巨大ブランドグループの顔となったウブロ

作成日:2017年12月05日
最終更新日:2020年04月07日

ウブロ

「ルイ・ヴィトン」、「ベルルッティ」、「ディオール」……世界中には数多くのハイブランドが存在し、ブティックではキレイなお姉さんが、ため息が出るような高額な商品を販売している。
……だけの様に見えますが、その商売を存続できるだけの売上・利益が確保できなければ、すぐにに過去のものになってしまうのは、ハイブランドの世界でも同じこと。
資本主義の原則通り、厳しい弱肉強食の世界が、ハイブランドの世界でも繰り広げられているのです。

例えば冒頭にあげた3つのブランドはすべて「LVMH」=モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの一員ですし、「ロエベ」も「セリーヌ」も今ではLVMHの傘下、要はLVMHに食われてしまったのですね。
LVMHが様々なブランドを飲み込んできた結果、ファッションそして高級リキュールではバツグンの強さを見せるようになりました。
その一方で現在急成長を遂げているといえばLVMHの時計部門、得意部門に比べるとちょっと弱さが見えたのですが、今では同道たる者です。

なぜなら時計部門の柱として「ウブロ」が存在しているから。
1980年に登場した非常に若いブランドながらも巨大な存在となったウブロ、その理由はどこにあるのでしょうか?

時計ブランド

★よくある一つの振興ブランドに過ぎなかったものの

「★よくある一つの振興ブランドに過ぎなかったものの」のイメージ画像

ウブロの急成長を語る際に、欠くことができない人がいます。
その名前はジャン-クロード・ビバー氏。新興弱小ブランドだったウブロを現在の形にした立役者です。

過去には「ブランパン」、そして「オメガ」などのブランドを復活させ、テコ入れをおこなってきたビバー氏がウブロのCEOに就任したのは2004年。
すでに時計業界で名声を確立していた彼が、イタリア新興の時計ブランドであったウブロを次の活躍先と定めたことが知れると、時計業界はちょっとした騒ぎになりました。

そのころのウブロは貴金属やステンレスのケースと、ゴム製のベルトといった異素材の組合せで話題になっていたブランド……といっても、それは熱心な時計ファンの間だけ。世界的にはまだ無名の存在に過ぎませんでした。
デザイン的には確かに見るべきところはあったのでしょう、しかし用意されているのは汎用のクオーツムーブを組み込んだ商品だけ。
まあ、どこにでもある面白い時計ブランドの一つに過ぎなかったのです。

★フュージョンが時計業界に与えた衝撃

「★フュージョンが時計業界に与えた衝撃」のイメージ画像

ウブロのCEOに就任したビバー氏は、まずブランドの強みを高いデザイン性=違素材の組合せと位置づけ「フュージョン」と再定義。
従来の組み合わせに加えて、セラミックやチタン、カーボン、シリコンといった新しい素材を取り入れて、さらに斬新なテイストへと発展させました。
加えて外装にビスを多用するなど、ウブロ発足当時からの特徴的なデザインも引き継ぎ、ブランドとしてのアイデンティティも確立。
これによって大ヒットシリーズ「ビッグ・バン」を生み出したのです。
ビッグ・バンは売れに売れました。結果、たった4年間でウブロの売上は10倍になったといいますから、そのヒットぶりがうかがえるというものです。

その後、数多くのブランドがシリコンベルトを着用した高級時計を発表・追従したことを見ても、ビッグ・バンが時計業界に与えたインパクトも相当なものでした。

★積極的な拡大マーケティングで知名度を向上

「★積極的な拡大マーケティングで知名度を向上」のイメージ画像

その売上を利用して、ビバー氏は更なるウブロの拡大マーケティングに励みます。
F1チームの「フェラーリ」、イタリア・セリエA「ユベントス」、ウサイン・ボルト、ジョゼ・モウリーニョ、ペレ、ドウェイン・ウェイド、田中将大……これら輝かしい名前は全て、ウブロがパートナーシップを結んでいるチームやアスリートたち。

マシンやユニフォームにロゴを入れる、様々な場で彼らにウブロのビッグ・バンなどを着用させる。このことで、ウブロのブランドとしての知名度と価値の向上に努めます。

加えてサッカー・ワールドカップや、ワールド・ベースボール・クラシックなど、スポーツの国際大会を数多くスポンサード。スタジアムに大きく掲示された「HUBLOT」のロゴで、ブランドの存在を知った人も多くいるはず。
ますます、ウブロの売上はウナギ登りの様相を見せています。

★ビッグ・バンに続くクラシック・フュージョンの大ヒット

「★ビッグ・バンに続くクラシック・フュージョンの大ヒット」のイメージ画像

ハイテク素材や貴金属のフュージョンで作られるビッグ・バン・シリーズは、非常にウブロらしい外観を持っている上に、パーペチュアルカレンダーなど複雑系の機構が惜しげもなく投入されています。
結果、安価なものでも数100万円はしまうほど非常に高価になった上に、存在感がありすぎるというハードルが高いシリーズとなってしまいました。

そこで、ウブロがリリースしたのは、少し安価で日常生活でも充分使用できるシリーズ「クラシック・フュージョン」。
これならば、落ちついたルックスをしている上に、100万円を切る価格でも入手できます。
他のブランドと競合が激しい価格帯ながらも、しっかりと個性を主張する、売上も確保する。
さすがウブロといったところでしょう。

★次に、ビバー氏が輝かせるのはどのブランドか?

「★次に、ビバー氏が輝かせるのはどのブランドか?」のイメージ画像

類まれな個性を育て、認知度を高めるというウブロの戦略。
ただ良い時計を生み出すだけでは、時計業界・ハイブランドの世界では生き残っていけないことをジャン-クロード・ビバー氏は充分に理解しています。
そして彼の辣腕によって短期間で名声を築き上げたウブロはムーブメントにも力を注ぎ、その名声に負けない実力をともなった時計ブランドとなったのです。

ウブロがLVMHグループ傘下に収まり、現在では「ウブロ」、「ゼニス」、「タグホイヤー」という3つのブランドを統括する立場に立ったビバー氏。ウブロを魅力的に育てた手腕で、次はどのブランドを輝かせてくれるのか楽しみになりますね。

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