ダイヤモンドの評価基準4Cとグレードを解説

作成日:2020年06月08日
最終更新日:2021年06月15日

ダイヤモンド

ダイヤモンド

ダイヤモンドは「永遠の輝きを放つ宝石」とも呼ばれ、その輝きは人を魅了してやみません。

 

そんなダイヤモンドには4Cという評価基準があるのをご存じでしょうか。

 

4Cの項目とグレードについて知ることで、ダイヤモンドを購入する時だけでなく、買取依頼する際にもより納得いく取引ができるでしょう。今回はダイヤモンドの評価基準である4Cとグレードについて解説していきます。

ダイヤモンドの評価基準4Cとは

「ダイヤモンドの評価基準4Cとは」のイメージ画像

画像引用 GIA「ダイヤモンド グレーディング レポート(サンプル)」

 

宝石にはたくさんの種類がありますが、ダイヤモンドが唯一無二のものがあります。それが鑑定書です。

 

別名「ダイヤモンド・グレーディング・レポート」と呼ばれ、4Cという基準によりダイヤモンドの各項目におけるグレードを評価したものです。ダイヤモンド以外の宝石でも「鑑別書」は付きますが、この鑑定書が発行されるのはダイヤモンドだけです。

 

4Cを考案したのが宝石鑑定の世界で最も権威ある「米国宝石学会(GIA)」という国際的教育機関です。1949年のGIAの教材に「4C」という言葉が初めて登場しています。

 

これらの主要な特性は、筆者[Shipley]がAGSの学生に広告を用意した際に初めて用いたように、ダイヤモンドの価値におけるカラー、クラリティ、カット、カラットサイズ、すなわち4Cとして記述することができる。

GIA「ダイヤモンドの品質:4Cの短い歴史」

 

ではここから4Cの4つのC「カラット」「カット」「クラリティ」「カラー」と評価のグレードについて詳しく解説していきます。

ダイヤモンド4C|カラット(Carat)

「ダイヤモンド4C|カラット(Carat)」のイメージ画像

最初のCはカラット(Carat)です。

 

カラットと言うとダイヤモンドの大きさを表す単位と思われがちですが、大きさではなく重さの単位になります。

 

1カラットは0.2gです。これはダイヤモンドだけではなく他の宝石にも共通して使われる単位です。

 

このカラット数が大きければ大きくなるほど希少性が評価され、高額で取引されます。ただし、評価は単純な足し算では決まりません。

 

例えば、同じ1カラットでも0.1カラットのダイヤモンドを10個集めたものより、1個で1カラットのダイヤモンドの方が何倍も高い評価が付きます。

ダイヤモンド4C|カット(Cut)

「ダイヤモンド4C|カット(Cut)」のイメージ画像

次はカット(Cut)です。

 

ダイヤモンドの輝きを決める重要な要素になります。カットは4Cの中で唯一、職人の腕が評価を左右する項目で、ダイヤモンドの原石は熟練の匠にカットされてはじめて、その輝きを放ちます。

 

カットは主に3つのポイントで評価されます。

 

・プロポーション:全体的な形のバランス

 

・ポリッシュ:研磨状態

 

・シンメトリー:カットの対称性

 

そして、カットのグレードは5段階で評価されます。

 

エクセレント(Excellent)

最高級

ベリーグッド(Very Good)

光学的理想

グッド(Good)

理想的

フェア(Fair)

やや劣る

プア(Poor)

劣る

 

「プロポーション」「ポリッシュ」「シンメトリー」の3項目すべてで「エクセレント」評価を得たものは「トリプルエクセレント(3EX)」と称されるハイグレードなダイヤモンドになります。

 

ダイヤモンドのカットにはいくつかの種類がありますが、評価基準が決められているのはその中でも「ラウンドブリリアントカット」のみです。

 

関連記事:ダイヤモンドのカット|光をつかまえる方法とカットの種類

ダイヤモンド4C|クラリティ(Clarity)

