真珠(パール)の作り方|養殖と天然の違いも解説します

作成日:2018年05月17日
最終更新日:2021年06月15日

宝石

パールの画像

 

 

女性を華やかに彩るジュエリーとして人気の真珠(パール)。

 

結婚式や冠婚葬祭、今では普段使いのアクセサリーとしても愛用されていますよね。宝石の中で唯一「貝」という生物から生み出されるため、形や色も様々です。

 

そんな真珠(パール)には、天然真珠と養殖真珠の2種類があることを知っていましたか?なんと今、世に流通している真珠(パール)は”養殖真珠”がほとんど。その作り方がとても興味深いので、今回は天然真珠と養殖真珠が誕生するまでの作り方にスポットを当てたいと思います。

天然真珠は宝探し

「天然真珠は宝探し」のイメージ画像

 

天然真珠は、貝の体内で作られるまさに偶然の産物。

 

貝には自らの柔らかい体を守るために貝殻に覆われています。この貝殻作る働きを持つのが「外套膜(がいとうまく)」。貝殻と体の間にある薄い膜のようなものです。この膜の間に、水中の生物や砂などの“異物”が入り込むことで、膜の表面が剥がれ、異物を包み込むような形で「真珠袋」ができるのです。その真珠袋を覆うように、貝殻と同じものが作られ、天然の真珠(パール)が誕生するのです。

 

天然真珠が採れる確率はもちろん少ない上、キレイな真ん丸の形が採れるなんてことはまさに奇跡と言って良いでしょう。形や色、大きさにも差が出やすいので、商品価値のある綺麗な天然真珠を見つけることは“宝探し”に近いとも言えますね。天然真珠はそれだけ貴重で価値の高い宝石ということです。

養殖真珠の始まり

「養殖真珠の始まり」のイメージ画像

ジュエリーになる天然真珠を採取することはとても困難だったため、世界でも18世紀ごろから真珠(パール)の養殖研究や実験が多く行われていました。その中で初めて真珠(パール)の養殖に成功したのが日本人だったのです。

 

それは、現在は真珠(パール)ジュエリーブランドの代表とも言われる「ミキモト」です。創業者の御木本幸吉は、当時真珠貝がたくさん採取されて数が少なくなっていることに危機を感じ、貝を増やす実験から始めたのです。その後真珠(パール)の養殖に挑戦し、1893年には世界初の真珠(パール)の養殖に成功しました。

 

現在では、愛媛・三重・長崎・熊本を中心に、アコヤ貝を利用した真珠養殖を行っており、全生産量の90%を占めています。これは世界の中でもトップクラスなんだとか。それだけ日本の養殖真珠は真珠(パール)市場の中でも品質が認められている存在ということなんですね。

養殖真珠ができるまで

「養殖真珠ができるまで」のイメージ画像

 

それでは、養殖真珠はどのようにして誕生するのでしょうか?

 

真珠貝は主にアコヤ貝を使用していますが、当初は天然の母貝を海女さんが採取していたんですが、貝不足になったため、天然貝の採取は無くなりました。そして、この貝までもが人工的に育てられるようになりました。気になるその作り方を見ていきましょう。

母貝の育て方

まずは貝殻の内側がキレイな虹色になっているものを選び、雄雌に分け、人工交配を行います。

 

その後、海で育成し、真珠(パール)の元になる“核入れ手術”の準備を行います。その為には本来貝が生理的に作られる卵を抑制しておく必要があります。

 

核を入れる前までに、生理活動を抑制して、卵を成熟させないように仕立てます。その後挿入する核の材料は、ミシシッピ川に生息しているイシガイ科の二枚貝を真円形に削って利用しています。

核入れの方法

貝の生殖巣に、外套膜と核を挿入して真珠袋を形成します。

 

その後養殖カゴのなかで穏やかな海で安静に育ち、適温13~15度を保ちながら、年中水温や掃除の管理は怠りません。そひてついに、挿入から6~8か月目あたりで収穫されます。母貝を採取するときから見ると数年かかる長い道のりということですね。

養殖真珠にもランクがある

「養殖真珠にもランクがある」のイメージ画像

 

大切に育てられた養殖真珠でも、色や形、キズの有無などで様々な種類にランク付けされます。驚いたのは、たとえ人工的に真珠(パール)を作ったとしても、養殖期間中には全体の半分の貝が死んでしまうということ。

 

それ以外にも、真珠層がないものや、不良真珠が全体の約4分の1を占めているので、ジュエリーとして価値のあるものは全体のたった28%以下です。キレイな真円形でピンク色のような色や輝きに優れているものは、ほんの5%しかなく、これは「花珠」と呼ばれています。花珠は真珠(パール)ジュエリーの中でもとても価値が高く、値段も高くなっています。

良い真珠(パール)を選ぼう!

真珠(パール)ジュエリーを購入したい!と考えている方は、その品質をしっかり見極めましょう。

良い真珠(パール)というのは、

 

・真珠の巻きが厚い⇒自然光でも中が透けず、力強く神秘的な風合いがある。
・照りがある⇒表面のキメが細かく、なめらか。優しい光沢がある。
・傷が少ない⇒色やツヤがヨレていない、凹みがない。
・真円に近い⇒真円に近い形の方が価値が高い。ドロップ型も人気。

 

このようなポイントを意識して選別するとよいでしょう。カラーはピンクやホワイト、クリーム、グリーン、ブルー系など様々なので、お気に入りのカラーを見つけてみてください。

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