ロレックスの時計は資産価値がある、高く売れる、買った時と売る時の差があまりないと言った事をどこかで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
金などであればなんとなく想像ができるかもしれませんが時計が高く売れるってなんだか想像ができない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ロレックスの時計全てが全てという訳ではありませんが、実際にロレックスの時計と言うのは他の時計ブランドに比べて全般的に売る時に高く売れるのは事実です。
中でもロレックスの人気シリーズのデイトナは価格が高騰しており非常に話題になっております。そこで今回は高騰しているロレックスのデイトナの型番16520というモデルについて注目していきたいと思います。
目次
デイトナと言うシリーズについて
まず始めにデイトナデイトナって言うけど、デイトナってどう言うシリーズなのか説明いたします。
デイトナはロレックスと言うスイスの時計ブランドの中のシリーズの一つで正式名称は『コスモグラフ・デイトナ』です。サブマリーナ、GMTマスターなどもロレックスの人気シリーズとして知られていますね。ロレックスの象徴と言えるデイトジャストはドレスウォッチシリーズでデイトナやサブマリーナはスポーツモデルと言う分野に分けられます。このスポーツシリーズが特に高額で売れるシリーズです。
デイトナの歴史は1930年代から始まりましたが初代のデイトナが登場したのは1960年代に入ってからになります。当時のデータ等が公表されていないと言うこともあり今だにデイトナを始めロレックスは謎に包まれている事が多くあります。
そこがまた時計コレクターからするとたまらないポイントなのかも知れません。
ロレックスの時計は基本的にシンプルなデザインの物が多く、普段使う事を重視して製造がされております。高級時計メーカーの中には修理代が数十万かかって来ることも多いのですが、ロレックスの時計は比較メンテナンス代が安くそして壊れにくいと言う特徴もあります。
そんなロレックスの中でも異彩を放つのがクロノグラフと言うストップウォッチ機能がついているデイトナです。普段使いをしている上でストップウォッチ機能を使う方は非常に少ないと思います。しかしながらデイトナはレーシングに所縁があることからこのクロノグラフ機能が搭載されているのです。
デイトナの種類と人気のモデルについて
デイトナには種類がたくさんあります。最もオーソドックスなモデルで人気が高いオールステンレスのモデルでデイトナと言えばこのモデルをイメージする方も多いのではないでしょうか。
何故このステンレスモデルが人気が高いかと言いますとやはり付けやすさにあります。ステンレス素材は多くの時計に使われている素材で、傷がつきにくく時計には最適な素材です。
色味がシルバー系ですのでつける場所を選びません。仕事の時でも普段使いの際でもステンレスと言う色味はいやらしさがないためこのステンレスモデルが最も人気が高いモデルです。金を使っているものには金を使っているモデルならではの魅力があり、プラチナモデルにはプラチナモデルの魅力があります。デザイン自体に違いはありませんがコンビタイプにしかない文字盤などもあり、そう言った点もデイトナが高い人気を集めている理由なのではないでしょうか。
革ベルト、ラバーベルトのタイプも展開されており少しカジュアルな雰囲気のデイトナも展開されております。
現行の116500と16520の違いについて
デイトナの中でも人気が高いモデルはステンレスモデルという事を先ほど述べましたがステンレスモデルにも新型、旧型などがあり価格も異なります。
大まかなデザイン自体はあまり変わっていませんが、常に進化を遂げているロレックスですので中の機械などは変わっています。
