美しき鉱物―金のでき方と私たちの知る形になるまで

作成日:2020年02月13日
最終更新日:2021年06月15日

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金はさまざまな貴金属の中でも価値が高く、投資の分野でも人気が衰えません。
そんな金は、いったいどのようなメカニズムで生み出されているのでしょうか?
今回は、私たちが知る形になるまでの、金のでき方や精錬・精製の方法、特徴や加工などについて紹介していきます。

実ははっきりとわかっていない、金のでき方

「実ははっきりとわかっていない、金のでき方」のイメージ画像

金は大量の中性子の核融合によってできると考えられていますが、実はでき方の詳細は分かっていません。
現在のところ、金のでき方や地球に存在する理由は諸説あります。

通常、質量の大きな恒星が寿命を迎えると、恒星は自ら超新星爆発を起こし宇宙に散らばります。
この際、金が含まれた隕石が地球まで届いて定着したため、地球に金が存在するというのが一つの考えです。

また、超新星爆発で散らばった金などの元素が結合し、できあがった集合体そのものが地球になったという考えもあります。
さらに、金を持つ恒星自体が地球に衝突して金を運んできたという説もあるようです。

他にも、寿命間近の複数の恒星が互いを押しつぶして爆発を起こす際の核融合反応で金が作られたという説も唱えられています。
金を含む隕石が誕生間もない高熱の地球へ到着し、溶けて核へ流れ込んだというわけです。

いずれにしても金ができる際には恒星の爆発のような膨大なエネルギーが必要で、現状では人工的に金を作ることは難しいようです。
金は、まさに宇宙からの贈り物といえる物質でしょう。

金の精錬・精製

「金の精錬・精製」のイメージ画像

金は採掘が困難なことに加えほんのわずかな量しか採れないため、古くからとても希少なものとして扱われてきました。
続いては、金鉱脈から鉱石を採掘し、最終的に金を取り出すための精錬・精製の工程を紹介します。

まず、金鉱脈から採掘した鉱石を溶炉に入れ、ケイ酸鉱や酸素などを加えて溶かし銅にします。次に電気分解などの工程を経て、銅から金や銀などを取り出します。
さらにそれを炉で溶かすと、比重の重い金が分離されて沈みます。この精錬の課程で、ある程度純度の高い金を抽出することができます。

そして、銅の精錬により抽出された金は、さらに純度を高めるため精製されます。
精製を重ね最終的に粉末状になった金は金塊のインゴットなどに加工され、ようやく私たちが目にする市場の金の状態になります。

このように、金鉱脈から採掘した鉱石から金を抽出する作業には多くの時間と工程が必要です。
ほんのわずかな金を取り出すための手間を考慮すると、市場の金がより高価なものに感じられるかも知れません。

金の特徴と加工

「金の特徴と加工」のイメージ画像

金の特徴といえば、他の金属にはない輝きです。その美しさから、金といえばアクセサリーのイメージを持つ方も多いでしょう。
金には美しさ以外にも様々な特徴があり、それらの特徴に合わせた加工が施されています。

金という物質は、「鉄より重い」「伸びる」「延びる」「錆びない」「溶けない」「電気伝導率が高い」「熱伝導率が高い」といった性質を備えています。

これらの特徴から、他の金属よりも色々なものに加工しやすいことがわかります。
例えば1グラムの金は、約3キロまで伸び、約1坪(畳2枚分)まで延びます。

長く伸びた金は金糸として衣料などに利用され、薄く延ばされた金箔は工芸品や装飾、食用などさまざまな用途で活用されます。
柔らかく加工しやすい金は、デザインが細かい宝飾品にも用いられます。

さらに、錆びずに溶けない特徴や、電気伝導率や熱伝導率が高い特徴を活かして、機械部品などにも利用されてれます。
希少性や美しさだけでなく、さまざまな用途で利用できるため高値で取引されているのです。特別に加工されていないインゴットの状態でも、限りある普遍的な資源として需要が高い物質です。
金は優秀なだけではなく独自の輝きを持つ美しい金属です。でき方がはっきりしていないところも魅力の一つといえるでしょう。

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