
宝石のなかでも可愛らしい印象のピンクダイヤモンドは女性の永遠の憧れ。
無色透明のダイヤモンドはとても価値が高いことで知られていますが、実はピンクダイヤモンドの方がより希少価値があるのです。
今回は、そんなピンクダイヤモンドの意味やどんな価値があるのか、今後の高騰の可能性などを解説します。
目次
手に入りにくい希少なピンクダイヤモンド
ダイヤモンドといえば、濁りのない透き通った透明感が最も美しいとされてきました。しかし、近年は色の付いたカラーダイヤモンドが注目が浴び、採取量が少ないことから重宝されています。
カラーダイヤモンドは12色あり、それぞれ異なる魅力や特徴があります。
なくなってしまう、手に入らなくなると巷で言われているピンクダイヤモンドとは、一体どのような宝石なのでしょうか。
ピンクダイヤモンドの特徴・意味
無色透明のホワイトダイヤモンドは様々なジュエリーに使われていますが、ピンクダイヤモンドはその愛らしい色合いから多くの女性を惹きつけます。
そもそも、なぜピンク色のダイヤモンドが存在するのでしょうか?
ピンクダイヤモンドは結晶化する時に窒素原子が取り込まれて炭素原子が欠けることでピンク色に見えると推測されていますが、他にも諸説あり本当のところは未だわかっていないようです。
自然の賜物として生まれた天然のピンクダイヤモンドは、ひとつひとつ色調や濃さが異なり、ひとつとして同じものはありません。
ピンクダイヤモンドは「完全無欠の愛」「最終決定」という意味を持ち、男女の愛、結婚を象徴する宝石です。そのため婚約指輪や結婚指輪としてピンクダイヤを希望する方も多いようです。
ピンクダイヤモンドは2020年に採掘が終了
ピンクダイヤモンドがなくなってしまうと数年前から話題となっています。
無色透明のホワイトダイヤモンドに比べて、ピンクダイヤモンドの産出量は0.1%ほどと、その希少価値の高さは数字に表れています。
極めて希少なピンクダイヤモンドが採掘できる鉱山は、オーストラリアのアーガイル鉱山、アフリカやロシアの鉱山などです。
なかでもアーガイル鉱山がピンクダイヤモンド産出量の95%以上を占めると言われてきました。
しかしアーガイル鉱山でのピンクダイヤモンドの産出は年々減り、2020年11月ついに枯渇したため閉山となってしまいました。
他の鉱山で全く取れないというわけではありませんが、アーガイル鉱山のような質・量となると全く及びません。
現状は市場に出回っているピンクダイヤのみとなり、新たなピンクダイヤモンドは世界のどこを探しても掘ることができないといっても過言ではありません。
もともと希少性が高かったピンクダイヤモンドですが、こういった背景からますます価値が高まっています。
ピンクダイヤモンドの希少価値について
過去には世界的オークションにて、同カラット数のホワイトダイヤモンドより破格の価格(巷では60カラットで数十億円)で落札されたピンクダイヤモンドがありました。
世界にある宝石の中で最も希少価値が高いとされるのは「オレンジダイヤモンド」ですが、最も高い落札額でいうと上記のピンクダイヤモンドが挙げられます。
上項で述べたようにピンクダイヤモンドは新たに採掘される可能性が限りなく低く流通数も限られていることから、これまで以上にその価値の高まりが期待できます。
では具体的にどのようにして、ピンクダイヤモンドの価値は決まるのでしょうか。
ピンクダイヤモンドの評価基準
ピンクダイヤモンドの価値を決めるにあたって、全ダイヤモンドの評価に共通して使われる「4C」※【カラット(重さ)】【クラリティ(透明度)】【カット(形状)】はもちろん評価基準となります。
またノーマルなホワイトダイヤモンドは無色透明に近いほどグレードが高くなりますが、一方ピンクダイヤモンドはその逆で、ピンク色が強いほど高いグレードとなります。
ですのでピンクダイヤモンドはとりわけ【カラー(色)】が重要視され、細分化されたカラータイプ(色調)のどれに当てはまるか、そして明度・彩度によって評価が決まります。
ピンクダイヤモンドの色調
ピンクダイヤモンドは大きく4種類のカラータイプ(色調)に分けられます。
最も評価が高いのが、スタンダードなピンク。最も希少な色調であり人気が高いです。
次に紫がかったパープリッシュピンク。
ブラウニッシュピンクとオレンジッシュピンクもありますが、上記2色と比較すると評価が下がります。
ピンダイヤモンドのグレード9種
ダイヤモンドの鑑定に使われる評価基準GIAには【D~Z】までカラーグレードが設定されています。アルファベットが進むほどカラーが濃いと考えてください。
例えばホワイトダイヤでは無色に近いほど高い評価となりますので、Dが最高級のグレードです。
一方、ピンクダイヤモンドにおいては、Zよりさらに濃い9段階のカラーグレードが設定されています。
図のように色が濃くなればなるほど明度・彩度も高く、希少性が評価されます。
Fancy以上のグレードを持つピンクダイヤモンドはかなり希少とされ、高い価値があります。
わかりやすい表現だと、ピンクダイヤモンドは赤に近ければ近いほど希少価値を持っているとイメージしてください。
ちなみに、上の図にはありませんがピンクダイヤモンドの最上級は「Fancy Red」であり、奇跡の宝石と呼ばれています。
ピンクダイヤモンドが高騰!資産価値に期待
ピンクダイヤモンドの産出量は通常のホワイトダイヤモンドの0.01%ほどと、大変希少価値があるとされてきました。
さらには産出原とされていた鉱山が2020年にクローズしてしまったので、今は市場に出回るピンクダイヤモンドのみ。
ピンクダイヤモンドがなくなってしまうと騒がれており、どんどん市場からも減っていくでしょう。
当然ここ数年で価格が高騰しているので、ますます資産価値が高いダイヤモンドとなっています。
人工もののピンクダイヤモンドは多くありますが、もしも天然のピンクダイヤモンドをお持ちであればとても貴重です。
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