時計業界の歴史を変えた!セイコーが起こしたクオーツショックとは?

作成日:2019年10月09日
最終更新日:2021年06月15日

セイコー

500_ip-sei-wt-m-00877_0

現在、数量ベースでは時計の主流はクオーツとなっています。このクオーツの出現は、時計業界の歴史を変えたとも言える変革で、日本のセイコーが仕掛けたものなのです。本記事ではこのクオーツショックと呼ばれている出来事とその影響について記載したいと思います。

セイコーによるクオーツショックとは?

クオーツ式腕時計が1969年に、日本のセイコーから発売されました。これは時計の歴史において革命的とも言える出来事で、その後の時計業界に大きな変革をもたらしました。

その意味で、このクオーツ時計の出現が、「クオーツ革命」や「クオーツショック」として、業界関係者や時計愛好家の間で語り継がれています。

時計の動力源は、長くゼンマイ駆動の機械式であったものが、電池駆動のクオーツ式が初めて出現し、その方式の新規性と機械式を凌駕する精度は、まさにショックと言えるものだったのです。

しかしセイコーが最初のクオーツ時計のアストロンを発売した価格は、大卒初任給が3万円台だった時代に40万円と大衆車並みの高価なものでした。セイコーはこのクオーツの特許を公開した事もあり、価格は一気に低下し、クオーツ式が機械式の生産数量を圧倒する事になるのです。

これは世界の時計業界に、業界地図を大きく塗り替えるインパクトを与えたのです。これについて次項で説明したいと思います。

クオーツ式がもたらした業界地図の大変動

「クオーツ式がもたらした業界地図の大変動」のイメージ画像

機械式腕時計の時代には、スイスのメーカーが世界のトップに君臨していました。しかし急激に価格が低下したクオーツが普及するにつれ、スイスの時計産業は1970年代中盤まで好調を維持していたものが、1980年代前半には生産販売数が半減するまでに激減し、倒産するメーカーも多数出現しました。

一方でアストロンが発売された10年後の1979年には、日本の腕時計の生産は6000万個に達し、その55%がクオーツ式と言う構成となり、翌年の1980年にはスイスを抜き、ついに世界のトップに躍り出たのです。

この様に、クオーツの出現と特許公開戦略が、欧米を凌駕して日本の時計業界が世界のトップに躍り出る結果を招いたのです。欧米にとってはまさにクオーツショックと言える結果となったのです。

スイスを中心とした欧州時計業界の生き残り戦略

「スイスを中心とした欧州時計業界の生き残り戦略」のイメージ画像

クオーツショックにより地盤沈下がもたらされたスイスの時計業界は、クオーツで日本に追随・対抗するのか、伝統の機械式で勝負するのかの選択を迫られます。

そしてスイスは機械式で別路線の道を歩む事を選択します。時間計測と言う時計の正確さではクオーツに敵わないものの、機械式には伝統の職人技による美しさがある事を価値として消費者に見直してもらう戦略を採ったのです。

1980年代に入り、機械式は目論み通りに見直され、クオーツショックで休眠状態であった歴史ある時計メーカーのブランパンが1983年に復活しました。また1985年には腕のある時計職人により独立時計師アカデミーが設立され、その後多くの機械式時計の名器が生み出されました。さらに1986年には機械式時計の精度向上と共にその美しさから現在も高級時計に多く採用されているトゥールビヨンの開発にフランク・ミュラーやオーデマ・ピゲが成功を遂げました。

この様に、日本に追随して数量を追い求める事をせず、職人技が光る美しさを前面に押し出す付加価値路線に活路を見出し業界の復活を遂げたと言えるのです。

クオーツショック以降の日本の時計業界の動向

「クオーツショック以降の日本の時計業界の動向」のイメージ画像

携帯電話やスマホの普及により、若者は腕時計をしなくなって来ました。携帯電話やスマホに時計機能が搭載されており、しかも時計機能は通信電波により補正されており、電波時計に匹敵する精度を有しており、敢えて腕時計を持つ必要がなくなったからです。

従って、超高級な機械式時計にしても、クオーツの高級時計にしても、時計機能以上に、ファッションアイテムや、自己表現のアイテムとして愛用者を増やす必要性に迫られていると言えます。多くの時計愛好家は、まさに時計にこうした新たな価値を見出しているのです。

携帯電話やスマホの時計機能の搭載による腕時計への影響

「携帯電話やスマホの時計機能の搭載による腕時計への影響」のイメージ画像

携帯電話やスマホの普及により、若者は腕時計をしなくなって来ました。携帯電話やスマホに時計機能が搭載されており、しかも時計機能は通信電波により補正されており、電波時計に匹敵する精度を有しており、敢えて腕時計を持つ必要がなくなったからです。

従って、超高級な機械式時計にしても、クオーツの高級時計にしても、時計機能以上に、ファッションアイテムや、自己表現のアイテムとして愛用者を増やす必要性に迫られていると言えます。多くの時計愛好家は、まさに時計にこうした新たな価値を見出しているのです。

関連アイテムの買取価格はこちら

他の人はこんな豆知識も見ています

完全無料

査定・買取のお申し込みはこちら