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10月の誕生石とされるオパール。
宝石の中では比較的ポピュラーですが、石の持つ意味や石言葉については意外と知られていないのではないでしょうか。
今回は10月の誕生石であるオパールについて、意味や石言葉、名前の由来などをお話していきます。
10月の誕生石|オパール 意味や石言葉
10月と言えばオクトバーフェストなどでも知られるように、農作物の実りに感謝する季節でもあります。
そんな10月の誕生石であるオパール。
虹色にゆらめく独特の輝きは、幸福感や希望といったイメージを想起させます。
石言葉としては、
・安楽
・忍耐
・歓喜
・幸福
・希望
などがあり、宝石の中でも特に明るいエネルギーを持つ幸福の石とされています。
「希望の石」という意味も持ち、心をポジティブにさせ、持つ人の才能を開花させるとも言われています。
虹色の輝きは古来から神聖視されていたようで、古代ローマ時代には「神の石」として扱われていたようです。
オパールの由来
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オパールという名前は「宝石」を意味するラテン語「オパルス(opalus)」を由来とし、「色を見る」という意味のギリシャ語の「オパリオス(opallios)」から派生した言葉です。
もともとは「貴重な石」を意味するサンスクリット語の「ウパラ(upala)」が語源と言われています。
これらの由来を見てもオパールが古来から珍重され、多彩な色彩に人々が魅せられていたことがよく分かりますね。
そんなオパールですが、和名の呼び名は「蛋白石(たんぱくせき)」。
卵の白身に似ていたことから中国で命名されましたが、西洋の呼び名とあまりにギャップがありますよね。
おそらくこれは、遊色効果のない「コモンオパール」から名付けられたのではと思います。
オパールは産地によって別物と言って良いほど色味が異なり、中にはオレンジ色や黒いオパールなどもあります。
現在の主な産地はオーストラリアやメキシコ・ブラジル・エチオピア。
遊色効果を持つプレシャスオパールは日本でも採れますが、福島県や石川県、愛知県など限られた産地でごく僅かしか産出されていません。
これら産出量や産地による色味の違いが、名前の由来にも関係しているのではないでしょうか。
オパールの特徴
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オパールの特徴と言えばやはり虹色の遊色効果でしょう。
「遊色効果」とはオパールに光が差し込む方向によって色彩が変わる光学現象のことで英語では「プレイ・オブ・カラー」と言います。
オパールの向きによって色が移り変わる様子が、まるで色に遊ばれているかのようだったことから名付けられました。
これはオパールの構造が規則正しく並んだ球状の粒子であることから起こる現象です。
粒子の隙間に光が入射したとき、差し込む角度によって間隔に差ができ、それが様々な遊色として現れるのです。
光を反射させているのは粒子の隙間であるため、隙間のないコモンオパールでは遊色効果は発生しません。
遊色効果と共にオパールの特徴として挙げられるのが、水分を含む鉱物という点です。
宝石の中で唯一無二の特徴で、水分含有量は5~10%ほど。
そのため採掘された原石はまず天日乾燥され、乾燥に耐えられた石のみ宝石としてカットされます。
乾燥しきったオパールは、水に浸けると水分を吸収します。
中でもハイドロフェーンオパールと呼ばれる石は水分吸収力が強く、水を吸うと色が変わることから別名カメレオンオパールとも言われます。
またこの特徴もあってオパールの硬度は6程度しかありません。
粒子構造のため「へき開性(一方向に割れやすい性質)」がなく、硬度が同程度のエメラルドよりは割れには強いですが、擦り傷などには十分注意が必要でしょう。
オパールの買取価格
オパールの価値としては現在の主産地であるオーストラリア産のライトオパールで1ctあたり3,000円~5万円、最高級とされるブラックオパールだと1ctあたり2~70万円、遊色効果が高いとされるメキシコ産オパールだと1ctあたり2~30万円ほどになります。
ボルダーオパールリング【買取価格:100,000円】
ボルダーオパール:15.85ct / ダイヤモンド:0.89ct
ボルダーオパールはオーストラリアを主な産出地とするオパールで、鉄鉱石に付着したオパール層を母岩と共に削り出したもので平たいのが特徴です。
まとめ
今回は10月の誕生石であるオパールについて意味や石言葉などをご紹介してきました。
古代ローマ人はオパールを「愛と希望の石」として扱っていました。
現代でもオパールの持つ虹色の遊色効果に魅せられる人は少なくないでしょう。
持つ人の心をポジティブに導くとされるオパール、大切な人へのプレゼントに選んでみてはいかがでしょうか。