いまや装飾品から工業用製品まで金は幅広い用途で使用されています。
そんな金にも「純度」があるのはご存じでしょうか?
今回は純金?24金?18金?という方へ向けて、金の純度についてお話します。
目次
金の純度・表記について
金は純度を24分率(100%を24で割ったもの)で表します。
金の純度は下記のように分けられます。
- 24金=純度99.9%
- 22金=純度91.7%
- 20金=純度83.4%
- 18金=純度75%
- 14金=純度58.5%
- 10金=純度42%
金の純度を刻印にする時は「K(カラット)」が用いられることが主です。
日本では純度を「K18」といったような表記にすることが多いですが、海外では金の純度のパーセンテージによって1000分率を使った表記が主です。
例えば、K14は金の割合が58.5%のため、「585」の表記となります。
- K24=999(99.9%)
- K22=917(91.7%)
- K20=835(83.5%)
- K18=750(75.0%)
- K14=585(58.5%)
- K10=416(41.6%)
『純度99.9%』最も金の純度が高い24金!
まず純度99.9%の金が純金です。
金はもともと柔らかい素材のため24金はあまりネックレスや指輪には向いておりません。そのため主にコインやインゴッドのような保有資産として24金は用いられます。
またこれは純度とは少し話が違いますが、よく24金のコインなどに『1OZ』と言う表記があります。これはトロイオンスと言う重さの表記方法で1OZは31.1gとなっています。その為『1/ 2・OZ』とあれば単純に31.1gの半分の重さの約15.5gと言う事になります。
新聞などで金の値段が載っていたりしますが基本的にこの金額は24金の価格になっています。金の中でも最も高いのが純金である24金です。
『純度83%•91%』アジア圏に多く見られる20金~22金
国内ではなかなか使われない純度で海外、主にアジア圏で作られた製品に見られるのが20金や22金です。
18金よりも色味が濃く少し柔らかい為、金をたくさん見たことがある方が見れば見た目でわかるかもしれせん。刻印は”834”、”916”と言った表記になります。20金・22金のホワイトゴールドは存在しません。全てイエローゴールドになります。
『純度75%』アクセサリーなどに多く使われる18金!
金と言ったら18金と言う響きが一番しっくりくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
75%が金を使用しており残りは色味によってそれぞれ異なります。金と言ったら喜平と呼ばれる二本のチェーンが絡み合った物をイメージされる方もいらっしゃるかと思いますが、喜平の多くが18金です。
中にはもう少し純度が高い物や低いものもありますが、ほとんどと言っても良いほど18金になります。またカルティエやブルガリ、ティファニーなどのジュエリーも金の純度は純度75%の18金を使用しております。
またこれも余談ですがロレックスやその他高級時計ブランドは現在ほとんどが18金を使っていますが昔のモデルには14金なども見られます。
『純度58%』近年よくみる純度の14金
以前までは金の価格がここまで高くなかった為アクセサリーには18金が使われておりましたが、最近は高騰もあり純度が低い14金が使われることが多くあります。
18金に比べると色味が若干薄い為見る人が見れば14金だと分かるかもしれません。これからもっともっと金が高騰すると14金が主流になる可能性もあります。
『純度42%』の10金は純度が低いが魅力的な素材!
純度が42%と金自体は半分もありませんが、その分硬く変形などにも強い素材です。
ピンクゴールドなどもあり、素材の価格が抑えられている分デザインが凝ったものも多くあります。イエローゴールドなどになると多少濃さは薄いもののそれはそれでカジュアル感があり魅力的です。
10金についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
まとめ
今回は金の純度についてお話しました。
グラムあたりの価格で考えれば、24金がもっとも価値がありますが、金は純度によって長所も短所もあり、それぞれに用途が違います。
みなさんもこの記事をきっかけに金についての知識を深めてみてください。