アニメやゲームの世界などでよく出てくる輝く金塊のこと「インゴット」と呼びます。
誰しも1度は見聞きしたことがある「インゴット」ですが、その言葉の意味や実際のインゴットについてはあまり知られていないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、インゴットという言葉の意味や、金塊にまつわる基礎知識について詳しく解説していきます。
インゴットとは?言葉の意味など
インゴット(ingot)は直訳すると「金属の塊」、金属を型に流し込み固めた「鋳塊(ちゅうかい)」を意味します。
英語表記「ingot」の語源は「in-got」つまり、「注がれてできたもの=鋳塊」という意味になります。
インゴットには、金・銀・プラチナ・パラジウムなどいくつかの種類がありますが、一般的には「金の延べ棒」を指すことが多いようです。
日本語では地金(じがね)
「地金」は「じきん」または「じがね」と読みます。
投資などの分野では、地金とインゴットはほぼイコールの意味を持つ言葉として使用されます。私たちが日常生活で使用する「地金」という単語は、基本的にはインゴットのことを指していると思って良いでしょう。
「延べ棒」といった呼び方もされますが、それらは同じ「地金」=「金の塊」のことを指します。
日本国内の金市場で取引される金地金は、品位(純度)99.95%以上の国際規格に準拠しており、「グッドデリバリーバー」を呼ばれています。
インゴットの重さとサイズ
商品として販売されている金の延べ棒には、どのような種類があるのでしょうか。日本の貴金属メーカー最大手の田中貴金属工業を例に、重さと大きさ別にまとめると次のようになります。
重さ |
サイズ(mm) |
1kg |
113×52×10 |
500g |
87×44×9 |
300g |
77×33×7 |
200g |
48×28×8 |
100g |
40×24×6 |
50g |
40×25×3.5 |
20g |
33×20×2.1 |
10g |
27×17×1.6 |
5g |
20×12.5×1.5 |
金の延べ棒やインゴットと聞くと、映画などに登場する側面が台形のバーをイメージする人が多いでしょう。この形のインゴットは「ラージバー」と呼ばれ、重さは約12.5kgあるとされています。一般に取引されるのはこちらに挙げた1kgまでの延べ棒で、形状は大きいものでも板状です。
気になる金の価格は、国際市場での取引を通じて日々変動します。2019年には1gあたり5,000円前後でしたが、2020年に入って急騰し、9月現在は1gあたり7,000円を超えて推移しています。
金以外のインゴット
投資用の貴金属としては、金のほかにプラチナや銀のインゴットも取引されます。そこで、3種の貴金属それぞれの特色を紹介します。
インゴットの種類についてはこちらの記事でより詳しく解説しています。
金のインゴット
・古くから世界的に通貨として使用されてきたため、国際的信用や安定性が高い
・市場が大きく、株式市場に対して独自の動きを取る傾向がある
・長期的な資産形成に向いている
プラチナのインゴット
・金よりも絶対量が少なく希少
・産出量の過半が工業用に使われ、価格は株式に連動して乱高下しやすい
・投機対象としてはハイリスク・ハイリターン
銀のインゴット
・上2種に比べて価格が手ごろ
・市場が小さく、景気の動向に左右されやすい
・プラチナと同じくハイリスク・ハイリターン
まとめ
今回は主に金のインゴットについてご紹介しましたが、インゴットに使用される貴金属の種類は多岐に渡ります。
日々の金相場などを少し気にかけながら生活してみると、インゴットを購入すべきタイミングなども少しずつ掴めてくるでしょう。
この記事を読んで少しでもインゴットに興味が出てきたという方は、まずは気軽にネット記事などを読んでインゴットへの知識を深めていってはいかがでしょうか。