そして現在製造されている現行のモデルは型番116500LNと言うモデルでLNとは黒ベゼルと言う意味があり現行のデイトナはベゼルがセラクロム素材の黒色の仕様となっています。これは116500と16520だけの違いではなく一つ前のタイプ116520との違いでもあります。
デイトナ16520について
今回注目のデイトナ16520について少し説明をしたいと思います。
デイトナ16520モデルは1988年から2000年までのやく12年間製造がされていたモデルです。こちらのモデルの最大の特徴と言っても良いのがムーブメントです。ゼニス社の『エルプリメロ』と言う機械をベースにロレックスが改良を施したキャリバー4030を搭載しております。
文字盤は白と黒の二種類になりますが、同じキャリバー4030を搭載しているコンビモデルにはダイヤインデックスの文字盤も展開があります。以前までは圧倒的に黒文字盤が高かったのですが、新型のデイトナの影響もあり現在では白文字盤の人気もかなり上がってきております。
16520の価格について
皆様が気になる事と言えば価格ではないでしょうか。
価格の高騰が話題になっており、耳にされている方もいらっしゃるかと思います。もともと16520のデイトナは価格が高かったのですが、リーマンショックの際とても下落しました。これはデイトナだけではなく様々な時計が影響されたのですが、一時期150万円ほどあった取引相場がリーマンショックの影響で半分に近いほどに下落したのです。
そのためその当時は100万以下で中古のマーケットでは販売されてる事がありました。それから少しづつ価格が戻ってきてここ数年は100万円付近で取引をされておりました。そして現在では200万円後半で取引をされるまでに上昇したのです。16520には同じデザインでありながら中には非常に希少性が高いものがあります。
デイトナのベゼルにはタキメーターと言う数字が刻まれているのですが、こちらは通常400まで刻印されています。このタキメーターが200までの刻印のものがあります。これが『200タキ』と呼ばれる非常に希少性が高いモデルです。その他にも『段落ち』と言う文字盤の上部に刻まれている文字の一部、一つ段が落ちているものがあります。なかなか見かける事のないこちらも希少性の高いモデルのため破格で取引をされております。
デイトナには白と黒の展開があるのですが、黒文字盤にのみ見られる『ブラウンダイヤル』と言うものが存在します。これはクロノグラフにある積算計がブラウンがかっているものでブラウンの色味によっても価格が異なります。
こう言った珍しいものは安定した相場という物があまりなく時折驚きの価格で取引をされることもあります。
今後の価格予想について
不動産、土地などの価格が以前よりも高くなっていると言うのをTVや新聞など様々な所で耳にしますが、実物資産が以前よりも注目されていると言うのは間違いがありません。銀行にお金を預けていてもなかなかお金が増えない。それだったら不動産や金などの物として置いておこうと思うかたが増えているのです。その波は時計にも及んでいます。
もともとロレックスの時計は人気がとても高くリセールが良い物でしたがここ最近の実物資産の傾向の影響もあり時計全般的に価格が上がっているのです。
デイトナがここまで価格が高騰したのは他にも理由があります。それが新型のデイトナの人気の高さです。デイトナと言う時計は唯一無二の存在でしたがそのデイトナが2016年にブラックのベゼルになって登場したのです。以前のデイトナにはメタルベゼルの他にプラスティック仕様のものもありましたが、そのデイトナを彷彿とさせる新型のデイトナは更に高級感のセラクロム素材を採用。ロレックスならではのデザイン性と高級感が最高にマッチングしたのです。黒色のベゼルと言う事が白文字盤とのコントラストの方がいいと言う方が多いため、ずっと黒色の文字盤の方が高かかったのですがこれが逆転。その影響もあって16520も白文字盤が高くなっているのです。
資産価値として16520を所持するのってどう?
