金の産出国ランキング|日本でも金は取れるのか?

作成日:2019年10月21日
最終更新日:2021年06月15日

貴金属

 

世界の金イメージ

 

 

美しい輝きを放ち、有用な性質をもつ金。

 

しかし産出国は限られており産出量も有限なため、古代から珍重されてきました。金の一番の特徴は長い年月を経ても変化しないこと。そのいつまでも変わらない輝きは神秘的であり、人々を魅了します。

 

今回はそんな金が世界のどこで採れるのか、金の産出国や産出量についてお話します。

世界の金産出国と産金量

これまで、世界中で産出された金の量は約19万トンと言われています。

 どの国で産出されているかというと、以下の通りです。

 

金産出国と産出量(2019年/2018年)

順位

国名

産出量2019

産出量2018

1

中国

420

401

2

オーストラリア

330

315

3

ロシア

310

311

4

アメリカ合衆国

200

226

5

カナダ

180

183

6

インドネシア

160

135

7

ガーナ

130

127

8

ペルー

130

143

9

メキシコ

110

117

10

カザフスタン

100

100

参考:Let’s GOLD「世界の主要金産出国」 単位:トン

 

1位の中国は2007年以降から増産が続いています。2位のオーストラリアは2013年から徐々に増えています。さらに、3位のロシアは2017年以降より増産しています。

 

4位のアメリカは2018年に大幅減となりましたが、平均値が高かったため4位をキープしていました。5位のカナダはもともと100t前後でしたが、2011年より増産が続いている状態です。6位のインドネシアは、新たな金鉱脈の発見などで、2017年から産出量を伸ばしています。

 

7位のガーナは2016年より急上昇して7位にランクイン。8位のペルーは緩やかに下降しています。9位のメキシコは緩やかに上昇、10位のカザフスタンと11位のウズベキスタンはほぼ同程度の産出量です。

 

そして、現在の埋蔵量はというと、2018年の時点では以下となります。

 

各国の金埋蔵量(2018年)

順位

国名

埋蔵量(トン)

2016年時点

1

パプアニューギニア

12,000

1,500

2

中国

9,800

2,000

3

カザフスタン

6,000

 

4

インドネシア

5,300

3,000

5

ウズベキスタン

2,600

1,700

参考:みんかぶ先物

 

「銅産出大国」として知られているパプアニューギニアが、新たな金鉱脈の発見により埋蔵量を大きく伸ばしました。2位の中国についても広い国土を有し、まだまだ眠っている金鉱脈が存在する可能性があります。

 

世界中での埋蔵量としては合計で約5万トンとなります。

 

世界の金埋蔵量や総量についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

関連記事:金の埋蔵量はあとどれくらい?地球に眠る金の総量と採掘量

日本の金産出量

「日本の金産出量」のイメージ画像

13世紀末に、マルコ・ポーロの東方見聞録によって「黄金の国ジパング」が西洋に紹介されてから、日本は金が豊富に眠っている国として世界中から注目されてきました。

 

かつては金産出国として世界に名を馳せた日本ですが、各地の金山の多くが今では閉山となっています。そんな中で唯一、いまも商業規模での採掘を行っている金山があります。

 

それが鹿児島県にある菱刈金山です。2020年時点で累計248トンもの金を産出し、佐渡金山を抜いて国内第一位の金産出量となりました。日本国内の主な金山の金産出量は下記の通りです。

 

国内金山の金産出量(累計 / 2020年3月末現在)

順位

鉱山名

所在地

産金量(トン)

備考

1

菱刈

鹿児島

248.2

稼行中

2

佐渡

新潟

82.9

閉山

3

鴻之舞

北海道

73.2

閉山

4

串木野

鹿児島

55.8

休止中

5

鯛生

大分

37.0

閉山

参考:住友金属鉱山「日本の主要金山の産金量」

 

菱刈金山や佐渡金山など、日本の金山の歴史や埋蔵量についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

関連記事:日本の金山|金鉱山の歴史や埋蔵量

都市鉱山の金産出量

「都市鉱山の金産出量」のイメージ画像

「都市鉱山」という言葉はご存知でしょうか?

 

これは、山の中に眠っているというわけではありません。では一体何なのかというと、携帯電話やPCなどの精密機械や電子回路に使用されている金のことです。

 

日本は近年多くの機械を使用しています。そして、多くの人が金を使用した製品を利用しています。一度採掘された金は燃えず、腐食せず、錆びないという特性を持っているため、リサイクルが可能となるのです。下記は2014~2018年の金供給を表にまとめたものです。

 

 

2014

2015

2016

2017

2018

鉱山生産量

3,180

3,222

3,252

3,259

3,332

中古金
スクラップ

1,159

1,180

1,306

1,210

1,178

参考:金・プラチナ情報広場「世界の金需給データ」 単位:トン

 

これらの金は各家庭や企業、店舗に埋蔵されており、その量は世界有数の天然鉱山に匹敵するほどの規模となります。一般的な金鉱石では1トンあたり3gほどの金しか採れませんが、携帯電話を1トン集めると約280gもの金を回収することが可能です。

 

現在の金供給の1/4がこうした金のリサイクルによって成り立っています。

 

2021年に開催予定の東京オリンピックで使用されるメダルは「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」によって作られています。このような活動が多くの人に知れ渡り、リサイクルをする人がさらに増えると金の流通もさらに活気づきますね。

まとめ

金は自然から採れる限りある資源です。

 

現在は世界各国で安定した産出量が維持されていますが、今のペースで採掘し続ければあと20年ほどで地中の金は枯渇するのではと言われています。

 

そうなると期待されるのが最後にお話した都市鉱山からの供給です。金に限った話ではありませんが、今ある資源を再利用するという動きは、地球環境を守っていくためにも重要なことです。

 

今回は金の産出国と産出量についてお話しましたが、これが金資源の大切さを知るきっかけになれば嬉しいです。

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