高い耐磁性能は特筆に値します。
ケースの素材にはK18のレッドゴールドやイエローゴールド、そして軽量チタンなど数種類用意されています。
【レディース】おすすめダイバーズウォッチ:タグホイヤー アクアレーサー レディ
出典元:https://www.rakuten.co.jp
タグホイヤーは、モーターレーシングとのつながりの深いスイスの老舗時計メーカーです。
ダイバーズウォッチのシリーズである「アクアレーサー」は、12面カットで数字の大きな逆回転防止ベゼルが目を引きます。
レディースコレクションではスチール製のシンプルなデザインから、ダイヤモンドをあしらった豪華なモデルまで、目的に応じてラインナップも豊富です。
機能面も充実していて、リューズにダブルセーフティガスケットを内蔵することで、気密性をさらに高めています。
ブレスレットにはダイビングエクステンションを付属し、手袋をしたままでも楽に着脱が可能。
300mの耐水性をもち、動力も自動巻とクォーツの2種類が選べます。
ダイバーズウォッチの普段使いにはセイコーがおすすめ
日本のメーカーからも、優れたダイバーズウォッチは多数リリースされています。
なかでもおすすめなのが、セイコーのブランド「Prospex(プロスペックス)」です。
耐水性はもちろん、セイコー独自のスプリングドライブを採用することで、温度変化や衝撃に対する高い耐性を実現しています。
ベゼルの目盛りやインデックスの針は大きくゆとりのあるデザインで、海中での視認性もしっかり確保。
ケースの重心を肌に近づけ、着け心地にもこだわるなど、国内メーカーならではの配慮と工夫も魅力です。
ダイビングだけでなく、日常生活や普段の運動時にも使いやすい腕時計といえるでしょう。
ダイバーズウォッチの買取事情
ダイバーズウォッチを実際に海などで使う方もいらっしゃいますが、万が一リューズなどが緩んでそのまま潜ってしまうとそこから水が入って中の機械が壊れてしまう、なんていう事にもなりかねません。水没してしまった時計の査定額は一気に下がりますので水没だけには特に注意が必要です。またダイバーズウォッチの多くがステンレス素材を使っている為基本的に錆びる事はありませんが海などで使った後は海水を綺麗に洗い流しておきましょう。ダイバーズウォッチと言っても機械を使っていますので水には強くありません。常に出来る限り綺麗にしておいた方が買取の際は高く売れます。
まとめ
ダイバーズウォッチは、ダイビングという特殊な環境に合わせて設計されている一方、デザインについても各社それぞれに特徴があります。
そのため、人気の高い商品は中古でもしばしば高値で取引されます。
自宅に使わなくなったダイバーズウォッチのある方、あるいは購入を検討されている方がいましたら、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。