株や不動産、金などを投資目的として所持されている方も多いと思います。そして今ロレックスの時計も投資目的として注目されております。実際に所資産価値として持つことについてですが、これは株などと同じ様にどうしてもリスクという物はついてきます。
例えば景気が悪くなって時計が売れなくなってしまったと言うことになるともちろん価格は下がってしまいます。これは本当に他のものでも言える事ですね。
16520は今新品で手に入れる事ができないですし、製造もされておりません。これ以上流通数が増える事がないのです。そこは大きなポイントで、数が増えないため価格が下がらないとも考えられております。エルプリメロだからと言うわけでここまで値段が上がったわけではありません。その証拠にコンビモデルもエルプリメロを搭載していますがさほど値段が変わっていないのです。定価は金を使っているためコンビモデルの方が高いです。
もしかしたらエルプリメロが注目されると搭載しているコンビモデルの価格が上がるのが予想されますのでコンビモデルなどに注目ですね。
デイトナ16520を買う上で注意したい事。
デイトナの16520の購入検討をされている方へ中古を買う上での気をつけておいた方が良い点をいくつかご紹介します。
・商品の状態を隅々までチェックしましょう。
まずは大事な時計本体の状態チェックです。このモデルはサファイアクリスタルと言うガラスを使っておりとても傷に強いと言う特性があります。しかしガラスの淵に傷が付いてしまっていることは多々ありますので確認しましょう。
ケース・ブレスレットに凹みなどはないかもしっかりと見ましょう。基本的にはお店の方がコンディションチェックをして伝えるのですが、お店によっては多少の傷であれば特に伝えないお店もあります。特に高額なため信頼ができるお店で購入する事をオススメいたします。
・付属品の確認はしっかりと。
忘れてはいけないのが付属品の確認です。当時のものをそのまま全て揃っていると言うことはなかなかありませんが、特に保証書は確認しましょう。箱などは替えが効きますが保証書は替えが効きません。
中には請求はがきと言うものもありますがこれは基本的にすでに提出の期限が切れておりますので保証書とは言えません。はがきを送付するとご自宅に保証書が届きますが、期限がありますのでこう言った場合もしっかりとチェックして詳しい期限などはお店の方に聞きましょう。
・他店と比べて販売金額をチェックしましょう。
特に最近高騰しているデイトナですのでお店によって販売金額は異なります。その差は数十万円単位で異なることも多々あります。時計はコンディションなどによって値段が異なりますが、多少の傷などであれば研磨で取れますが、あまり研磨をしすぎるとケースが痩せてしまったりもしますのでこう言った点には注意が必要です。またずっと付けているとブレスレットにヨレというのが出てくる事があります。これは修理などでは対応ができませんので安い物が全てにおいて良いと言うわけではありませんので値段とコンディションのバランスを考えて選びましょう。
【2019年6月時点】16520の買取相場
2019年の6月時点でのデイトナ型番16520の買取相場について説明したいと思います。
16520の最終年式である“P番”や“200タキ”、“ブラウンダイヤル”などの少し変わっているモデルは価格が違いますので、それ以外のモデルでの説明になります。
まず付属品である保証書があるかとないかの差ですが、今現在約100万円もの差が出てきております。かなり差が出てきます。箱は代替えがききますが保証書は替えがきかずなおかつ資産価値として評価が高いデイトナは付属品の有無の影響が大きくあります。
まず白文字盤の方は年式にもよりますが付属品有で270万~300万。黒文字盤は260万~290万が買取価格の目安となって来ます。
まとめ
今回はデイトナ16520の価格や資産価値についてまとめて見ました。価格が上がるのか下がるのかは誰にも分かりません。しかし時計としてデイトナは最高に格好がよく人気があります。資産だけではなく普段使いも兼ねて購入するのもアリですね。
ここまでこの記事を読んでくださった皆様に時計を高く売るポイントをお伝えします。まず一つ目が付属品は全て大切に保管すると言う点です。
ロレックスには箱と保証書の他に取扱説明書、タグなど様々な付属品が付いてきます。この付属品は全て大切に保管してください。全てです。付属品が揃っていればいるほど、高く売れることは間違いありません。特に保証書と言うのは大切ですこの当時は紙のタイプで、中には必要じゃないかと思って捨ててしまうかたもいますが、これはとても勿体無いです。価格は数十万変わってきます。メーカーの保証と言うのは切れているのですが、この紙の保証書はそれでも大きく査定に影響してきます。
また一度なくされてしまいますと再発行と言う物ができません。16520も決して数がないわけではありません。確かに数は少ないのですが、流通数はそれなりにありますので、こう言った付属品が全て揃っているかどうかは大切なポイントとなります。
以上今回はデイトナ16520の資産価値等についてまとめてみました。最後まで閲覧いただきましてありがとうございました。