奇跡の復活を遂げたロレックス-ミルガウスの歴史について

作成日:2016年09月29日
最終更新日:2021年06月15日

ミルガウス

ミルガウス MV

画像引用 ロレックス公式HP

 

『ミルガウス』なんだか聞き慣れないモデル名ですね。ロレックスのスポーツモデルの中でも少し変わったシリーズとして知られるミルガウスもサブマリーナやデイトナなどスポーツシリーズに分類されるシリーズで人気があります。元々ロレックスのスポーツモデルは探検家やパイロット、海中での作業などそれぞれの専門分野へ向けて作られています。

 

このミルガウスは医師や無線技士など磁場の強い環境において作業する人々の為に生まれたシリーズです。少しマニアックでコアな分野の方向けに作られたシリーズで少し変わった時計が欲しいという方から高い支持を集めているシリーズです。

 

今回はそんなミルガウスの歴史について解説していきたいと思います。

ミルガウスについて

「ミルガウスについて」のイメージ画像

まず初めにミルガウスと言うシリーズについてざっくりと説明します。冒頭にも少し説明しましたが、ミルガウスは耐磁性に特化しているシリーズで、その耐磁力は1000ガウスの磁場でも正常に作動するとされています。モデル名であるミルガウスとはフランス語で1000と言う意味がある『ミル』と磁束密度の単位である『ガウス』が合体した造語です。

 

一般的な腕時計の耐磁性は50~100ガウスほどしかない為、それ以上の磁では何かしらの悪影響を受けてしまいます。そんな中、実にミルガウスと言う時計は一般的な時計の約20倍もの磁力に耐えられるという事には驚きます。なかなかそんなに磁力が強い場所で働く方も少ないと思いますが、レントゲン技師や医師など特殊な環境で働く方をターゲットにして誕生しました。しかし実際にこの機能に需要はあまりなかった為、一時生産が終了。初期のモデルは特に数が少なく、中古のマーケットでもなかなか流通しない幻の時計と言われモデルによっては数千万で取引される程の価値が現在ついています。

1956年~初代ミルガウスの登場~

「1956年~初代ミルガウスの登場~」のイメージ画像

出典元:https://www.chrono24.jp/rolex/rolex-milgauss-ref-6541--id4291430.htm#gref

ロレックス初の本格的な耐磁性能モデル、Ref.6541が登場したのが1956年。それまでは電磁波や放射線といった高エネルギー波は機械式時計に悪影響を与えるものとして、各時計メーカーは様々な形で対策を施してきました。

軟鉄製アンチマグネチックカバーで包み込むという、言わば二重構造のケースを採用したミルガウスは耐磁性能を飛躍的に高めております。ファーストモデルは通称イナズマ針を採用しており海外では『サンダーボルト』とも呼ばれています。初期モデルは回転ベゼルとポリッシュドベゼルの2種類が存在しました。ミルガウスの初代モデルRef.6541はアンティークロレックスの中でも非常に数が少なく幻のモデルとも言われています。

1960年代~2代目ミルガウスの登場~

「1960年代~2代目ミルガウスの登場~」のイメージ画像

1956年の初代モデルが登場してから間もなくして2代目のミルガウスRef.1019が登場しました。軟鉄製のケースを収納する為にケースサイズは37mmとやや大きく、存在感が増したモデルですがミルガウスの特徴でもあったイナズマの秒針ではなく、ストレート針へと変更されました。初代のものよりもスタイリッシュになり、ダイヤルはブラックとシルバーの2色展開になりました。ミルガウスの印字は変わらず赤色のままですが、見た目が大幅に変更されているため、別物のように見えます。

また、初代モデルに有った回転べゼルが廃止され、更にスッキリとした印象に。ムーブメントは精度や耐久性に優れたCal.1580が搭載されました。初代モデルはややカジュアルな印象がありましたが、セカンドモデルはビジネスシーンにぴったりな洗練されたデザインとなっています。

しかし、2代目Ref.1019を持ってミルガウスは1988年に生産が終了。ターゲットを絞り過ぎたことと時代のニーズに合わなかったことが大きな原因でしょう。ここで一度歴史に幕を閉じます。

2007年~3代目ミルガウス登場

「2007年~3代目ミルガウス登場」のイメージ画像

生産が終了して約20年が経過した2007年についにミルガウスが復活。ムーブメントは構成パーツに特殊合金を採用するCal.3131を搭載。ファーストモデル同様のギザギザとしたイナズマ針も復刻。初代モデルの針形状とセカンドモデルのフォルムを合体したまさに良いとこどりのミルガウスとなっています。

文字盤のバリエーションは黒と白の二種類に加えてグリーンサファイアクリスタル風防と言う特別仕様も登場。オレンジの差し色など、ミルガウスならはでのデザイン性は非常に魅力的です。

 

116400に関連する記事はこちら➡生産終了したミルガウスの白はプレミア価格になっているのか?

2014年~青文字盤のバリエーションが追加~

「2014年~青文字盤のバリエーションが追加~」のイメージ画像

画像引用 ロレックス公式HP

2014年にはミルガウスに青文字盤の”Zブルーが加わりました。文字盤の色がブルーになりインデックスの色もオレンジからホワイトに変わっております。

Ref.116400GVとスペックは同じだが耐磁性ブルーパラクロムヒゲゼンマイを使用し耐磁性が格段にアップしている。グリーンサファイクリスタルとブルーが見事に融合されております。

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