腕時計の買取価格は、ブランドによって左右されます。
ロレックス、ブライトリング、オメガ、ランゲ&ゾーネなどはいつの時代も人気が高いため、鉄板です。
中古市場でのブーム、生産量、限定品、文字盤、素材、デザイン、なども買取価格に影響します。
中古品or新品、付属品の有無なども買い取り価格を左右するポイントとなります。
これらは、腕時計にあまり詳しくない人でも想像できるポイントでしょう。
しかし意外と見落としがちな買取ポイント、それは為替相場です。
どうして為替相場が腕時計の買取に影響するのか?そのポイントを見ていきましょう。
目次
外国産の腕時計はドル円相場に影響する
ロレックスを始めとした海外の腕時計は、日本に輸入されるときにドル円相場を元に値段が決まることがあります。
なぜなら、ドルを元に取引されることが多いからです。
このような背景は、新品の腕時計に多いのですが、中古市場でも少なからず影響します。
そのため、海外ブランドの腕時計を査定に出す際は、その時の為替相場も意識するべきなのです。
円高なら安くなり円安なら高くなる
簡潔に説明すると
・円安の時は買取価格が安くなる
・円高の時は買取価格が高くなる
傾向にあります。それはいったいどうしてなのか?それは、以下のような背景があるからです。
①円高だと新品を安い価格で輸入できる
②安く仕入れることができたため安く販売できる
③新品を安く販売したことで、もともと安く売られている中古品との差額が少なくなる
④価格差が少ないならみんな新品を買う。そのため、中古品が売れなくなる。
⑤店は、中古品を売りさばくために中古品の価格を下げる
⑥中古品の販売価格が下がったため、中古品の買い取り価格を上げるわけにはいかず買取価格が下がる。
20万円以上の差額が出ることも
前述したように、円安と円高によって腕時計の買取価格は上下します。特に、露呈されたのはアベノミクスの時です。
安倍首相が満を持して実施したアベノミクス効果により、ドル円は一気に急騰。
それまで、1ドル80円付近を推移していた価格が、1ドル125円付近まで上昇して、歴史的な円安を見せたのです。
この時に、腕時計の買取価格は急騰。それまでの買い取り価格と20万円近い差額を見せるブランドも現れたのです。
本来、腕時計の買取は、新品より安い値段で買い取られるのが通常ですが、新品とあまり変わらない価格で買い取られるケースも見られました。
円安を「見込んで」高額買取になる場合もある
必ずしも「現在、円安だから」という理由だけで高額買取になるわけではありません。
「これから円安に進むだろう」という見込みも考慮して、一足先に高額買取になる場合もあります。
為替の素人が「見込み」を把握するのは至難の技です。
為替チャートの読解力が必要になるだけではなく、ダウ平均や日経株価との相関性も知っておかなければなりません。
それでも、コレクターは為替相場の勉強を惜しまないから素晴らしいのです。
ちなみに、為替相場の変動が腕時計の価格に影響するのは1ヶ月ほどのタイムラグがあります。
すぐに影響が出るわけではないため、為替にあまり信仰のない人でも、少し勉強すれば予想は立てやすいかもしれません。
「買い替える」なら円高を狙おう
腕時計を「売りに出す」というよりも「買い替えたい」のなら、円高が狙い目です。
円高の時は、「売る」より「買う」行為にうまみがあります。腕時計の下取りを行なっているお店ならなお良しです。
中古の店頭価格よりも安い値段で手に入れることができます。
定期的に所有している腕時計を買い換える人はみんな使っているテクニックなので、覚えておいて損はありません。
ただ、気をつけておきたいのは買取店の「在庫」です。
下取りに出した腕時計が在庫にないモデルなら下取り価格が上がりますが、多く在庫を抱えているモデルの場合なら下取り価格は下がるかもしれません。
そのため、下取りに出す際は、まず「相談」から入ってください。納得のいく値段で下取りしてくれそうな時だけ、踏切と良いでしょう。
ロレックスは為替の影響を受けにくい
前述したように、腕時計の買取価格は為替の影響を受けるのですが、あまり影響を受けないブランドもあります。
その代表例が、ロレックスです。
ロレックスは、腕時計の王様と言っても過言ではないほどのトップブランドなので、いつの時代も需要が絶えず、買取価格が安定しています。
ロレックスの中でも、定番モデルとなっている
・エクスプローラー
・サブマリーナ
・デイトナ
などは鉄板なので、チェックしてみてください。
金相場が買取価格に影響することもある
為替相場と同様に無視できないのが、金相場です。
腕時計の素材に金を使っている場合は、その時の金相場も買取価格に影響します。
金は為替の影響を受けているため、為替相場が動けば金相場も動くため、同時にチェックしておくべきなのです。
金は、20年近くプラチナより価格が下でしたが、ここ数年でプラチナを追い抜く価格急騰を見せています。
金素材の腕時計を持っている方は、注目です。
【まとめ】為替相場をチェックして効率の良い売買を
ブランド品の腕時計は、多少使用感があっても十分な高価買取となりますが、どうせなら1円でも高く買い取ってもらったお得です。
腕時計を売りに出そうと思っている方は、為替相場もチェックして、ベストなタイミングをつかみましょう!