「ダイヤモンド4C|クラリティ(Clarity)」のイメージ画像

次のCはクラリティ(Clarity)です。

 

クラリティという言葉に馴染みのない方が多いかも知れませんが、ダイヤモンドの透明度を表します。天然ダイヤモンドは地球深部の熱と圧力が形成したもので、ほとんどのダイヤモンドは内部に不純物(内包物)が、外部には傷などの特徴があります。

 

クラリティは2つのポイントで評価されます。

 

・インクルージョン:内部の内包物

 

・ブレミッシュ:外部の傷

 

そしてクラリティのグレードは6つの大カテゴリと11つの小カテゴリで評価されます。

 

FL

Flawless

(フローレス)

内包物も外部の傷もなし

IF

Internally Flawless

内包物はないが外部に微細な傷あり

VVS1

Very Very

Slightly Included

ごくごくわずかな内包物あり

熟練鑑定士でも視認が困難なレベル

VVS2

VS1

Very

Slightly Included

ごくわずかな内包物あり

鑑定士による視認がなんとか可能なレベル

VS2

SI1

Slightly Included

わずかな内包物あり

鑑定士により視認が容易なレベル

SI2

I1

Included

内包物あり

ルーペを使わず、肉眼で視認が可能

格安のジュエリーに用いられる品質

I2

I3

 

最高評価のフローレスは、宝石業者でも見られることは滅多にないほどの希少価値を誇ります。一般の市場ではほとんど流通しないと言われています。

ダイヤモンド4C|カラー(Color)

「ダイヤモンド4C|カラー(Color)」のイメージ画像

画像引用 GIA「DからZのカラースケールの例」

 

ダイヤモンドの4C、最後のCはカラー(Color)です。

 

ダイヤモンドにおいてのカラーは無色に近いほど高評価となります。カラーのグレードは無色透明の最高評価Dからはじまり、色が最も濃いZまで23段階のグレードで評価されます。

D

E

F

G

H

I

J

K

L

M

N

O

P

Q

R

S

T

U

V

W

X

Y

Z

Colorless

Near Colorless

Faint

Very Light

Light

無色

ほぼ無色

ごくかすかな色味

かすかな色味

色味あり

 

例外としてピンクやブルーなどの色がついたファンシーカラーダイヤモンドがありますが、これらはカラーグレードの対象外です。

蛍光性(Fluorescent)

「蛍光性(Fluorescent)」のイメージ画像

画像引用 ネットジャパン「4Cと蛍光性について」

 

ダイヤモンドの鑑定書には4C以外に「蛍光性(Fluorescent)」という項目があります。

 

これはダイヤモンドが特殊な光源を受けた時に放つ色調を示しています。

 

天然ダイヤモンドの中には紫外線に反応して青や黄色などの蛍光を発するものがあります。蛍光の有無が4Cの評価に影響することはありませんが、紫外線だけに反応する特徴が神秘的な雰囲気を持つことから、蛍光性のあるダイヤモンドは好感を持たれます。

 

人工ダイヤモンドには蛍光性はないため、天然石かどうかの見極めにもなります。この蛍光性はダイヤモンド以外にもルビーやサファイアなどのコランダム系宝石にもみられます。

4Cが美しさと希少性を表す

「4Cが美しさと希少性を表す」のイメージ画像

以上ダイヤモンドの評価基準4Cとグレードについてまとめました。

 

4つのCとグレードをご覧頂いて分かるように、ダイヤモンドの評価を決めるのは「美しさ」そして「希少性」です。

 

例えばカラットでは、カラット数の大きいものほど希少性が高いと言えます。そして、均整が取れ反射効率のよいカットはダイヤモンドをキラキラと煌めかせます。濁りのない無垢で透明なクラリティとカラーはまるで吸い込まれるように人の心を惹きつけます。

 

ダイヤモンドは地球が生んだ奇跡であり、ひとつひとつに個性があります。同じものは2つとしてありません。ダイヤモンドをご覧になる時はぜひ鑑定書の4Cとグレードにも注目してみてください。

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